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第22回JFAレフェリーキャラバンを青森県で開催~チュータリング研修やプラクティカルトレーニングを実施~
2017年02月27日
2月18日(土)、19日(日)の両日、JFAレフェリーキャラバンを青森県「グリーンプラザ南郷」で開催しました。
青森県では初日のプログラムを審判インストラクターに特化した内容とし、チュータリングの研修やFIFAから提供されている指導教材の紹介、判定基準の考え方の研修、翌日に実施するプラクティカルトレーニングの準備を行いました。
翌19日は審判インストラクターに加え、審判員、また選手役として地元の高校サッカー部の皆様にもご協力をいただき、全員でプラクティカルトレーニングを実践し、フリーキックの判定と進め方の確認、ペナルティーキックの進め方の確認、オフサイドの判定確認の3つを集中して行いました。その後、審判インストラクターと審判員に分かれてプラクティカルトレーニングの振り返りを行い、最後は全員で西村雄一PR(プロフェッショナルレフェリー)の講義に参加しました。
気温は低かったものの、雪にも見舞われず、熱気と一体感があふれた2日間となりました。
JFAインストラクターコメント
安元利充 JFAインストラクター
会場は熱気で包まれ、とても充実した研修会となりました。その要因の一つは参加されたみなさんの意識の高さだと感じています。得てして受け身になりがちな研修会ですが、主体的・積極的に取組んでいる姿が印象的でした。乾いたスポンジが勢いよく水を吸収するがごとく一気に内容を理解していく様子が、発言や質問内容、行動から容易に察することができました。今回はチュータリングやTeaching-Material、プラクティカルトレーニングと様々なプログラムに取組みました。特にチュータリングは聞きなれない言葉で、不安を感じた方もいたと思いますが、自らが体験することで、この手法が効果的であることを確認できたのではないかと思っています。また、Teaching-Materialでは西村雄一さんからの「見極めConcept」や正しい判定に導くプロセスなど、説得力のある講義を体験できたのではないでしょうか。今回、得た知識や経験がキャラバンに参加された方々だけに留まらず、より多くの方に理解していただくことが青森サッカー界の未来につながると信じています。最後になりましたが植村金造審判委員長をはじめ、御協力いただきました多くの方々に感謝いたします。
受講者コメント
植村金造 青森FA審判委員長
「レフェリーキャラバンって何?」からのスタートでした。青森県では何を行うか、何をすれば若い審判員を指導できるかの議論が始まり、インストラクターの指導が大事であることを確認しました。当初は青森県サッカー協会の参加者が上手く参加・吸収できるか不安でしたが、全員が「同期発火」して臨んだことで、主体的に学ぶことができました。初日のチュータリングでは、「インストラクターが、教える」から「審判員が、学ぶ」へ転換させるために、主体的・協働的な学び方について学習しました。ブレインストーミングやダイヤモンド9など、実際にグループで力を合わせて考える活動は、考えを深めることができると思いました。また、自分の姿を映像で見ながら伝え方を考えた活動は、他の人の考えや見方を知ることができ、大きなインパクトであるとともに印象に残る学び方でした。体験し考えながら学ぶ方が、理解も深く、記憶にも残りやすいことを実感しました。
2日目のプラクティカルトレーニングでは、FK、PK、オフサイドの場面を想定し、審判員の学びになるような関わり方について考えながら取り組みました。目的を明確にすることの重要性、そして、実践後に振り返りをすると次に生かせることが分かりました。インストラクターとしての関わり方については、難しさを改めて感じました。審判員と同じ目線も持ちつつ、事前に起こりそうなミスやエラーを考慮しておくと的確なアドバイスができるということを教えてもらい、「なるほど!」と思いました。この2日間のために、準備をして下さった関係者の方々に感謝いたします。
川村聖一 参加インストラクター
「審判インストラクターからレフェリーチューターへ!」チュータリングのプログラムは、実際に動いてやってみることで受講者の理解度が深まるという指導法で、6ステップ・ダイヤモンド9・ブレインストームや、Severity of the Foulsの映像を使ったファウルの厳しさの見極めを学びました。2日目は、プラクティカルトレーニングの経験が少ない審判インストラクターが多かったため、最初は不慣れな感がありましたが、審判員とともに熱意をもって実戦に近い状況でトレーニングができたことは良い経験となりました。チュータリングと同様、必ず振り返りを行うことの重要性も学ぶことができました。また、プロフェッショナルレフェリーの西村氏からは、審判員・インストラクターがともに日々成長し、サッカーの発展に貢献して多くの人々に幸せと感動を届ける役割を担っていることを共有してもらいました。青森県FAとしてもThe Japan’s Refereeの将来構想に寄り添って進まなければならいことを確認できた有意義なレフェリーキャラバンとなりました。サッカー環境としては充分とは言えない2月の北国でともにニ日間を過ごした太田インストラクター、安元インストラクター、西村プロフェッショナルレフェリーに感謝を申し上げます。
山崎智貴 参加審判員
とても充実した研修を受けさせていただき感謝しています。試合の場面を想定したFK時の対応、またPK時の対応では、競技規則改正もあったことから適用ミスのない対応を確認することができました。特にFK時の壁のコントロールでは、プロフェッショナルレフェリーの西村さんからクイックの保障に考慮するべきことや壁のコントロール時の立ち位置など、レフェリーとして意識する点や細かなテクニックを教えていただきました。早く試合で活用してみたいと楽しみにしています。プラクティカルトレーニングの振り返りでは、副審として使えるフラッグテクニックや試合中の体の向き、心の準備についてもアドバイスがありました。今後はこれを意識したトレーニングを実施し、技術を習得して試合で実践したいと思います。今回得た知識や経験を良いレフェリングに繋げることで、関わる全ての方が感動する試合になるよう、今後の審判活動に活かしていきます。
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