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JFAサッカーファミリー安全保護宣言の具体的な医学的アプローチをご紹介
2019年09月30日
本年5月に策定した「JFAサッカーファミリー安全保護宣言」のうち、「3.子どもたちの健康を守ります。」および「6.年齢・性別・障がい・人種に関係なく、サッカーを楽しめる環境を整備します。」について、JFA医学委員会では以下のようにご案内します。
3.子どもたちの健康を守ります。
メディカル関連指針の普及(アレルギー・脳振盪等)
JFA公式ウェブサイトにて、以下のメディカル情報を掲載しています。
引き続き、JFA医学委員会は、サッカーファミリーの皆さんの健康をサポートしていきます。
メディカルページへ
★ケガの予防・対応 詳細はこちら
★暑熱対策・水分補給 詳細はこちら
★脳振盪 詳細はこちら
★栄養サポート 詳細はこちら
★食物アレルギー 詳細はこちら
予防接種については、ワクチンを接種することによって、病気に対する抵抗力(免疫)を高め、感染症からからだを守るために必要なものですが、法律に基づいて市区町村が主体となって行う「定期接種」と、希望者が各自で受ける「任意接種」があります。定期接種は、基本的には無料ですので、必ず受けるようにしましょう。
日本で接種可能なワクチンの種類
簡易救命講習会(JFA+PUSHコース)の受講
JFAでは、2017年より救命講習会を独自に立ち上げ、「スポーツ救命ライセンス講習会」と簡易救命講習会「JFA+PUSHコース」の2種類があります。
救急救命ページへ
特に、「JFA+PUSHコース」は、専門的な知識がなくても受講できる2時間のコースです。
熱中症や脳振盪などサッカーでよく起こる命に関わるケガや症状についての講義と、心臓が止まってしまった時に必要な胸骨圧迫(きょうこつあっぱく)の仕方と、AEDの使い方の実技を行うものです。手軽に、そして受講人数の大小を問わず受講できますので、開催をご検討ください。
AED設置の促進
一般財団法人日本AED財団のご協力のもと、AEDメーカー各社へご協力を仰ぎ、今年10月から2020年6月頃まで、47FAをはじめ、各種連盟、登録チーム等へのAED設置の促進策を実施します。
購入、リースなど多様なニーズにお応えできるように調整をし、導入時にはご希望により使用方法の講習も併せて実施できるようにしています。
6.年齢・性別・障がい・人種に関係なく、サッカーを楽しめる環境を整備します。
配慮すべき事項の整理・検討(障がい、LGBT、装具他)
昨今、個人の価値観の多様化、新しいライフスタイルの創造などから、従来にはなかったものが生じたり、新たに認定されたりしています。LBGTや性同一性障害の選手の対応については周囲の人々も苦慮していることがあるかと思いますが、自分自身が一番困惑されているのではないでしょうか。国立スポーツ科学センター(JISS)では、女性アスリート相談専用窓口を設けています。
女性アスリート相談専用窓口
JISS利用対象者以外の選手、スタッフからのご相談にも対応可能とのことですので、ご相談してみてください。
コメント
池田浩 JFA医学委員会委員長
サッカーの本質は、プレーを楽しむことですが、オフザピッチ、オンザピッチともに、子どもたちの健康を守るために大人が果たすべきことがあります。
すでに公式ウェブサイトで掲載されている内容もありますが、JFAサッカーファミリー安全保護宣言をきっかけとして、あらためて内容をご確認ください。
試合中、突発的な事故や心臓震盪などによって、万が一、心停止に陥ることがないとは言えません。そのような場合には、AEDや心肺蘇生による一刻も早い処置が不可欠です。実際に、AEDによって救われた命がある一方で、AEDがなかったがために救われなかった命があるのも事実です。
我々は、サッカー中の重大事故を撲滅するためにAEDの普及に積極的に取り組んでおります。
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