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Jクラブ勢がそろって昇格 高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2024 プレーオフ2回戦
2024年12月09日
12月8日(日)、高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2024 プレーオフの2回戦を広島県内で開催し、2025年度のU-18プレミアリーグに昇格するチームが決定しました。
ピックアップマッチ1
浦和レッズユース 1-1(前半1-0、後半0-1、延長前半0-0、延長後半0-0、PK4-3) 京都サンガF.C. U-18
サンフレッチェビレッジ広島第一球技場で行われた浦和レッズユース(関東3/埼玉)と京都サンガF.C. U-18(関西2/京都)によるBブロックの決勝戦は序盤、浦和のペースで試合が進みます。「昨年の同じ時期にこの場所で帝京長岡に負けてしまった。当時の悔しさが自分たちのエネルギーになり、この1年間頑張れた」そう振り返るDF阿部慎太朗選手(#28)を中心に勢いよく試合に入ると17分には3列目から飛び出したMF和田直哉選手(#6)がCKを獲得。ゴール前に上がったボールの折り返しにDF田中一信選手(#24)が競り勝ち、浦和が先制しました。
後半は展開が一変し、京都が押し込む時間が長くなります。78分にはFW立川遼翔選手(#10)を起点とした連係で中央を崩すと、最後はゴール前を抜け出したFW西岡佑真選手(#9)がゴールネットを揺らします。同点に追いついてからも京都が見せ場をつくりましたが、阿部選手とDF田中義峯選手(#33)を中心とした浦和の堅守を崩せません。
1-1のまま迎えた延長戦でも決着がつかず、勝利の行方はPK戦に委ねられることに。ここで存在感を示したのは浦和のGK小森春輝選手(#25)です。正確な読みで京都の3番手のキックを止めた結果、PK戦は浦和が4-3で勝利し、2021年以来となるプレミアリーグ復帰を果たしました。
ピックアップマッチ2
ガンバ大阪ユース 2-0(前半1-0、後半1-0) 横浜F・マリノスユース
Dブロックの決勝戦では、ガンバ大阪ユース(関西1/大阪)と横浜F・マリノスユース(関東2/神奈川)が対戦しました。「今年のチームには、見ていて楽しい選手がたくさんいる。それを全部出せた」とDF古河幹太選手(#5)が言う通り、G大阪は開始から高い技術力を生かして攻め込みます。ボールを失っても素早く守備に切り替えるなど、主導権を握ります。26分にはMF天野悠斗選手(#7)がカットインからシュート。そのこぼれ球をMF森田将光選手(#8)が押し込み、均衡を崩しました。
後半はMF德田佑真選手(#6)を中心にテンポ良くパスを動かす横浜FMに押し込まれる時間帯が続きましたが、チーム全体が守備意識を保ち、得点を許しません。「リーグ戦でも失点が少なくなっている。ゴール前での厳しさを日々伝えてきたので、それがピッチで表現できるようになった」と称えるのは町中大輔監督です。
苦しい時間帯を乗り越えたG大阪は85分、左サイドの高い位置で天野選手のパスを受けたMF大倉慎平選手(#14)がゴール前に供給。相手GKが弾いたこぼれ球にFW安藤陸登選手(#9)が反応し、貴重な追加点を奪います。試合はこのままG大阪が2-0で勝利し、3年ぶりのプレミアリーグ昇格を決めました。
監督・選手コメント
平川忠亮 監督(浦和レッズユース)
選手の成長を感じました。以前は苦しくなると、みんながバラバラになることが多かったのですが、夏以降は悔しさを乗り越えて、だいぶ強くなりました。3年生を中心に「バラバラになってはいけない」と発信してくれるようになりましたし、それに1年生がついていく形が生まれました。自分自身、監督1年目で彼らの監督をやらせてもらい、このようなハッピーエンドで終わるとは思っていませんでした。選手たちに感謝しなければなりません。
FW #10 立川遼翔 選手(京都サンガF.C. U-18)
昨年はプレミアリーグに昇格できなかったので、今年は自分が連れていくという気持ちを持っていました。自分の特徴である、相手の間でボールを受けて前を向く動きからパスを出し、ゴールを奪おうと今年1年取り組み、プリンスリーグ関西の得点王とMVPを獲得しました。この大会に向けて自信をつけてきたのですが、最後に仕留めきれなかったのは課題です。後輩たちは2年連続で悔しい姿を見てきているので、来年こそはやってくれると信じています。
町中大輔 監督(ガンバ大阪ユース)
選手たちはこの1年で大きく成長しました。特に夏以降は目の前のやるべきことができるようになりました。周りに惑わされることなく、自分に矢印を向けられるようになった。彼らの成長を間近で見ることができてうれしいですし、感動しました。結果も出すことができて、かっこいいですね。来年度、プレミアリーグでプレーするからには上位を目指したい。今回の試合から刺激を受けた1、2年生も、ピッチで自分なりの表現をしてほしいです。
MF #10 望月耕平 選手(横浜F・マリノスユース)
力不足を痛感しました。自分はプレミアリーグという舞台を1年生のときに経験し、成長することができたので、後輩たちも良い舞台で戦ってほしかった。来年からトップチームに行く立場として、自分が(チームを)勝たせなければならないと意気込んでいたのですが、それだけの力を出し切れませんでした。前半から試行錯誤して、良い形はつくれたのですが、得点にはつながらなかった。昇格という目標を叶えることができず悔しいです。
その他の試合結果
Aブロック
東京ヴェルディユース 2-1(前半0-1、後半2-0) カターレ富山U-18
Cブロック
アビスパ福岡U-18 3-2(前半0-0、後半3-2) 岡山学芸館高校
日程:2024年12月6日(金)・12月8日(日)
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