SAMURAI BLUE（日本代表）は3月23日、FIFAワールドカップアジア2次予選第7戦のアフガニスタン戦を翌日に控えて試合会場の埼玉スタジアム2002で最終調整を行い、公式会見に臨んだヴァイッド・ハリルホジッチ監督は、「目的は勝つこと。できるだけ多く得点して、2次予選の最後まで無失点を続けたい」と語りました。

ここまで5勝1分け無敗でグループEの首位に立つ日本は、すでに2位以内を確定。各グループの1位チームと2位のうち上位4チームが最終予選へ駒を進めることができますが、日本が今年初の試合となる24日のアフガニスタン戦に勝って、勝ち点差1で2位につけているシリアがカンボジアに負けると、29日の1試合（シリア戦）を残して日本の1位突破が決まります。

アフガニスタンはここまで2勝4敗の勝ち点6。すでに最終予選への望みは絶たれています。日本は昨年9月の2次予選3戦目で6-0の勝利を収めていますが、アフガニスタンは昨年11月にクロアチア人のペテル・セグルト監督を招聘。昨年末に新体制で臨んだSAFF南アジア選手権では準優勝を収めました。

ハリルホジッチ監督は、「監督が変わって、南アジア選手権では良い試合をしていた」と指摘。「シンガポール戦を忘れてはならない」と、攻め続けながら0-0に終わった昨年6月のホームでのシンガポールとの2次予選初戦を引き合いに出して警戒を促し、「この試合に集中しなければならない。選手たちには熱意、やる気、野心、戦う意識を持って臨んでほしい」と力強く話しました。

この日、チームは試合会場で冒頭15分を報道陣に公開して調整を行い、その後は戦術の確認を行いました。

ハリルホジッチ監督は、欧州からの長距離移動による疲労を考慮してFW本田圭佑選手やMF香川真司選手らをベンチスタートとする意向を示唆。さらに、「これまでと異なるオーガナイズを試したい。11人がどういう化学変化が起きるか様子を見ないと」と話して、先発の顔ぶれやシステムを変える可能性を口にしています。

オランダ1部リーグで今シーズン13得点して約1年半ぶりに代表チームに復帰したFWハーフナー・マイク選手（ADOデンハーグ）は、「自分の特長を活かしたプレーをできるだけ多くすることが最大のアピールになると思う。絶対に結果を残したい」と、代表定着へ強い思いを口にしています。

DF森重真人選手（FC東京）は、「相手は前の監督の時よりも良いチームになっているという。自分としては、とにかくゼロで勝ちたい。その結果をしっかり出すことをしたい」と話しました。

日本対アフガニスタン戦は埼玉スタジアム2002にて24日19:30キックオフの予定です。

監督・選手コメント

ヴァイッド・ハリルホジッチ　SAMURAI BLUE（日本代表）監督
この2試合の目的は勝つことですが、単に勝つだけなく、できるだけ多く得点して、2次予選の最後まで失点しないことを続けたいと思います。これまでと違うオーガナイズを試したいと考えていて、それがうまくいくか、どんな化学変化があるかは様子を見なくてはなりませんが、選手たちには熱意、やる気、野心、戦う意識を持って取り組んでほしいです。シンガポール戦を忘れてはなりません。多くの観客が来てくれますが、彼らを満足して帰らせる責任があります。それをグランドで表現してほしいですし、攻撃、守備、メンタルにおいて第2段階ではレベルアップしてほしいと考えています。

MF 柏木陽介 選手（浦和レッズ）
この代表で求められていることは理解しているので、そのプレーをしっかり出したいと思います。最初から出ようが途中から出ようが、僕はパスでチームを動かすことを心がけてやるだけです。2試合のどちらかに出られると思うので、いい準備をして、自分のパスでゴールが生まれるようなプレーをしたいです。

FW ハーフナー・マイク 選手（ADOデンハーグ）
練習やウォームアップから100％やるという部分が、自分には足りなかったと思いましたし、改めて意識を高く持って、質の部分をもっと上げて行かないとならないと感じました。歳を考えると今回が最後のワールドカップになります。できるだけ喰らいついて、代表に定着できるようにしっかりとアピールしたいです。縦に速いので、自分はなるべく早くゴール前に行けるようにして、得点は常に狙っていきたいです。

DF 長友佑都 選手（インテル・ミラン）
明日はサイドバックの攻撃参加が鍵になると思います。相手はフォーメーションも変えて、選手も何人か替えてくると思いますが、基本的な戦い方は変わらないと思います。ロングボールでしっかりと競ること。あまり引き過ぎないことが大事になるので、ラインをコンパクトにすることが大事だと思います。

MF 清武弘嗣 選手（ハノーファー96）
（前回の代表活動から）だいぶ時間が空いたので、気持ちを新たにしっかりとプレーしたいですし、監督になって2年目なのでもっと高いレベルで、パーフェクトを目指してプレーしていきたいです。チームと代表では役割も違いますが、FWの近くでプレーすればゴールも自然と近づいてくると思います。

GK 川島永嗣 選手（ダンディー・ユナイテッド）
久々にみんなとやって日本代表に戻ってきたなという実感も湧きましたし、このチームと一緒に勝利を積み重ねたいと改めて感じました。離れていた時間に自分が何を感じて何を得てきたのかをしっかり出すことが大切ですし、チームが勝って行くために選手として自分に何ができるのか、もう一度考えてやっていきたいと思います。テロ事件は、僕自身5年間ベルギーでプレーしていますし、空港も良く使う空港でした。非常に悲しいですし、本当に言葉で言い表せない気持ちがあります。

ペタル・セグルト（アフガニスタン代表）監督
日本は海外でプレーする選手も多く抱えるアジアでナンバーワンのチームです。我々は格下で明日は主力2人を怪我で欠きますが、昨年11月の就任以後、6試合良い戦いをしてきています。90分間全力を尽くして良い試合をして、日本から最初に得点を奪うチームになりたいと思いますが、日本は強いので勝ち点1を取れれば嬉しいです。

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スケジュール

※スケジュールは、チームのコンディションや天候等により急きょ変更する場合があります。

2018FIFA ワールドカップロシア アジア2 次予選兼AFC アジアカップUAE2019 予選

SAMURAI BLUE（日本代表） 対 アフガニスタン代表
2016年3月24日(木) 19:30 キックオフ（予定）
埼玉／埼玉スタジアム２００２
TBS系列 / NHK-BS1にて全国生中継
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サッカー日本代表戦パブリックビューイング in シンガポール

SAMURAI BLUE（日本代表） 対 シリア代表
2016年3月29日(火) 19:30 キックオフ（予定）
埼玉／埼玉スタジアム２００２
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