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鳥栖とG大阪が準決勝進出を決める 高円宮杯 JFA 第36回全日本U-15サッカー選手権大会準々決勝
2024年12月23日
高円宮杯 JFA 第36回全日本U-15サッカー選手権大会は12月22日(日)に大阪府のJ-GREEN堺で準々決勝の4試合を実施。25日(水)に行われる準決勝に進出するチームが決定しました。
ピックアップマッチ1
サガン鳥栖U-15 1-0(前半0-0、後半1-0) サンフレッチェ広島F.Cジュニアユース
サガン鳥栖U-15(九州3/佐賀)とサンフレッチェ広島F.Cジュニアユース(中国3/広島)の一戦は最後まで目が離せない展開となりました。
序盤にチャンスをつくったのは鳥栖です。「相手の最終ラインが高くて、背後のスペースを生かして攻撃しようと考えていた」と井手幹太選手が話す通り、広島DFの裏へのボールを拾うと、仙石新選手らが積極的に仕掛けていきます。
2分、田崎春空選手が直接FKからゴールを狙いますが、シュートはゴールポストを直撃。40+1分にはCKのこぼれ球に反応した伊澤璃来選手が思い切りよくゴールを狙いましたが、この一撃は広島DFに阻まれました。
前半に劣勢を強いられた広島はハーフタイムに選手を交代し、攻撃の活性化を試みます。後半から出場した正法地有選手を中心に試合を組み立て、シュートまで持ち込むシーンをつくりますが、GK梅崎正基選手が守る鳥栖ゴールを破ることはできません。
一方の鳥栖は後半の立ち上がり、我慢の時間が続きましたが、47分に試合を動かします。素早く相手陣内に侵入すると、「自分がゴールを決めようと思っていた」という伊澤選手がゴール前へのカットインからシュートを放ち、チームに先制点をもたらします。この後、広島の攻撃をしのいだ鳥栖が1-0で勝利し、準決勝進出を決めました。
ピックアップマッチ2
ツエーゲン金沢U-15 2-5(前半2-3、後半0-2) ガンバ大阪ジュニアユース
ここまでの2試合で9得点を奪っているガンバ大阪ジュニアユース(関西1/大阪)が、ツエーゲン金沢U-15(北信越2/石川)との準々決勝でもその勢いを見せました。開始とともに相手ゴールに向かうと、迎えた9分、北井涼介選手がCKにヘディングで合わせて早々に先制。その1分後に早﨑雅哉アレキサンダー選手が追加点を挙げます。
早々に2点を失った金沢も黙ってはいません。前線の下澤到矢選手のポストプレーを起点にして、徐々にG大阪ゴールに迫っていきます。25分にはゴール前に飛び出した中野遥仁選手のパスから下澤選手がゴールを挙げ、1点差に。この5分後、G大阪の川野聖選手に得点を許し、1-3とされますが、39分にはCKのこぼれ球を前江田響輝選手が押し込み、再び1点差に詰め寄ります。
金沢の粘り強い戦いに手を焼いたG大阪ですが、後半は堅守を発揮し、これ以上の得点を許しません。最終ラインの小林蒼選手が「普段から対人は強くいこうと思っていて、今回は練習の成果を示せた」と語る通り、金沢の攻撃陣に押し込まれてもシュートの際は自由にさせません。
拮抗した展開を無失点で切り抜けたG大阪は68分、久保流選手のクロスボールにタイミング良く飛び込んだ岡本新大選手が頭で合わせて4点目を奪います。77分には途中出場の助川峻英選手もゴールネットを揺らし、5-2でG大阪が勝利しました。
監督・選手コメント
井手幹太 選手(サガン鳥栖U-15)
夏の日本クラブユースサッカー選手権大会ではグループステージで負けてしまったので、冬は絶対にやり返そうと練習に取り組んできました。決めるところは決める、守るところは守るという部分を意識して、みんなで砂岩となって戦おうと頑張ってきた成果が、この大会で出ているように思います。自分たちの持ち味を再確認していますし、1試合1試合進化して、日々成長しています。「もっとできる」と思えるようになっています。
田中優翔 選手(サンフレッチェ広島F.Cジュニアユース)
夏の日本クラブユースサッカー選手権大会のラウンド32で敗れた後、自分たちは誰よりも練習したつもりです。「全国で一番熱い練習をしよう」と声を掛けて、気持ちの面も鍛えたことで、大きく変わることができました。今回の結果に少し悔いはありますが、できることは全てやったと思っています。サンフレッチェでの3年間は次へと進むために不可欠でした。みんなとコミュニケーションを取ることで、人として成長できましたし、運動量も身につきました。この経験を高校でも生かします。
寺中克典 監督(ツエーゲン金沢U-15)
攻撃はある程度機能したのですが、相手の2トップが思った以上に良かったので、どうしてもこちらのラインが下がってしまい、チャンスの数が減ったことが反省点です。この試合で5失点しましたが、最後のところでの守備での粘り強さや冷静さは大会の3試合で改善されました。GKと一緒になって守る姿に成長を感じました。もう少しボールを握る時間を長くし、ビルドアップする回数を増やせば、違った試合展開になった気がします。
小林蒼 選手(ガンバ大阪ジュニアユース)
夏以降、一人一人が覚悟や責任を持って練習してきました。厳しい練習を積んだおかげで、どんな相手にでも勝てるという自信をつかみました。今年のチームは、良い守備から良い攻撃につなげることができますし、一度勢いに乗ったら、攻撃は止まりません。手応えはあるので、残り2試合も絶対に勝って優勝したいと思います。今大会は2試合で失点しているので、DF陣は無失点に抑えて、相手を圧倒して勝ちます。
大会期間:2024年12月14日(土)~12月27日(金)
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