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決勝のカードは浦和vsG大阪に決定 高円宮杯 JFA 第36回全日本U-15サッカー選手権大会準決勝
2024年12月26日
高円宮杯 JFA 第36回全日本U-15サッカー選手権大会は12月25日(水)、東京都の味の素フィールド西が丘で準決勝の2試合を行いました。
ピックアップマッチ1
サガン鳥栖U-15 1-1(前半0-0、後半1-1、PK1-3) 浦和レッズジュニアユース
第1試合は立ち上がりから浦和レッズジュニアユース(関東7/埼玉)が見せ場をつくりました。「相手は守備がコンパクトなチームだったので、サイドから攻めることを意識していた」と話す岩﨑篤斗選手は、センターバックでコンビを組む松坂碧生選手同様、ボールを持ったらサイドにロングボールを展開。左サイドの笠間遼世選手が仕掛け、サガン鳥栖U-15(九州3/佐賀)を押し込ましたが、GK梅崎正基選手の牙城を崩せず、スコアレスのまま前半を終えました。
後半も拮抗した展開が続く中、試合が動いたのは68分。井原桜太選手のクロスボールに横山慧選手が頭で合わせて浦和が先制しました。試合が終盤に入ると、鳥栖がサイドから厚みのある攻撃を繰り出します。75分には右サイドでテンポ良くパスをつないで左サイドに展開すると、途中出場の平山舜選手が深い位置に運んでゴール前にクロスボール。ニアサイドに飛び込んだ太田凛空選手がヘディングシュートを決めて同点に追いつきました。
1-1で迎えたPK戦は、コーチ陣から「ヒーローになれ」と送り出された浦和の守護神、河合颯佑選手が活躍します。初戦の名古屋グランパスU-15(東海2/愛知)戦に続いて、鋭い読みで相手のキックを2本ストップ。PK戦を3-1で制した浦和が日本一に王手をかけました。
ピックアップマッチ2
鹿島アントラーズジュニアユース 3-6(前半0-3、後半3-3) ガンバ大阪ジュニアユース
鹿島アントラーズジュニアユース(関東2/茨城)とガンバ大阪ジュニアユース(関西1/大阪)による第2試合は、激しい点の取り合いとなりました。8分、前向きでボールを奪った岡元侑大選手が前線にくさびのパスを入れると、これを受けた城阪光喜選手が相手をかわしてシュート。「狙い通り」と振り返る華麗な一撃がゴールネットを揺らし、G大阪が先制します。
続く17分には左サイドからスピードに乗ったドリブルでゴール前に入った岡本新大選手が2点目をマーク。以降は鹿島に退場者が出た影響もあり、G大阪の攻勢が続きました。38分には城阪選手がこの試合で2点目を奪い、G大阪が3点をリードして折り返します。
前年度の王者・鹿島は、一人少ない状況ながらも後半に意地を見せます。43分、礒部怜夢選手が奪ったPKを髙木瑛人選手が決めて1点を返します。対するG大阪はその6分後、川野聖選手が得点し、再び3点差とします。後半は守備に回る時間が増えたG大阪ですが、積極的に交代のカードを切って攻撃を活性化させると、59分に加賀野統選手、68分には坂井雄真選手が決めて勝利をたぐり寄せます。攻撃の手を緩めなかったG大阪が鹿島を振り切り、決勝に駒を進めました。
選手コメント
松崎陽向 選手(サガン鳥栖U-15)
ジュニアユースの3年間は苦しい時期もあったのですが、うまくいかない部分を自主練で改善し、ポジションを奪うことができました。次のステージでも困難にあたることはあると思いますが、この3年間で得た「這い上がる力」を生かしたい。小さいころからサガン鳥栖というクラブが大好きで、これからユースに上がるのですが、1年目だからといって遠慮することなく、隙があればどんどんトップチーム昇格を狙っていきます。
河合颯佑 選手(浦和レッズジュニアユース)
夏の日本クラブユースサッカー選手権(U-15)ではPK戦で負けていたので、同じことを繰り返したくなかった。そのときは自分が止められなかったので、今回はチームの勝利に貢献したいと思ってPKを止めました。浦和は球際、攻守の切り替え、運動量という三つで相手を上回ろうとトレーニングを続けてきました。そこで相手に劣らなければ、どんな相手にも絶対に勝てます。浦和のエンブレムをつけて最後まで戦えることを誇りに思い、自信を持ってプレーして、決勝も勝ちたいです。
小笠原央 選手(鹿島アントラーズジュニアユース)
前回大会、自分たちは下の学年から多くの試合に出させてもらったので、今年は後輩たちに自由にプレーさせてあげたかった。ユースの活動でも(先輩に)サポートしてもらっているので、U-15年代でも上の学年が率先してチームを引っ張ろうと話していました。今年は(累積警告によって)出場できなかった選手もいる中、全力を尽くしました。それでも負けてしまい、悔しさがあります。特に自分は前回大会で優勝したときのうれしさを知っている分、今は苦しいです。
藤本祥輝 選手(ガンバ大阪ジュニアユース)
夏までは一人で仕掛ける場面が目立っていたのですが、そこから味方と連係しながら相手を崩すこと、3人目の動きを意識して練習に取り組んできた結果、ゴール前で相手を揺さぶることができるようになりました。味方との関係性で相手のマークを外し、シュートまでいける場面が多くなったことが、モチベーションにつながっています。親やサポーターの支えがあってサッカーができているので感謝したい。サッカーを本気で楽しんで、絶対に優勝して大阪に帰ります。
大会期間:2024年12月14日(土)~12月27日(金)
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