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第2回JFL審判研修会を実施
2014年05月12日
5月6日、神奈川県・新横浜にて第2回JFL審判研修会を実施しました。
「日頃から問題意識を高く持って、自分で色々なことに気づくことが成長につながる」ということに主眼をおき、”問題意識の”問題”とはなにか”、”現状と目標のギャップと考えると目標がなければ現状との比較ができず、問題点に気づくこともできない”。そんなことを内容に取り入れ、ディスカッションなどを行い、参加審判員にとっては「考える」研修会となりました。
インストラクターコメント
黛俊行 チーフインストラクター
今回の研修会の目標として「スムーズなFKコントロール」を提示し、目標が求めていることを出来るだけ具体化するためのディスカッションを行いました。
選手やチーム・監督・観衆が何を求めているか、いつ・何が・どのようになっていれば目標が達成されたといえるのか、と言った点についても考慮することとしました。
目標達成のためにはどのような「気づき」が必要かディスカッションし、その気づきはいつ、どんな時に必要なのかについても整理してみました。
判定する前の状況の把握や判定後の選手の意思や意図、その時の状況に対する気づきの量が少ないことが理解されたと思います。
判定も含めて選手の意思や意図、その時の状況に則した対応が求められること、また、これらに対する多くの気づきがテクニカルな部分に反映され、結果として目標とする「スムーズなFKコントロール」につながることを確認しました。
三宅毅 S級インストラクター(大阪府)
日頃から問題意識を高く持って色々なことに気付くことが重要で、フィールドの中でもこの気付きを「選手の意志や意図に即した対応、その時の状況に即した対応」に活かさなければならないということを活発なディスカッションの中で改めて実感しました。
ラフプレーやホールディングによる警告の判断よりも、安易に「大きなチャンスとなる攻撃の芽を摘んだ」という理由で警告を与えるのではなく、判定するうえで考慮すべき点に則した懲戒罰の適用とその理由が明確であることが、今後は必要であるという共通認識を改めて持てたのではないでしょうか。
プラクティカルトレーニングを通じて、審判員も改めて「気づき」の重要さと「それぞれの状況に即した対応」の必要性を実感することができたようです。
審判員コメント
川俣秀 1級審判員(茨城県)
今回のテーマ、①気づきの量を増やす、②「大きなチャンスとなる攻撃の芽」の解釈とすり合わせについて、ディスカッションやビデオ分析を通して、考慮すべき優先順位や対応方法を掘り下げ、整理、共有しました。
また、フィジカルトレーニング(加速力)とともに、プラクティカルトレーニングを予測や気付きを意識しながら実践し、事象の分析、プレーの意図や意志、状況に則した対応をするには、気づきの向上が必要だと実感しました。
今後も、我々審判員の努力がゲームの質を向上させ、魅力あるサッカーの一旦を担っている自覚と決意を持って取り組んで参ります。
田中玲匡 1級審判員(新潟県)
今回の研修会では自分が担当した試合での課題がテーマとなっていたので、整理をすることができました。
一番感じたのは、試合の中で『気付き』の量を増やすことです。
笛を吹くだけにならず、常にアンテナを張りながら選手の意図やチームの戦術を考えてレフェリイングをしなくてはいけないと感じました。
トップレフェリーとの差はそこにあると思います。
また、『大きな攻撃のチャンスの芽を摘む』ことの解釈と擦り合わせを行い、ファウルの判定の際、状況をしっかり把握することが大切で、決定的得点の機会の阻止で考慮する5つの項目に加えて、攻撃側競技者の数と位置なども考慮する必要があるということを改めて強く感じました。
この研修で感じたことを『PDCA』を試合で繰り 返し行い成長していきたいと思います。