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高円宮妃杯 JFA 第29回全日本U-15女子サッカー選手権大会が開幕
2024年12月08日
高円宮妃杯 JFA 第29回全日本U-15女子サッカー選手権大会が12月7日(土)に開幕し、各地で1回戦16試合が行われました。磐田スポーツ交流の里ゆめりあ球技場では、前回準優勝のINAC神戸テゾーロ(関西3/兵庫)などが激戦を繰り広げました。
ピックアップマッチ1
INAC神戸テゾーロ 3-3(前半1-0、後半2-3、PK4-2) ノジマステラ神奈川相模原アヴェニーレ
昨年度、決勝に進んだI神戸は、1回戦でノジマステラ神奈川相模原アヴェニーレ(関東7/神奈川)と対戦。今大会の初戦でも屈指の好カードです。立ち上がりから主導権を握ったのはI神戸でした。小西芽衣果選手を中心とした3バックが積極的にボールを動かし、前線も小気味よく反応。複数人が絡む攻撃でノジマ陣内へ押し込んでいきます。そしてその流れのまま、27分に左からのクロスを沖口璃々花選手が合わせてI神戸が先制。その後のノジマにチャンスをつくらせずに前半を終えます。
後半に入ると、ノジマがゲームの流れを変えます。途中出場の藺牟田芽依選手が前線から激しくプレスを仕掛け、中盤も連動してI神戸のミスを誘います。そして、47分に藺牟田選手が裏に抜け出しGKとの1対1を制して同点に。しかし、I神戸もその3分後に下江世夏選手がドリブルで相手陣内に入り込んで右足シュートを決めると、56分には右CKの二次攻撃から小西選手が芸術的なミドルシュートでゴールネットを揺らし、I神戸がリードを2点に広げます。
ビハインドに陥ったノジマは、ここから反撃に出ます。60分に矢野朝和子選手が左足でCKを直接決めて1点差に詰め寄ると、71分には佐藤桜咲選手のミドルシュートのこぼれを平山樹歩が押し込んで3-3の同点に。その後、スコアは動かずPK戦へ入ります。両チームの1人目が決めた後、先行のI神戸は大島杏里選手が枠外に外すも、この直後にGK宮地絢花選手が完璧なストップを見せ振り出しに。3人目は両チームが成功し、INACも4人目の先行で成功。一方、後攻のノジマは4人目が失敗し、5人目のキッカーを務めたI神戸の下江選手が決めて試合終了となりました。I神戸は2点差を追いつかれる苦しいゲームとなりましたが、PK戦をものにして初戦突破を決めました。
ピックアップマッチ2
クラブフィールズ・リンダ 0-6(前半0-4、後半0-2) 常葉大学附属橘中学校
クラブフィールズ・リンダ(北海道1/北海道)と常葉大学附属橘中学校(東海2/静岡)の対戦は大差がつく試合となりました。常葉橘中は序盤から縦への速さとダイナミックな攻撃で相手を押し込むと、14分に椀台璃音選手のシュートのこぼれを望月咲耶選手が頭で合わせ先制。その5分後には右サイドから中に進入した松井さつき選手のラストパスをペナルティーエリア内で受けた望月選手が2点目を決めます。そしてその4分後の23分には望月選手の落としを受けた椀台選手が蹴り込んで3点目。常葉橘中が10分で3点のリードを奪います。
クラブフィールズは猛攻を受ける展開となりますが、GK鈴木知菜選手が好セーブを何度も見せ、何とか失点を最小限に止めようと食い下がります。しかし、40+1分には再び松井選手のスルーパスを受けた望月選手がGKとの1対1を冷静にニアサイドに沈め、前半でハットトリックを達成します。
後半に入っても圧力を弱めない常葉橘中は51分、右サイドで何度もチャンスをつくっていた菊池一椛選手が自らの突破からネットを揺らし5点目を決めると、57分には途中出場の玉川志乃選手が菊池選手のグラウンダーのクロスを中央で合わせ6点目。一方、クラブフィールズは後半に入って何度かゴール前に進入しましたが、ゴールネットを揺らすことはできず。常葉橘中が2回戦に駒を進めました。
監督・選手コメント
岸田茂樹 監督(INAC神戸テゾーロ)
前半は相手が前線からプレッシャーをかけず、こちらは後方でボールを持てたため、自分たちが取り組んでいるポゼッションサッカーをやりやすい部分がありました。ただ、2点差になって相手が前線からプレスをかけにきたときに、自分たちは前へのパスの質を含め、うまくいかない部分が増え、ボールを奪われてそのままカウンターを受ける場面が多くなりました。焦ってしまった部分があるので、そこを2回戦に向けて改善していかなければなりません。
下江世夏 選手(INAC神戸テゾーロ)
(得点の場面は)良いところにボールがこぼれてきたので、相手の前に入ってとりあえず打とうという形で打ち、良いコースにいきました。チームとしては、ボールを取った後にパスをつなげなかったこと、すぐ後ろを向いてしまって前に進むことができませんでした。個人的にはいつもよりはうまくプレーできていましたが、もっとできると思います。(ターゲット役に)当てて中に入るプレーやポストプレーをもっと増やしていきたいです。
谷口将基 監督(常葉大学附属橘中学校)
選手個々の良さが存分に出た、とても良い試合になったと思います。今年のチームは前線に勢いのある選手が多いので、その特徴が出せるように練習してきました。この大会では先を見るのではなくて目の前の一戦一戦にまず集中することです。最後はやはり気持ちの部分が試合に大きく影響しますので、ここ数日は気持ちの部分を中心に「根性だ」と言い続けてきました。
望月咲耶 選手(常葉大学附属橘中学校)
決めるべき場面で決めることを意識していたので、3点を挙げられて良かったです。1点目は、仲間がシュートしたこぼれを詰めてヘディングで合わせられましたが、その場所にいれたことが良かったかなと。2点目は少し中央にいたのですが、味方が持って入ってきたので開いてスペースをつくったらパスが来て、冷静に決めることができました。3点目は(松井)さつきちゃんが持ち出してくれて、自分が裏に抜けたタイミングで(パスを)出してくれて、自分はニアサイドをよく見て決めることができました。
大会期間:2024年12月7日(土)~12月27日(金)
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