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オーストラリア戦勝利で2018ワールドカップ出場決定 ~浅野選手、井手口選手が得点~
2017年09月01日
SAMURAI BLUE(日本代表)は8月31日(木)、2018年FIFAワールドカップアジア最終予選のオーストラリア戦にFW浅野拓磨選手(VfBシュツットガルト)、MF井手口陽介(G大阪)選手の得点で2-0の勝利を収めて、6大会連続6度目のワールドカップ出場を決めました。
この勝利で日本は6勝2分1敗の勝点20とし、2位サウジアラビアと3位オーストラリアとの勝点差を4に伸ばして、サウジアラビアとの最終戦(9月5日(火)、ジッダ)を残してグループB 1位が確定しました。
試合前日の会見で「相手の知らない選手が入る」と先発の顔ぶれに変化があることを匂わせていたヴァイッド・ハリルホジッチ監督は、4-3-3の陣形で中盤の底にMF長谷部誠選手(アイントラハト・フランクフルト)、その両脇に井手口選手とMF山口蛍選手(C大阪)を配し、前線はFW大迫勇也選手(1.FCケルン)を軸に右に浅野選手、左にFW乾貴士選手(SDエイバル)を置いて、勝てば突破が決まる試合に臨みました。
日本は中盤で厳しいプレッシャーかけてボールを奪い、相手の攻撃を阻止しながら、素早い切り替えで攻撃に転じます。前半、DF酒井宏樹選手(オリンピック・マルセイユ)の右サイドでの仕掛けから攻撃の糸口を探り、14分に乾選手、23分には大迫選手がミドルレンジからゴールに迫り、35分にはDF長友佑都選手(インテル・ミラノ)の左クロスに浅野選手がゴール前に飛び込みますが、枠を捉えることができません。
オーストラリアはFIFAコンフェデレーションズカップで手応えを得た3バックを採用。MFマシュー・レッキー選手やFWジェームズ・トロイージ選手が右サイドを起点に攻め、32分には右クロスにFWロビー・クルーズ選手が飛び込みますが、GK川島永嗣選手(FCメス)がセーブ。38分にはレッキー選手がシュートを狙い、右ポストを叩く場面を作ります。
試合が動いたのは41分でした。乾選手からパスを受けた長友選手がゴール前にピンポイントのクロスを送ると、「あれを狙っていた」という浅野選手が相手3バックの裏へ走り込み、左足で合わせて先制点を決めました。
その後も日本は積極的に仕掛け、44分にはゴール前で右クロスに合わせた大迫選手が相手ゴールを脅かし、56分にはカウンターから乾選手がゴールを狙います。
76分には昨年10月のアウェイ戦で得点を決めたFW原口元気選手(ヘルタ・ベルリン)を乾選手に代えて投入。すると直後の77分に原口選手の左クロスに井手口選手が右足で合わせますが、ゴールに飛び込んだ相手DFに防がれます。
しかし82分、インターセプトから原口選手が相手と競り合いながら井手口選手にパス。昨年のリオデジャネイロ・オリンピックでも奮闘した21歳MFは、ドリブルで中央に切り込むと狙い澄まして右足を振り抜き、代表戦初ゴールをネットに突き刺しました。
攻めあぐねるオーストラリアは61分にFWトミ・ユリッチ選手、70分にはFWティム・ケーヒル選手を投入。縦の動きが出ますが、日本は守備陣がうまく対応します。86分にユリッチ選手のクロス受けたMFブラッド・スミス選手が左から狙いますが、酒井選手が体を張って阻止しました。
日本は最後までゴールを守って2-0で勝利。ロシア大会への切符を手にしました。
試合後のセレモニーでは、スタンドに集まった59492人の観客に長谷部選手が「素晴らしいサポートありがとうございました。みなさんの声援が力になります。これからもよろしくお願いします」と語りかけ、ハリルホジッチ監督も日本語で「ミナサン、アリガトウゴザイマシタ」と挨拶。すると、大歓声の中で指揮官は選手たちから祝福のウォーターシャワーを浴び、満足そうな表情を浮かべていました。
2018年FIFAワールドカップは6月14日から7月15日までロシア11都市12会場で開催。グループステージ組み合わせ抽選会は12月1日にモスクワで行われる予定です。
監督・選手コメント
ヴァイッド・ハリルホジッチ SAMURAI BLUE(日本代表)監督
私はこのチームを称えたいですし、選手たちが今夜見せた姿を誇りに思います。多くの困難がありましたが、非常に質の高い相手に対して英雄のような姿を見せました。基準となる試合になったと思います。若手を信頼して使うべきだと常々考えていますが、それを見せられました。日本サッカーにとっても良いことです。これは日本国民のみなさんのための勝利です。我々の選手を応援してくださってありがとうございました。
DF #19 酒井宏樹 選手(オリンピック・マルセイユ)
前線の選手たちがかなり頑張ってプレッシャーをかけてくれたので、後ろの選手たちは予測することができました。中盤の2人をなるべくフリーにさせないことを徹底してできていたので、僕らも落ち着いて対応できました。
MF #2 井手口陽介 選手(G大阪)
こういう大舞台で監督に使ってもらって自分は結果を残すという思いで臨みました。その気持ちがゴールにつながったと思います。本大会まではまだ時間があるので、成長してまた選ばれるように、これからも満足せずにやっていきたいです。
MF #17 長谷部誠 選手(アイントラハト・フランクフルト)
2年間という長い予選の中で、紆余曲折はありましたが、みんなでこのように結果を得られて非常にうれしいです。非常に苦しいゲームでしたが、我慢して効率よく点が取れました。美しいサッカーではないかもしれませんが、戦術的に短時間でかなり詰め込んで戦って、その結果が出ました。若い選手も出てきて、チームの活性化という部分では競争がかなりできていると思います。予選を戦ったからといって本大会に出られる保証はありません。また新たな戦いが始まります。頑張っていきたいです。
アンジェ・ポステコグルー オーストラリア代表 監督
期待した結果を得ることができず、がっかりしています。中盤をコントロールしたかったのですが、効果的なポゼッションができず、ボールを失っては攻守が入れ替わる対応に追われてしまいました。試合終盤に2回ほどチャンスがありましたが、活かすことができませんでした。日本にはおめでとうと言いたいです。
田嶋幸三 日本サッカー協会会長
FIFAワールドカップ出場のチケットを獲るのにふさわしい勝ち方ができました。監督には「ありがとう」しかありません。今日、井手口選手が得点したように、若手がどんどん伸びないと日本は活性化しません。育成をしっかりしなければならないと改めて感じました。
スケジュール
8月27日(日) | 18:00 | トレーニング(埼玉スタジアムサブグラウンド)【一般公開】 |
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8月28日(月) | 18:00 | トレーニング(埼玉スタジアムサブグラウンド)【一般公開】 |
8月29日(火) | PM | トレーニング【一般非公開】 |
8月30日(水) | PM | 公式会見・公式練習【一般非公開】 |
8月31日(木) | 2-0 | アジア最終予選(Road to Russia) vs オーストラリア代表(埼玉スタジアム2002) |
9月1日(金) | 11:00 | トレーニング(さいたま市駒場スタジアム)【一般公開】 |
9月2日(土) | PM | トレーニング ※1 |
9月3日(日) | PM | トレーニング【一般非公開】 |
9月4日(月) | 未定 | 公式会見・公式練習【一般非公開】 |
9月5日(火) | 20:30 | アジア最終予選(Road to Russia) vs サウジアラビア代表(King Abdullah Sports City) |
※1 9/2に行なうトレーニングの一般公開については未定です。決定次第ご案内いたします。
※2 スケジュールは、チームのコンディションや天候等により急きょ変更する場合があります。
アジア最終予選(Road to Russia)
2017年8月31日(木) 19:35キックオフ
SAMURAI BLUE(日本代表) vs オーストラリア代表
@埼玉/埼玉スタジアム2002
2017年9月5日(木) 20:30キックオフ(予定)
[日本時間26:30キックオフ(予定)]
サウジアラビア代表 vs SAMURAI BLUE(日本代表)
@サウジアラビア/キング・アブドゥラー・スポーツ・シティー
テレビ朝日系列/NHK-BS1にて全国生中継!
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