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2017年度第3回JFL担当審判員研修会を実施
2017年09月26日
9月2日(土)から3日(日)にかけて、2017年第3回JFL担当審判員研修会を新横浜で開催しました。JFLセカンドステージの約3分の1が終了したタイミングで、シーズン終盤へ向け、審判員が仲間同士コミュニケーションを取り合いながら、試合、リーグを円滑に運営するための一つのきっかけとすることを今年最後の研修会の狙いとしました。研修会では、JFLの映像を活用したディスカッションやFKマネジメント、副審に焦点を当てたプログラムを実施。中でも映像を活用した判定基準のすり合わせでは活発な意見が飛び交いました。
インストラクターコメント
岡田正義 S級審判インストラクター
今回の目的は、「セットプレーにおけるマネジメントスキル及び的確な判定の習得」としました。セットプレー、特にFKコントロールではイングランドからのインストラクター、Ray Oliver氏による講義を受け、プラクティカルトレーニングは審判員自らが考えて行いました。審判員からは「プラクティカルトレーニングを自分たちで考えることによって教えられるよりもより深く考えなければならないので勉強になった」とのコメントがありました。「的確な判定」ではJリーグ担当審判員の研修会で使用した映像を使って判定基準の一貫性を求めました。ここではハンドリングの判定基準について再確認し、ある程度の一貫した基準を持つことができました。また、毎回行っている副審研修では、オフサイドと際どいタッチラインアウトについての講義とプラクティカルトレーニングを行いました。審判員は際どいタッチラインアウトとオフサイドをほとんど同時に判断することの難しさを実感したようでした。また、今回はフィジカルチェックとして、フィールドテストを実施して個々のフィジカルレベルを確認しました。この研修会で得たものを生かして、セカンドステージでの的確な判定による円滑なゲームコントロールを期待したいと思います。
参加者コメント
藤田優 1級審判員(愛媛県)
今シーズンを共にサポートし合ってきた仲間ということもあり、いいコミュニケーションがとれ、活発なディスカッションができました。Ray Oliver氏によるFKマネジメントの講義では、正しいプロセスを毎回正しく踏むことが円滑な運営に繋がることを学びました。FKとは何か、何のためにあるのか、何を保障しなければいけないのか、選手は何を望んでいるのか、といったことを考える機会をいただきました。翌日に行った実践では正しいプロセスを踏む難しさ、常に周りに目をやり監視することの大切さ、介入するタイミングの重要さを体験できました。FKマネジメントはレフェリーが何をしているのかを誰もが見ている場面です。正しくプロセスを踏むことで威厳を保ち、信頼を得ることのできる大事な場だと強く認識しました。
「自分が2人いると仮定して、主審のあなたはもう1人の自分を副審に任命しますか?」という手塚インストラクターからの問いかけには副審の任務、副審に求められていること、今自分がしていることを見直す機会となりました。またタッチラインの監視とオフサイドラインの監視の両立をテーマに、両立の難しさ、意識する点などを話し合い共通認識を持つことができました。次に自分が主審をした際に副審は今どういった状況なのかがわかることでチームとしてどうするのか、また最初の打ち合わせの内容も変わってくると思いました。
今村義郎レフェリーからの「チャンスは誰にでもある。そのチャンスを生かすも殺すも自分次第」に共感しました。そのチャンスを生かすために日々準備をし、学びを続けていると、何のためにしているのか、いつまでするのかと弱気になることもありますが、チャンスを信じ、そのチャンスを見逃さず自分を磨き続けることで魅力ある審判員になっていくことができると思いました。今回の研修で「気づく」とは違和感を感じることだと思いました。違和感を感じるためには自分の正しいプロセスが確立されていることが必要だと思います。FKマネジメント、CKマネジメントにおいて、どんな場面でも自分色のプロセスを確立することで違和感に早期に気づき、迅速に対応することができるのではないかと思いました。自分色を確立していくことが重要だと考えました。今回の研修で学んだこと、感じたことを日々のトレーニング、残りのJFLの試合で生かしていいパフォーマンスに繋げていきたいです。
阿部将茂 1級審判員(埼玉県)
今回の研修会は、今年最後のJFL研修会でした。フィットネステストをはじめ、競技規則テスト、講義や映像分析など、様々なことを行いました。映像分析では、今シーズンのJFLの試合映像を用いて判定やポジションの事などをグループでディスカッションし、改善点や対応方法などを審判員で話し合いました。またRay Oliver氏の講義では、フリーキックマネジメントについての話がありました。壁を下げる際に気を付けることや、クイックリスタートの保障など、細かい部分も映像や具体的な例を挙げながら講義を行っていただけたので、審判員全員で同じイメージを共有することが出来ました。翌日のプラクティカルトレーニングでもフリーキックマネジメントについて実践を行うことで、より理解が深まりました。今回の研修会で学んだことを試合で活かし、残りのリーグ戦や他の試合でも良いパフォーマンスが発揮できるように審判員全員で取り組んでいきたいと思います。
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