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ハリルホジッチ監督、初陣でチュニジアに勝利 ~岡崎、本田、交代出場でゴール~
2015年03月28日
SAMURAIBLUE(日本代表)は3月27日(金)、大分市の大分スポーツ公園総合競技場にてキリンチャレンジカップ2015でチュニジア代表を2-0で退け、ヴァイッド・ハリルホジッチ新監督の日本代表初試合を白星で飾りました。
FW岡崎慎司選手(1.FSVマインツ)とFW本田圭佑選手(ACミラン)が、いずれも後半途中交代出場でゴールを決めました。
日本の先発は最終ラインに右から酒井宏樹選手(ハノーファー96)、吉田麻也選手(サウサンプトン)、槙野智章選手(浦和レッズ、藤春廣輝選手(ガンバ大阪)、ボランチに長谷部誠選手(アイントラハト・フランクフルト)と山口蛍選手(セレッソ大阪)の2人、その前に清武弘嗣選手(ハノーファー96)、前線に永井謙祐選手(名古屋グランパス)、川又堅碁選手(名古屋グランパス)と武藤嘉紀選手(FC東京)を置き、GKに権田修一選手(FC東京)を配する布陣で臨みました。
23日からの合宿で練習を重ねてきたチームですが、代表デビューの藤春、川又の両選手や約4年ぶりの代表戦出場の永井選手など、今年1月のAFCアジアカップを経験していないメンバーを7人含んだ構成で、相手ボールを奪った後の攻撃の展開でなかなかスムースに行きません。
それでも、昨夏のFIFAワールドカップ以来の代表戦となった山口選手が、空いたスペースや相手の背後を狙うボールを送って攻撃を組み立てます。
21分には山口選手のパスを受けた武藤選手がペナルティエリアへ攻め込んでシュートを放ち、その直後のCKでは川又選手のシュートが枠に弾かれました。
32分には右サイドのスローインから長谷部選手のパス受けた清武選手がシュートを放ちましたが、相手GKにセーブされました。
日本は後半も同じ顔触れで臨み、48分には長谷部選手のパスを受けた武藤選手がペナルティエリアの中へ切れ込んでゴールを狙いますが、ゴール前に戻った相手DFがクリア。なかなかゴールを奪うことができません。
試合の流れを変えたのは交代出場の選手たちでした。
60分、MF香川真司選手(ボルシア・ドルトムント)とFW本田圭佑選手(ACミラン)が清武選手と永井選手に代わってベンチから入ると、攻撃がスピードアップ。両選手はスペースを活かした動きで好機を演出します。
67分に香川選手は、山口選手のスルーパスを受けた藤春選手からの折り返しに左足を振り抜いて相手ゴールを脅かします。
さらに72分、ハリルホジッチ新監督はFW宇佐美貴史選手(ガンバ大阪)とFW岡崎慎司選手(1.FSVマインツ)をベンチから投入すると、前線の動きがより活性化されます。香川選手は相手DFラインの裏を狙うボールを送って好機を演出し、先制点もその形から生まれました。
78分に、岡崎選手のパスを受けた香川選手が左サイドに顔を出した本田選手へスルーパスを送ると、本田選手は攻め上がってクロスを折返し、これをファーサイドに走り込んだ岡崎選手が頭で合わせてゴールネットを揺らします。岡崎選手はこの試合でFWとして歴代最多の90試合出場をマークしました。
その5分後には、岡崎選手のパスを受けた香川選手がシュートを放ちます。これは相手GKに弾かれましたが、こぼれ球に逆サイドでゴール前に詰めた本田選手が左足で捉えて、ゴールに流し込みました。
その直後、MF今野泰幸選手(ガンバ大阪)とDF内田篤人選手が山口選手と酒井宏樹選手に代わって出場。日本は試合の主導権を握り続けます。
86分には香川選手がペナルティエリアの外からゴールを狙い、その2分後には、香川選手からのスルーパスを受けた宇佐美選手が右足を振り抜いて代表初試合でのゴールを狙いましたが、ボールは右ポストの内側を叩いてピッチに跳ね返り、スタンドの34777人のため息を誘いました。
日本はこの試合を2-0で勝ち、ハリルホジッチ体制での新たな船出を白星で飾りました。
チームは28日に東京へ移動し、31日(火)にJALチャレンジカップ2015(東京/東京スタジアム)でウズベキスタンと対戦します。
監督・選手コメント
ヴァイッド・ハリルホジッチ SAMURAI BLUE(日本代表)監督
この試合にとても満足しています。選手たちは最初からアグレッシブさとやる気を見せて、良い雰囲気と競争を作ってくれました。プレーに良いリズムとリズム変化、アグレッシブさがあり、速いプレーができて、非常に良い試合でした。2点獲りましたが、もっと得点できる可能性がありましたし、3、4日の練習でしたが、合理的な変化を見せることができました。交代出場した選手らも、かなり良いプレーをしました。本田と香川は自分たちのクオリティを見せてくれたので、試合の質が上がり、本気でやれば試合の流れを変える能力があることを示してくれました。向上すべき点もたくさんあります。特に、ボールを奪った後の試合支配には満足していません。これは我々にとってとても大事な勝利です。新しい日本の始まりになりました。選手は私が求めたことをやろうとしてくれましたが、それはこれからも続けてほしいと思います。次の試合でも、多くの選手に出場機会を与えて彼らのプレーを見たいと考えています。
MF 長谷部誠 選手(アイントラハト・フランクフルト)
後半残り10分ぐらいから相手が疲れてきましたが、僕らが相手を疲れさせるプレーをしたからだと思います。それが結果に結びつきました。90分通してしっかり戦えたということだと思いますし、球際や戦う姿勢は全員で出せたと思います。新しい選手も多くいたので、ピッチで指示を出しながら落ち着かせようとしていましたし、個々の選手の良さを出せるように考えながらプレーしました。監督が勝利ということを頻繁に言っているので、結果を出せてよかったです。
FW 本田圭佑 選手(ACミラン)
途中で出た選手が結果を出したので、やはり、監督の質なのではないかと思います。サブの選手が出た時にしっかりと自分たちの役割を発揮させるように、準備ができていたからでしょう。流れを変えるという役割を求められて、それは僕ら2人が入ってからすぐにできたと思っていますし、それがゴールという形につながって本当に良かったです。監督のこの何日間の仕事だけでも、それを全員にまで浸透させたところは、監督の経験値だろうと思います。本当に辛抱強く、こういった勝利を続けていくことで、もう一度FIFAワールドカップを目指すに値するチームになれると信じています。我々も監督の指針に向かって、日々やるべきことをやります。気長にどういうチームに変化していくのか、待っていただければと思っています。
FW 宇佐美貴史 選手(ガンバ大阪)
(ポストに当たった場面は)いいパスが来たし、いい動き出しも出来ました。でも決められなかった。それが全てです。裏を狙うのが大前提ですが、足元でも受けて良さを出そうとしていました。僕は途中から出る方が難しいので、今日もどうかなと思いましたが、リズムに乗りながら試合に入れました。代表デビュー戦は、早く1試合経験したいと思っていたので、やっていて楽しかったです。
FW 岡崎慎司 選手(1.FSVマインツ)
いいボールが上がって来たので、決めるだけでした。「来るな」と思ったので、DF見えていましたが、しっかり合わせれば入ると思っていました。(FW歴代最多の90試合出場は)積み重ねてきたものなので、すごく嬉しいです。ゴールも獲りながら出場試合数も増やしていきたいと思います。
ジョルジュ・レーケンス チュニジア代表監督
日本と日本の監督に勝利おめでとうと言いたいです。ベンチの質が試合を分けました。チュニジアとの時差から、後半に我々の動きが落ちることは想定していましたが、そのツケを払った形です。日本は後半、本田選手らが入ってボールも人の動きもスピードが上がりましたが、そういう違いを生み出せる選手が優れた選手たるゆえんです。我々は試合直前に主将のヤッシン・シカウィ選手をウォームアップ中の怪我で欠いてしまったのですが、その影響がチームに精神面で出たと思います。だが、この結果を不満に思ってはいません。レフェリーも良かったですし、我々のチームの何人かをテストして見ることができました。
JFA-TV
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本田圭佑 選手インタビュー
スケジュール
3月23日(月) | PM | トレーニング |
---|---|---|
3月24日(火) | PM | トレーニング |
3月25日(水) | PM | トレーニング |
3月26日(木) | PM | 公式練習 |
3月27日(金) | 2-0 | キリンチャレンジカップ2015 vs チュニジア代表 (大分スポーツ公園総合競技場) |
3月28日(土) | AM | トレーニング |
3月29日(日) | AM/PM | トレーニング |
3月30日(月) | AM/PM | 公式練習 |
3月31日(火) | 19:25 | JALチャレンジカップ2015 vs ウズベキスタン代表 (東京スタジアム) |
キリンチャレンジカップ2015
2015年3月27日(金) SAMURAI BLUE(日本代表) 対 チュニジア代表
大分スポーツ公園総合競技場
大会情報はこちら
JALチャレンジカップ2015
2015年3月31日(火) SAMURAI BLUE(日本代表) 対 ウズベキスタン代表
東京スタジアム 19:25 キックオフ(予定)/16:25 開場(予定)
テレビ放送:日本テレビ系にて全国生中継
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