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女子1級審判員研修会をオンラインにて開催
2020年07月14日
7月4日(土)、5日(日)の2日間、女子1級審判員研修会をオンラインで開催しました。
本来であればなでしこリーグの前半が終了し、その振り返りを中心とした実地研修会となる予定でしたが、新型コロナウィルスの影響によりリーグ開幕が7月中旬に延期となったため、その準備としての研修会となりました。
41名の審判員が参加し、過去の試合映像をもとにしたテクニカル面におけるトレーニングを行いました。今後も定期的にオンライン研修会を開催し、審判団一丸となって強化を図っていきます。
インストラクターコメント
深野悦子 インストラクター
なでしこリーグ開幕に向けた一連の研修会の最終回で、テクニカル面からのアプローチを行いました。
審判員はコロナ禍で約半年、実践から離れているため、試合を想起させるような仕立てとしました。約75分間で24のシーンを取り上げ、ファウルの判断、動きやプレーの読み、選手の安全を守る、ゲームの流れを大事にする、チーム戦術など試合を想定した様々な場面を取り上げました。
試合と同様、頭が汗をかく状況を作り出してはみましたが、実際の試合で審判員は何百もの判定を行い、更に身体の疲労も加わります。しかしながら、これまで培ってきた経験がありますので、恐れることなく試合に臨んでいただきたいと思います。
選手と共にサッカーのフィールドに立てる喜びを体現し、無事、試合終了の笛が吹ける事を祈っています。
参加者コメント
桐原純子 女子1級審判員(神奈川県)
新型コロナウイルス感染症予防のためにサッカー活動ができなかったことを踏まえ、オンラインで映像を使った判定についての協議や、コンディションに関する講義、競技規則改正の講義等の研修を経て、今回はリーグ開幕直前ということでファウルやオフサイド等の判定や主審の動き等について、映像を視聴しながら審判員が見解を発表し、深野インストラクターから解説していただく形で進められました。今回の研修ではファウルや懲戒について、事象の程度とその基準を再度確認し、これまでの研修を通じて、リーグ開幕へ向けて積み上げてきたことの仕上げといった感じでした。
私自身は1月以降、試合を実践できたのも3月中旬までで、それ以降実践の場がなく、今回のように長期間試合ができなかったのは長く審判に携わっている中で初めてでした。今回の研修は直前の十分な試合実践がない不安を払拭すべく、今できる最善のこと、できる限りのことを準備するための研修と捉えました。過度な不安から心理的に不安定になることは、公正な判断を求められる審判員にとっては大きなマイナス要素で、それを取り除くための研修と感じています。今まで積み上げてきたものを拠り所に、この状況でできる限りのことに取り組み、試合までの残りの日々を前向きに準備していこうと思わせてくれた研修であり、心を奮い立たせていただいたこの研修に感謝しています。
厚地梨央 女子1級審判員(鹿児島県)
今回は、なでしこリーグ開幕直前ということで、よりゲームへのイメージを膨らませてビデオクリップ全24シーンを判定しました。
約75分間で24シーンを判定することは、頭の切り替えや集中力も必要で実際の試合に近い感覚でできたと思います。フェアなプレーとは何か、反則に対する競技者の意図、接触部位、争点までの距離感や位置など、様々な要点を整理しながら判定することで、テクニカルな部分が伸ばせました。また、審判員それぞれの意見を共有出来たことで、私自身では気付けない部分も多く有意義な時間を過ごせました。
リモートでの研修でしたが、開幕に向けて全員でモチベーションを高める事ができたと思います。コロナ禍における状況ではありますが、円滑なゲームコントロールを出来るよう開幕に向けて最善の準備をして臨みたいと思います。
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