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【Match Report】SAMURAI BLUE、完全アウェーの厦門で中国を撃破! 首位独走で北中米ワールドカップ出場へ王手!
2024年11月20日
SAMURAI BLUE(日本代表)は11月19日、中国・厦門のXiamen Egret StadiumでFIFAワールドカップ26アジア最終予選(3次予選)、中国代表戦に臨みました。
最終予選第1節ではホームで7-0と大勝していますが、今回は6万を超える中国サポーターの声援の中で戦うアウェイゲーム。しかも相手は2連勝中で雪辱に燃えており、前日会見で森保一監督は「簡単な試合にはならない」と気を引き締めていました。
4日前のインドネシア戦から先発を5人入れ替えた日本は、序盤こそ重心を低くしてタイトに守る相手の固い守備に手こずりますが、ボールを走らせ、スペースを活用して次第にペースを握ります。すると39分、自らのシュートで左コーナーキックを獲得した久保建英選手の(レアル・ソシエダード)キックから先制点が生まれました。
ニアポスト側に飛び込んだ小川航基選手(NECナイメヘン)がヘディングを決め、ゴールを奪取。さらに前半のアディショナルタイムにも今度は右CKからスコアします。伊東純也選手(スタッド・ランス)が蹴ったボールをニアポスト側へ移動した町田浩樹選手(ユニオン・サンジロワーズ)が頭で触り、ファーポスト側で待っていた板倉滉選手(ボルシア・メンヘングラートバッハ)が体を投げ出すようにしてヘディング。日本が前半のうちにCKから2ゴールを奪いました。
ここまでの最終予選5戦と同様に3-4-2-1のフォーメーションで試合をスタートさせた日本は、メンバーが代わっても変わらぬ強さを見せました。GKの鈴木彩艶選手(パルマ・カルチョ)、最終予選初出場となった瀬古歩夢選手(グラスホッパーCZ)、板倉選手、町田選手で構成する最終ラインも前半は高い集中力を維持しました。伊東選手と中村敬斗選手(スタッド・ランス)の両ウイングバック、遠藤航選手(リバプールFC)と田中碧選手(リーズ・ユナイテッド)で形成する2ボランチも攻守両面でチームを機能させていました。
南野拓実選手(ASモナコ)と久保選手の2シャドーは後方からボールを引き出し、1トップの小川選手と良い距離感でプレー。立ち上がりは攻めあぐねましたが、時間の経過とともに地力の違いを示しました。
しかし、後半開始早々にカウンターからゴールを献上してしまいます。48分、攻めに重心を傾けたところでボールをロスト。ウイングバックが戻りきれず、守備陣のマークがズレて、最後は大外でフリーになっていたリン・リャンミンにシュートを決められました。
「もちろん自分が潰していたらそれが一番でしたけど、アジア予選はやはり難しい戦い。(来年)3月まで代表戦はないですが、自分の中でしっかりパワーアップしたい」と瀬古選手は反省を込めて失点の場面を振り返りました。
ただ、遠藤選手も指摘していましたが、このまま押し切られない強さが現在のチームにはあります。54分には右サイドを攻略し、伊東選手のクロスから小川選手がこの日2点目となる得点。相手を再び突き放すと、終盤の相手の反撃にもきっちり対応し、交代枠も使い切って試合をクローズさせました。
同時刻に他会場で行われたインドネシア対サウジアラビアの一戦がインドネシアの勝利に終わり(2-0)、日本はグループCの3位チーム(※執筆時点ではインドネシアが暫定3位)と勝ち点10差をつけることになりました。来年3月20日の第7節バーレーン戦に勝利すれば、自力での予選突破が決定。日本は8大会連続となるワールドカップ出場へ、王手をかけました。
監督・選手コメント
森保一 SAMURAI BLUE(日本代表)監督
勝ちましたが本当に厳しく、タフなゲームでした。試合の流れも押し込まれる展開が長い中、選手たちが厳しい戦いを覚悟しながら、耐えるところは耐えて、なかなかチャンスを作れない中でも、セットプレーから試合の流れを掴んでくれました。選手たちがタフに戦い抜くというところを実践してくれた結果だと思っています。
ワールドカップの出場を1つの目標としていま戦っているので、(次節に可能性がある)その瞬間が早く訪れるということは、1つ目標をクリアする喜びになると思います。しかしながら、我々は世界一になるという高い目標を持って目の前の一戦に全力を尽くすとこれまでも戦ってきています。まずは次の試合に向けて、勝利のために全力を尽くす。そして一歩一歩目標に向けて前進していく、成長していくということをこれまで通りチーム一丸となってやっていきたいと思います。
DF #4 板倉滉 選手(ボルシア・メンヘングラートバッハ/ドイツ)
こういう試合だからこそセットプレーでの得点が重要になると分かっていたし、2点を取れたのが大きかった。時間帯も良かったと思います。DFにとってあの位置は最後まで付いていくのは難しいので常に狙っているし、やっとこぼれてきたなと。(失点は)もちろん反省しないといけないと思いますが、失点後の次の得点の早さも評価していいだろうし、DFとしてはゼロでいきたいですが、こういうアウェイの難しいゲームやアクシデントがいろいろと出てくることは想定しないといけません。チームとしてこの難しいアウェイで1失点したものの、3-1で勝てたのが全てじゃないかと思います。
DF #22 瀬古歩夢 選手(グラスホッパーCZ/スイス)
自分の中で(代表の)生き残りをかけた1試合になると思っていました。とりあえず勝ち点3を積み上げることができてよかったです。失点シーンは自分の判断の部分でしたけど、一歩引いて、相手がスルーしてきたボールを止めることができれば、また違ったと思います。基本的に前から行ったときはマンツーマンなので、あそこは自分の背後の選手に誰かが行けていたら失点はなかったと思いますが、自分が潰していたらそれが一番でした。次は3月まで代表の試合はないですが、チームに戻ってまた自分の中でパワーアップしていきたいと思っています。
MF/FW #19 小川航基 選手(NECナイメヘン/オランダ)
前半は自分たちのミスも多く、相手陣に進入していけないというか、なかなかうまく試合をコントロールできませんでした。ただセットプレーというのが一つ、日本の大きな武器でもあります。その中で先制点を取れたのはすごく大きなポイントだったと思います。僕自身、チームが苦しいときに、点が本当に欲しいときに取れる選手がエースだと思っているし、先制点もそうですし、(自分の)2点目も相手に勢いが出てきた中で、その勢いを止める得点だったと思うので、そういう点では良かったと思います。ただ他にもたくさんやらなければいけないことがあるし、まだまだ満足はできないと思っています。
FIFAワールドカップ26アジア最終予選(3次予選)
2024年11月19日(火) 20:00 キックオフ予定(日本時間 11月19日(火) 21:00)vs 中国代表
会場:厦門(中国)/Xiamen Egret Stadium
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