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SAMURAI BLUE セルビア戦へ、この日もリフレッシュ調整、GKは入念に動きを確認
2021年06月10日
SAMURAI BLUE(日本代表)は6月9日(水)、キリンチャレンジカップ2021のセルビア代表戦を2日後に控えて大阪府内で練習を実施。連戦の疲労を考慮して、軽めの内容での調整となりました。
連日の暑さの中、フィールドプレーヤーはランニングの後、10人1組で2組に分かれてボール回しを行い、その後は使う部位や流れなどの条件を変えながらリフティングを実施。ゲーム性のある内容で選手たちからは歓声や笑い声も聞こえるリラックスした雰囲気で、1時間ほど体を動かして引き上げました。
一方、GK陣はグラウンダーやハイボールのセービング、そこからのフィードなど基本的な動きを確認。その後、10メートルほどの近い距離に2ゴールを向かい合わせに置いて、その間に2人のGKがフィールドプレーヤー役を配置。下田崇GKコーチがサイドから上げるクロスボールに、GKがセーブして逆サイドのゴールへシュート性のボールを蹴り込み、フィールドプレーヤー役の選手がパンチングでゴールを狙うところをセーブするなどの動きを繰り返しました。
最後は狭いエリアで中央にポットを固めて置いた前にGKが経ち、その周りでコーチを含めて4人が細かく回すパスのカットを試みて、ゴール前の近距離での相手に対応する動きを確認していました。
なお、FW大迫勇也選手(ヴェルダー・ブレーメン)はこの日もランニングやストレッチ、体幹強化など別メニューでの調整が続いていましたが、夜になってチームを離脱することが決まりました。無理をさせないように大事を取っての判断です。
フィールドでの練習は軽めでしたが、チームは練習前にミーティングも実施しており、元ユーゴスラビア代表FWで名古屋グランパスでは選手として活躍後に指揮も執ったドラガン・ストイコビッチ監督が率いるチームとの対戦に着々と準備を整えています。
FIFAランキングではセルビアは25位で、今回の6月シリーズでは唯一、日本(28位)より上位の対戦相手です。
DF小川諒也選手(FC東京)は、「激しい試合になると思う。1対1の場面も増えると思うが、競り合いの部分では負けられない」と気合を入れています。
また、7日に行われたFIFAワールドカップカタール2022アジア2次予選のタジキスタン戦直前に、追加招集で合流したFWオナイウ阿道選手(横浜F・マリノス)は2019年11月のキリンチャレンジカップ2019ベネズエラ戦以来の代表活動です。前回の初招集時には試合出場の機会がなかっただけに、今回に期する思いは強いようです。
「今回はチームも好調で自分も結果を出せている中で呼んでもらった。しっかり結果を出さないとならない。いい形でボールを運んでくれる選手がたくさんいる。いろいろな選手とボールや動きでつながって攻撃の起点になりながら、最後にボックスで自分がしっかり仕事ができれば」と意気込んでいます。
一方、GK権田修一選手(清水エスパルス)は、予選での連続無失点が6試合で止まったタジキスタン戦での失点に言及して、「日本代表がより成熟するためにはどんな状況にも対応できないとならないし、許されるミスの幅はレベルが高くなれば狭くなる。この前の試合で失点しているだけに、次の試合は細かいところまでこだわってやらないとならない」と話しています。
チームは10日に前日練習を行い、11日(金)の試合に備えます。試合はノエビアスタジアム神戸で19:25キックオフの予定で、新型コロナウイルス感染防止対策として無観客での開催となります。チームはその後、15日にアジア2次予選最終戦でキルギス代表と対戦します。
選手コメント
GK 権田修一 選手(清水エスパルス)
僕らはこの前の試合でチームとして失点しましたが、あの状況での失点は今後へつながると思っています。いろんなミスが重なっての失点でした。GKとしてはゼロで押さえることを目指します。過去にやられた形はみんな経験として持っていますが、世界のサッカーを見ていると基本的なことを高いレベルでできることが必要です。欧州を見ると、チャレンジ&カバーの徹底やスピード感など、レベルが上がっても守っているので、そこの部分は上げていく必要があると思っています。
セルビアの試合映像を見ましたが、普段はあまり招集されていない選手が多く、アピールしたい思いが強いという印象を受けました。どんな選手が出てきても質の高い選手が多い。スペースがある中でセンターフォワードに簡単にボールを入れてきて、その選手が体を張ってボールを保持する、Jリーグにはないスタイルのチームで経験していかないとわからない部分です。だからこそ、日本代表でのこの1試合は貴重です。今回、ワールドカップ予選に初めて出た選手もいて、緊張感の違いなどを感じたこともプラスになります。僕らは、長所を生かしながら、経験していないところを埋めていくのがいいと思います。
DF 小川諒也 選手(FC東京)
セルビアの試合映像を見ましたが、体格など日本人にはないところがありますし、この6月の4試合の中で一番レベルが高い相手です。激しい試合になると思います。競り合いの部分では負けられないですし、1対1の場面も増えると思います。攻め込まれた時にどう対応するか。センターバックやボランチとしっかり連係を取って守りたい。
自分は今回ここまでの出場機会はスタメンではなかったので、満足はしていません。まだまだ反省する材料も多かったですし、もっと結果に貪欲にいきたい。代表に合流してまだあまり時間が経っておらず、コミュニケーションを取れる機会も練習の時しかないので、周りとのプレーなどすり合わせていかないとなりません。限られた時間の中で自分から要求したり、自分のポジショニングももう少し考えていかなければならないと思っています。
DF 谷口彰悟 選手(川崎フロンターレ)
コロナ禍の中で欧州から来日して試合ができるのは非常にありがたいことと感じています。試合映像も見ましたが、セルビアは力があると感じます。国内組としては欧州の選手と試合する機会は多くないので、こういう貴重な機会を大事に戦いたいですし、自分がそういう選手にどのくらいバトルできるのか、しっかり出してプレーしたいです。チームが勝つために合わせていかなくてはいけない部分もかなりありますが、試合の中で臨機応変に対応しながら進めていければと思っています。
ボランチでの起用は、合宿が始まる時に監督からその可能性もあると伝えられていたので心の準備はできていました。実際にプレーしてみて、いろんなことを想定して戦っていかないと改めて感じましたし、選手としては使ってもらえるのはありがたいことです。センターバックの方が自分の力を発揮できる自信がありますが、出たところで何を求められているかをきちんと整理しながら、自分ができることを精一杯やりたい。違うポジションで出た時もきちんと戦力になれるようなプレーをしていかないといけないですし、どこでやっても高いレベルのパフォーマンスを出せるようにしたいと思っています。
センターバックの仕事としては最後にやらせないところが重要です。守備でつぶすことやラインコントロールにプラスして、自分のスペシャルな部分を出すこと。僕はビルドアップなど自分にしか出せないところがあるので、高いレベルでベースの部分をやりながら、自分のスペシャルな部分を積極的に出していくことが大事だと感じています。
FW オナイウ阿道 選手(横浜F・マリノス)
代表に来るのはチャンスです。前回は自分もチーム結果が出ていない中で呼んでもらったのに信頼を勝ち取ることができませんでした。今回はチームも好調で自分も結果を出せている中で呼んでもらったので、しっかり結果を出さないとならない。より意識してやらなければならないと思っています。所属チームで強度の高いサッカーができているので、それをこのチームでも積極的にやりたい。今季得点を獲れているのは、自分のプレーの変化もあると思いますが、チームのスタイルややり方をしっかりやって、そのポジションにいることで味方からいいボールをもらえています。組織がしっかり合っているので、僕が点を取れているのだと思っています。自分は1人で何かするタイプではないので周りに活かされること、知ってもらうことが大事だと思っています。今回、短い期間ですが、自分が「こうしてほしい」ということをほかの選手たちとすり合わせていけば、ゴールを奪うチャンスがより増えると思っています。
2021年6月11日(金) 19:25 キックオフ(予定)vs セルビア代表
会場:兵庫/ノエビアスタジアム神戸
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