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FC.西武台が歓喜の頂点到達 JFA 第12回全日本O-40サッカー大会
2024年11月05日
JFA 第12回全日本O-40サッカー大会は11月4日(月・振休)に大会最終日を行い、FC.西武台(関東2/埼玉)が初の栄冠に輝きました。
準決勝の2試合は接戦となりました。広島フォーティーズ(中国1/広島)とFC船橋(関東1/千葉)の一戦は11分、広島がPKを決めて先制しますが、船橋が前半のうちに追いつきます。1-1で突入したPK戦では船橋のGK苅込久昭選手が3本セーブする活躍を披露し、チームの決勝進出に貢献しました。FC Kawasaki(東海/岐阜)とFC.西武台の対戦はスコアレスのままPK戦にもつれ込むと、これを3-2で制した西武台が決勝戦へと駒を進めました。
船橋と西武台による関東勢同士の決勝は7分に試合が動きます。西武台は自陣から攻撃を組み立て、小気味良くパスをつなぐと、佐藤篤史選手がスルーパス。抜け出した塚本浩史選手がGKの動きを見極めて冷静にゴールネットを揺らしました。対する船橋も、前半のうちに選手を交代して挽回を図ります。左サイドの永瀬数馬選手が果敢にドリブル突破を試みるなど、チャンスをうかがいますが、西武台も粘り強く対応。試合は1点差のまま、ハーフタイムに入りました。
後半、西武台は3人、船橋は2人の選手を投入。船橋は途中出場の秋元洋太選手がタメをつくって右サイドへと展開しますが、クロスボールはチームメイトに合いませんでした。
一進一退の攻防が続く中、次のゴールは再び西武台に生まれました。37分、GK牧野利昭選手の好フィードから始まった攻撃で、佐藤選手がミドルシュートを放ちます。シュートのこぼれ球が一度はね返されましたが、最後は会田晃二選手が押し込み、大きな追加点を奪いました。この後、船橋も最後まで粘り強く戦いましたが、得点を挙げることはできません。試合は2-0と西武台がリードを維持したまま終了。タイムアップの瞬間、西武台の選手たちはピッチに突っ伏して涙するなど、歓喜の頂点到達を成し遂げました。
監督・選手コメント
櫛田祐造 監督(FC.西武台)
2000年に社会人チームをつくり、シニアに移行してからも、「昼も夜も日本一」を目標に掲げて頑張ってきました。これまでパスをつなぐスタイルのチームの優勝はなかったように思いますが、僕らはひたすら相手をパスではがしていくという作業を続けてきました。決勝での先制点も、約束通りの展開で生まれました。2点目も、シュートは低く打とう、必ずこぼれるから詰めようという、ずっとやってきたことが実った結果です。チームにはまとまりがありましたから、怖いものは何もありませんでした。
佐藤篤史 選手(FC.西武台)
優勝できて、本当にうれしいです。目標を達成することができた、やってきてよかった、という気持ちでいっぱいです。優勝すると覚悟を決め、日々のトレーニングからみんなで頑張ってきました。パスをつなぐという徹底してきた形で決勝での先制点を決められて、ものすごくうれしかったです。自分たちのサッカーをやり切れたと思います。監督がこの年代に携わるのが最後になるので、優勝は「櫛田祐造監督を男にしよう」とチームが団結した結果でもあると思います。連覇を狙えるのは自分たちしかいないので、来年度の大会にも出場し、良い結果を残せたらと思います。
石原泰彦 監督(FC船橋)
関東地域予選の第1代表になった勢いに乗って、今大会も戦えればと思っていましたが、やはり全国大会はどの試合も厳しく、決勝に進むまで1勝しかできませんでした。選手の疲労やけがもあり、特に準決勝のPK戦で3本のキックを止めたGKがけがしたことも、決勝に大きく響きました。選手層の厚さや組み合わせといったさまざまな要素がありますが、この経験をうまく使って、今回あと少しだったところを来年に向けて突き詰め、決勝の舞台に戻ってこられるように頑張ります。
秋葉洋平 選手(FC船橋)
技術は相手が上だと分かっていましたし、自分たちは戦えるチームなので、決勝は運動量やプレー強度の部分で互角の試合に持ち込もうと考えていました。もちろん、疲労はありましたが、トレーナー、さらにサポーターも来てくれていたので、気持ちを入れて戦いました。登録メンバーに入ることができなかった選手もおり、「チームは家族」をテーマに、今大会を戦いました。充実感のある3日間でしたが、悔しさが残っているのも事実です。またチームをつくり直して、ここに忘れ物を取りに戻ってくるという気持ちを、チームの全員が持っています。
大会期間:2024年11月2日(土)~11月4日(月・振休)
会場:静岡県/藤枝市総合運動公園(サッカー場・陸上競技場・多目的広場)、藤枝市民グラウンドサッカー場
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