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2019シーズン女子1級審判員開幕前研修会を実施

2019年02月19日

2019シーズン女子1級審判員開幕前研修会を実施

2月10日(日)・11日(月・祝)の2日間、女子1級審判員の開幕前研修会がJFAハウスにて開催されました。

新たに1級審判員となった2名を加え、計53名となった女子1級審判員。今年はフランスでFIFA女子ワールドカップが開催される重要な年となります。なでしこリーグ、そして各種全国大会において1級審判員として高いレベルのレフェリングを常に求められるなか、今回の研修会での準備を経て2019シーズンがスタートします。

研修会の主な内容は以下の通りです。

1日目

・2019シーズンの判定基準「競技規則スタンダード」について
・ハンドリングについて
・競技規則テスト
・テクニカル&なでしこリーグ2019判例集

2日目

・「Game Empathy」について
・なでしこリーグのビジョン、2019シーズンについて
・まとめ

インストラクターコメント

山岸佐知子 S級審判インストラクター(千葉)
今回の研修会は、女子1級審判員全員が新たなシーズンを迎えるにあたり、共通認識を持つための大切な機会となりました。判定基準のすり合わせ、そして日本女子サッカーのイメージを守るために我々がアプローチすることで何ができるかを考え、行動に移すためのきっかけとなるアプローチが盛り込まれた内容でした。
当たり前のことですが、審判員一人一人がフィールドに立つための恥じない準備を行うこと、現実から目をそらすことなく我々の関わる試合で何が起きているか自分の事として受け止めることではじめて前進できると信じています。
多くの支えがあって活動できることに感謝を忘れず、共通テーマ「Realising your potential by adding values」 審判員をサポートする立場の我々も、それぞれの審判員の潜在能力を引き出せるようKeep looking、Don’t settleしながら審判員に関わっていくことで、2019シーズンを共に前進できるようを歩んでまいります。

参加者コメント

梶山芙紗子 女子1級審判員(京都)
“Realising your potential by adding values”を合言葉に、いよいよ2019年シーズンが始まります。
自立した魅力ある審判員であるために、昨シーズンを様々な映像から振り返った今回の研修会によって、自分たちに足りないもの、求められているものが明確化され、シーズンに向けての強い決意を持つことができました。またそれは同時に、シーズンを迎える喜び、楽しみとなっています。
ハンドリングの講義では、選手の意図が大きな考慮点となることを理解し、なでしこの判例集では、悪質なプレーに対し、レフェリーがきちんと対応しなければならないことを再確認しました。
審判員として、心・技・体すべてにおいてフィールドに立つ準備をすること、また、サッカーを楽しむ気持ち、関わる喜びを感じながら、サッカーの本質を考え、共感が得られるレフェリング、ロボットレフェリーではない、人間味あふれるレフェリングを目指し、2019年シーズンを迎えたと思います。
最後に、今回の研修会を通し、改めて、多くの仲間がいることに心強さを感じ、また、沢山の方々のサポートによって審判活動ができていることに感謝したいと思います。

上田千尋 女子1級審判員(千葉)
新たなシーズンを目前に、昨シーズンの振り返りや2019年の判定の基準となるスタンダードを全審判員と共有し、見極めについて統一を図り基準が明確になったことで頭の中がクリアになり、とても実りのある研修会となりました。
今年のテーマは“Realising your potential by adding values”です。価値を加えて潜在能力を発揮する、私たちは日頃から努力を怠らず学び続け、模範となる姿勢で周囲をリードしていかなければなりません。
また、Game empathyのセッションでは、「試合の魅力を最大限に引き出しかつ説得力があるという結果をもたらすために、試合の流れや試合理解を適切に使用すること」が重要であり、誰もが共感できる試合に導くことが私たちの使命であることを実感しました。
この研修会で得たことを実践できるように万全な準備をしていきたいです。
女子1級審判員としての責任や自覚を持つことはもちろんですが、謙虚な姿勢でひたむきに取り組むことを忘れることなく今シーズンも活動していきたいと思います。

曽根未宇 女子1級審判員(岐阜)
この研修の中で、私が印象深かったのはレイモンド氏の「Empathy」の講義です。私たちはロボットのようにただ淡々と競技規則を施行するのではなく、サッカーの魅力を最大限引き出すために、その試合の流れや雰囲気を理解し、適切に競技規則を適用することが私たち審判員に求められていることであることが分かりました。
また、同じくレイモンド氏のハンドリングの講義では、「Unnatural」というキーワードの元、映像を見ながら考えることで、以前よりもハンドリングの判断基準が明確になったと感じました。
今回、女子1級として初めて開幕前研修会に参加しました。偉大な先輩方と同じ空間と時間を共有できたことは私にとって刺激的な2日間となり、これから始まるシーズンが楽しみになりました。
同時に女子1級としての責任感が強くなりました。謙虚さを忘れず、選手と同じくらい努力をし、また選手と同じくらいサッカーを楽しんで、審判員として生きていく中で人間的に大きく成長できるよう日々精進していきます。

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