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VOL.003 キャプテンの活用 イングランドサッカー協会

2011年10月07日

これまでもご紹介しているように、世界に先駆けてリスペクトの取り組みを開始し、現在も最もリードしているのがイングランドサッカー協会です。今回は、キャプテンの活用の事例についてご紹介します。
イングランドでは、リスペクト推進の柱の一つとして、ゲームにおいてキャプテンの役割を明確に位置づけ、チーム全体のリスペクトを徹底させようとしています。
キャプテンズガイドというリーフレットと、リスペクトが明記されたキャプテンのアームバンドを配布し、この役割を遂行するキャプテンを激励しています。
以下がその文言です。

The FA Respect F.C.の設立

チームのキャプテンとして、君の重要な役割は、サッカー選手にとって最も大切なことを達成することを助けてほしい。イングランドサッカー協会がグラスルーツフットボールを対象に行った過去最大の調査で明らかになったことである。すべてのゲームにレフェリーにいてもらうこと。

毎シーズン7000人の審判が、暴言や威嚇を受けたためにドロップアウトをしている。これではゲームが台無しになり、試合が成り立たなくなり、全てを失ってしまう。

FAのリスペクトプログラムには、オンザピッチとサイドライン上の振る舞いを改善するための4つのステップがある。

1. 行動規範 プレーヤー、観客、レフェリー、コーチ
2. 観客エリア制限 サイドラインに沿って。観客は全員その後ろにいなくてはならない。
3. キャプテンが責任を持つ それは君だ!
4. レフェリーがゲームをマネージする (競技規則の適用)

これらのステップのうちの2つが、キャプテンとしての君に関係している。

キャプテンが責任を持つ

キャプテンとして君は、競技規則の基には特別な地位や特権があるわけではない。しかし君のチームの振る舞いには、ある程度の責任があるのだ。

リスペクトをプロモートするために、レフェリーはチームのキャプテンである君と一緒に、プレーヤーやゲームを効果的にマネージしようとする。

もしも何かあったときに、君がそのことから遠かったとしても、レフェリーがそのプレーヤーと話す上で君に関わってほしいと思ったら君を呼ぶ。君はチームのキャプテンとして、レフェリーにとってチームとのコンタクトポイントであるということだ。

レフェリーがゲームをマネージする

レフェリーは君とともにプレーヤーやゲームを効果的にマネージする役割を担っている。

しかし、彼らは、競技規則を適用することでゲームをコントロールしなくてはならない。これは、プレーヤーが異議を唱えた場合の対応も含む(逃げずにそこにいて対応しなくてはならない)

このような好ましくない行動は、試合中しばしば持ち上がる問題であり、レフェリーに対するいやがらせ、挑発行為である。キャプテンとレフェリーが協力して対応しなくてはならないところである。

キャプテンがリスペクトを浸透させるために

・キャプテンのリスペクトアームバンドをすること。これはリーグから各クラブへ配布される。
・相手チームのキャプテンとともに、試合前にレフェリーと顔合わせをすること。レフェリーから、君たちが役割をわかっているか、確認があるだろう。 ・チームメイトの全員が、審判に関してしていいこと、してはいけないことがわかっているか、望ましくない行動とは何か、を確認すること。情熱を抑制しようということではない。少ししっかりディシプリンを持とうということだ。そうすることは、君たちの試合、そしてひいてはサッカー全体に良いことなのだ。
・副キャプテン(いなかったら誰かを任命する)がこれらのルールをわかっていること。君が試合に出られない状況もあるかもしれないから。 ・チームの全員が、リスペクトコードオブコンダクト(行動規範)にサインしていること

レフェリーがゲームをマネージする

レフェリーは君とともにプレーヤーやゲームを効果的にマネージする役割を担っている。

しかし、彼らは、競技規則を適用することでゲームをコントロールしなくてはならない。これは、プレーヤーが異議を唱えた場合の対応も含む(逃げずにそこにいて対応しなくてはならない)

このような好ましくない行動は、試合中しばしば持ち上がる問題であり、レフェリーに対するいやがらせ、挑発行為である。キャプテンとレフェリーが協力して対応しなくてはならないところである。

「キャプテンになるためには、偉大なプレーヤーであるたけでは十分ではない。指示ができリスペクトを示す偉大なリーダーでなくてはならない。」
ファビオ・カペッロ、イングランド代表監督

9月に来ていただいたイングランド協会のリスペクトマネージャーであるダーモット・コリンズ氏にその成果をうかがうと、キャプテンの活用は非常に効果的であり、他のスポーツ等にも適用可能な方法であろう、とのことでした。リスペクトにサインアップしたリーグを通して、参加チームにアームバンドを配布しているとのことです。

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