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【Match Report】なでしこジャパン、4得点で韓国に勝利 国立での日韓戦を制す
2024年10月27日
なでしこジャパン(日本女子代表)は10月26日(土)、東京の国立競技場で韓国女子代表とのMIZUHO BLUE DREAM MATCH 2024に臨み、4-0で勝利しました。
なでしこジャパンは第33回オリンピック競技大会(2024/パリ)終了後、初の公式戦となった一戦で4-4-2の布陣を採用。GKはキャプテンマークを巻く山下杏也加選手、DFラインは左から北川ひかる選手、熊谷紗希選手、南萌華選手、守屋都弥選手が立ち、長谷川唯選手と長野風花選手がボランチに、中嶋淑乃選手と清家貴子選手が左右のサイドハーフに入りました。2トップは田中美南選手と藤野あおば選手です。
曇り空の下でキックオフを迎えると、日本はDFラインを高く保ち、両サイドハーフも高い位置で積極的な守備を試みます。しかし新体制の韓国も球際で強さを見せ、一進一退の時間が続きました。31分には守屋選手、清家選手、長谷川選手、そして清家選手と1タッチパスをつなぎ、清家選手のシュートはポストを叩いて客席からため息が漏れました。
先制点は32分、右CKを長谷川選手が蹴り、ニアサイドに走った北川選手が頭で合わせました。その2分後には藤野選手が田中選手のクロスから2-0とすると、さらにその3分後には田中選手が最前線でボールを奪ってそのままゴール右隅に収めます。6分間で3得点のゴールラッシュで、12,420人が集まるスタンドを大いに沸かせました。
後半頭からは浜野まいか選手、谷川萌々子選手、植木理子選手が出場。48分には韓国のチェ・ユジョン選手のシュートをGK山下選手がセーブし、ルーズボールを南選手がクリアして守備陣も集中を切らしません。日本は連続した守備を続け、56分に守屋選手のクロスを谷川選手が押し込んでリードを広げました。佐々木則夫監督代行は選手交代を続け、遠藤優選手が26歳でなでしこジャパンデビュー。得意のオーバーラップで攻撃に変化を与えます。
日本は終盤まで多くのチャンスを作って計14本のシュートを放ち、4-0で日韓戦を制してオリンピックイヤーの2024年最後の公式戦を終えました。
チームは10月29日(火)まで千葉県内でトレーニングを続けます。
監督代行・選手コメント
佐々木則夫 監督代行
今日まで短期ではありましたが、選手やスタッフが新たなスタート切るに当たって、なでしこジャパンの指標になるサッカーをトライしようと、自分たちで狙いを持って戦ってくれました。もちろん多少のミス、そしてまだ連係がしっくりこないところは多々あったと思いますが、選手は90分間休むことなく、その意識を持ってトライしてくれました。選手たちやスタッフのサポートをとても評価しています。今後のなでしこジャパンが進む目標、イメージ、そういったものに今回少しでも近づき、この経験も生かしながら次の監督にバトンを渡したいです。彼女たちだったら絶対に女子ワールドカップ、そしてオリンピックでしっかりと皆さんのご期待に添えるようなチームになると思います。
GK #1 山下杏也加 選手(マンチェスター・シティ/イングランド)
韓国も新しい体制でどんな先発か布陣か、はっきり分からない状態だったので、最初は手探りでした。相手が引いたのでビルドアップでは自分から配球でき、CB2人と自分の3人で(相手)FWのラインを突破できたのは、佐々木監督代行が目指すビルドアップの形だと思います。前半で3点を取れたのはよかった部分ですし、前線から強いプレッシャーをかけて戦うという内容が、結果にも出たのがよかったです。キャプテンらしい性格とか、そういう意味で自分は対象外だと思っていたので、キャプテンが自分でいいのかなと思いましたが、(熊谷)紗希さんに甘えていた部分を自覚しなきゃいけないという再確認をし、「ありがとうございます」と引き受けました。
DF #13 北川ひかる 選手(BKヘッケン/スウェーデン)
自分もCKから得点できて前半で3点が取れたので、その前半が大きかったと思います。ゾーンで守ってアグレッシブにアプローチすることを意識しました。今までは5バックのウイングバックが多かったですが、(DFライン)4枚のサイドバックに入り、海外クラブに移籍した後はそこでの個人的な強さを意識してプレーしてきたので、それを少しでも表現したいと思っていました。CKでニアサイドに入っていくのは自分が得意なポジショニングで、(長谷川)唯さんのボールが来ると分かりましたし、どういう軌道で来るかも分かっていました。そういう中でうまくタイミングも合ったと思います。代表ではニアで競ることがあまりなかったですが、そこで貢献できてよかったです。
MF #16 谷川萌々子 選手(FCローゼンゴード/スウェーデン)
しっかり勝ち切れてよかったです。試合前に佐々木監督代行が「ベンチでは同じポジションの人をしっかり見て、いい準備をするように」と言っていたので、それを意識しながら出場の準備をしていました。試合前からクロスに対して自分も(ゴール前に)入りたいと考えていて、(守屋)都弥さんにボールが入った時、自分がフリーだったので、都弥さんに気づいてもらえるように手を上げながらランニングしました。それを見てくれたようでいいクロスが来たので、ボールを浮かさないように抑えることを意識しました。得点できたのはポジティブですし、自信にもつながりました。世界大会までの3年間は非常に大事な時間なので、それを想像して過ごしたいと思います。
2024年10月26日(土) 14:20 キックオフ(予定) vs 韓国女子代表
会場:東京/国立競技場
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