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広島県シニア70合同チームが初の日本一に JFA 第19回全日本O-70サッカー大会
2025年05月26日
JFA 第19回全日本O-70サッカー大会は5月25日(日)、大会最終日を実施し、決勝ラウンドの準決勝と決勝を行いました。
前日の夜に降った雨が上がり、日差しも差し込む中で行われた準決勝では、兵庫県シニア70選抜(関西/兵庫)が秋田シニアサッカークラブ(東北/秋田)と、広島県シニア70合同チーム(中国1/広島)がCERO 70(関東1/東京)と対戦しました。
兵庫は立ち上がり、秋田の守備に苦しみ、なかなかチャンスをつくることができません。それでも、中盤の岡中正安選手や松永正利選手がパスをさばき、徐々にペースをつかんでいきます。28分には朝倉耕三選手が先制点をマーク。これが決勝点となり、兵庫が4大会連続の決勝進出を決めました。
もう一方の準決勝では、CEROがボールを支配し、広島が耐える展開となります。後半、CEROはサイドを突破し、ゴール前の深澤光賢選手がシュートを打つも、広島のGK古田篤良選手がスーパーセーブ。広島はこの直後、CEROのCKをしのぐと、カウンターから最後は桑原郁文選手がゴールを挙げ、チームに勝利をもたらしました。
決勝は3連覇を狙う兵庫と、初の決勝進出を果たした広島による一戦となりました。両者は前回大会の準決勝でも対戦し、このときは兵庫が1-0で勝利を収めています。
試合は序盤から拮抗した展開となります。兵庫は中盤で攻撃を組み立て、野島章文選手がサイドからチャンスをうかがいます。対する広島は堅守をベースにしつつ、奪ったボールは楚輪司選手にあずけてタメをつくり、全体を押し上げていきます。
試合が動いたのは11分です。広島は相手のパスを拾うと、左から兵庫の最終ラインとGKの間にクロスボールを供給。これにうまく抜け出した木村一成選手が頭で合わせ、貴重な先制点を挙げました。今大会で初めて失点を喫した兵庫はこの後、サイドにボールを散らして反撃を試みます。広島も粘り強い守りでこれに対応し、前半を1-0で終えました。
大会5試合目、最後の20分となる後半は、両者が全力を振り絞って戦います。最初にチャンスをつかんだのは広島。右からのクロスボールに楚輪選手が反応しましたが、ゴールには結びつきませんでした。一方の兵庫は、今大会で3得点を挙げている朝倉選手がボールに絡み、チャンスを広げようと試みます。
終盤、兵庫は笠谷直人選手と瀬渡成夫選手にチャンスがめぐってきましたが、ともに広島の好守に阻まれ、同点とすることはできません。試合は1-0のままタイムアップとなり、広島が大会初優勝を飾りました。
選手コメント
植田祐自 選手(広島県シニア70合同チーム)
今大会の決勝に進むため、毎週、3時間の練習を積んできました。目標を達成することができて本当にうれしいです。優勝は広島県にとって明るい話題ですし、50代、60代の選手たちの目標になれればいいですね。兵庫県シニア70選抜の小坂芳樹選手は高校時代の同級生です。互いに高校でサッカーを始め、数年前、遠征先で偶然再会し、サッカーを続けていることを知りました。シニアサッカーの魅力は旧交を温めたり、交流の輪が広がったりするところだとあらためて思います。
岡中正安 選手(兵庫県シニア70選抜)
3連覇を達成することができず、残念です。この大会に向けてO-60のチームと練習試合を組んで鍛えてきたのですが、決勝はチームとして少し体が重かったかな。主力選手がけがで外れたこともあって、守備面にズレが生じた部分もありますが、広島県シニア70合同チームもうまかったです。76歳の誕生日は少しほろ苦いものになりましたが、これからもサッカーを続けます。あまり前線に上がらず、低い位置からスルーパスを通すのが楽しいんです。また来年、頑張ります。
藤原広敏 選手(秋田シニアサッカークラブ)
楽しみました。準決勝で敗れ、まだまだ練習が必要だと感じましたが、限られたメンバーをやりくりして、皆さんとここまで来られてうれしかったです。今年の地域予選に勝ち、また来年、この大会に戻ってきたい。そして、次は兵庫県シニア70選抜に勝ちたいです。仲間と週2回、和気あいあいとサッカーをしているときが一番楽しいです。4年前に亡くなった妻の分も頑張って、健康に気をつけてサッカーを続けられればと思います。
深澤光賢 選手(CERO 70)
勝ってもう1試合、戦いたかったです。この大会に向けて一生懸命、練習してきたのですが、サッカーは難しいと感じました。自分たちのチャンスの直後に招いた失点が悔やまれます。大会4試合目で疲れが出ていたこともあって、攻守の切り替えのスピードが鈍ってしまいました。今大会を通じ、O-70のレベルが年々上がっていることを実感しました。70歳を過ぎてもサッカーをやらせてもらえることが本当にありがたいですし、70代後半になってもサッカーを続けていきたいと思います。
大会期間:2025年5月23日(金)~5月25日(日)
会場:静岡県藤枝市
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