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全日本少年サッカー大会でリスペクトワークショップを開催 ~いつも心にリスペクトVol.5~
2013年10月02日
「第37回全日本少年サッカー大会」が7月28日〜8月3日に静岡で開催され、全国の予選を勝ち上がった48チームの選手たちが、子どもらしい元気なサッカーで大会を盛り上げてくれました。
同大会は、参加選手はもちろん、指導者や保護者に対してもさまざまなプログラムが組まれています。リスペクトのペナント交換、給水や食育、傷のケアなどをテーマにしたセミナー、子どもたちの自立を促す「こどもエリア」(※)の設置など、いろいろな働き掛けがなされています。
また、子どもたちにフェアプレーやリスペクトの大切さを知ってほしいという考えから、今回、『リスペクトワークショップ』を併催しました。参加選手が他のチームのサッカー仲間と交流し、リスペクトについて考え、宣言をすることで、リスペクトあふれる行動につなげようというものです。
元日本代表でセレッソ大阪のアンバサダーを務める森島寛晃さんがゲストとして参加。森島さんは、選手たちと同じ小学生の頃、恩師からの言葉で仲間をリスペクトすることの大切さを知ったというエピソードや、日本代表で共に戦った仲間はリスペクト精神にあふれていたといった体験談を子どもたちに話してくれました。
グループワークは、「大好きなサッカーを楽しむために大切な人、もの」について子どもたちに考えてもらいました。今回大会で出会った者同士でグループ分けされたワークショップ。その中でリーダーシップを発揮したり、積極的に仲間とコミュニケーションを取ろうとする者など、子どもたちはそれぞれの特徴や役割を発揮しながら、しっかりと自分の意見を述べるなど頼もしい成長を見せてくれました。
最後に、「僕の、私のリスペクト宣言」をテーマに、グループごとにリスペクト宣言を模造紙に寄せ書きし、そこに森島さんがサイン。子どもたちは楽しみながら「リスペクト」を理解し、「リスペクトをする/される選手になる」「リスペクトの精神を大切にしてサッカーを頑張る」など、自らの言葉で意気込みを表現していました。
※こどもエリア:子どもたちの判断や自立した行動を優先するエリア。エリアには保護者向けのポスター『子どもエリアに入る前に!』が掲出されている。ポスターには、「こどもたちの自立を認め、励ますことができますか?」「こどもたちにとって良い見本になれますか?」「自分のこどもばかりでなく、チーム全体、相手チームにも拍手が送れますか?」などのメッセージが記載されている。
ユース審判員もリスペクトワークショップに参加
ところで、全日本少年サッカー大会は2011年から8人制サッカーへと生まれ変わり、審判も1次リーグは1人制審判を採用しています。少人数制のサッカーは、選手に試合の出場機会を多く与えることで、これまで以上に、チャレンジ精神や判断力、テクニックを身につけることができます。また、1人制審判を導入することによって審判員を信頼し、フェアプレー精神を涵養(かんよう)したいという狙いもあります。
全日本少年サッカー大会では、高校1年〜3年生(15〜18歳)のユース審判員に参加してもらっていますが、グループワークでも彼らが子どもたちをサポートしてくれました。高校生のお兄さん審判員とふれ合い、意見を交わしたことは子どもたちにとって貴重な経験になったはずです。ユース審判員は研修や試合のレフェリングで大忙しだったのですが、子どもたちを指導する役目もしっかり担ってくれました。
このような活動が全国的に展開されれば、より多くの人々に、「大切に思うこと」というリスペクトプロジェクトの理念が広がっていくはずです。未来を担う子どもたち、若者たちが、これからもスポーツを通じて豊かな人間性や社会性を身につけてほしいと願っています。
<参加者からのコメント>
●白井理子さん/豊洋ジュニアサッカークラブ(山口)
あらためて、ユニフォームを洗ってくれる家族や一緒にプレーする仲間、試合で指示を出したりしてくれる監督やコーチのありがたみが分かった。
●尾崎彦紀君/大阪市ジェネッスFC(大阪)
審判員や家族、仲間に感謝しつつ、これからサッカーを続けていきたい。
●天田哲栄君/FOOTBALL CLUB BRISTOL U12(長崎)
(リスペクト宣言)「お父さん、お母さんに感謝する選手になる」いつも練習の送り迎えをしてくれるとき、お父さんやお母さんにお礼を言っているが、今日のイベントであらためて感謝しないと いけないと思った。(森島さんから)日本代表選手も仲間や相手 チームの選手を思いやる気持ちがあると聞いて、試合でうまくい かないときにもチームメートと励まし合うことが大切だと思った。
●水野祐一朗さん/ユース審判員
普段なかなか接することのない選手と触れ合うことができ、プ レー以外の面を見ることができた。すぐにリスペクトを実践する ことは難しいと思うが、こうした活動を続けて選手たちに働きか けることにより、リスペクトの姿勢が自然と表れるようになってく れば良いと思う。
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