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岐阜県下呂市で「夢の教室」を開催

2023年11月16日

岐阜県下呂市で「夢の教室」を開催

JFAこころのプロジェクトは11月2日(木)に岐阜県下呂市立萩原小学校の5年生2クラスを対象に、「夢の教室」を開催しました。

下呂市では2019年度から「夢の教室」を実施しており、初年度以来4年ぶりに実際に夢先生が学校を訪問する、対面形式での「夢の教室」を実施しました。

夢先生として登壇したのは、元新体操日本代表(フェアリージャパン)で、オリンピック3大会に出場した、地元・岐阜県出身の松原梨恵さんです。

子どもたちは「ゲームの時間」の開始直後は少し緊張気味でしたが、夢先生の松原さんと一緒に体を動かしていくうちに、たくさんの笑顔が溢れていました。また、作戦タイムではゲームの成功に向けて活発に意見を出し合い、成功した後には夢先生と一緒に喜びを分かち合いました。

続く教室での「トークの時間」では、何度も「もうダメかも」と思うような挫折の数々の実体験から、何度も『諦めない』、『毎日120%』など努力の方法を熱量込めて話してくれる夢先生に対して、子どもたちが目を輝かせながら前のめりに聞き入っている姿がとても印象的でした。

夢先生コメント

松原梨恵 さん(元新体操日本代表)
今回私は下呂市立萩原小学校で夢先生を務めさせていただきました。
「ゲームの時間」は、子どもたちと初対面ということもあり、私自身、毎回緊張してしまいますが、子どもたちからも積極的に声をかけに来てくれたり、勝利するためにお互い全力で取り組むことによって、すぐに距離が縮まり、最後には1つのチームになることができました!「トークの時間」では、ゲームの時間の元気な子どもたちから一転、話の聞き方・夢シートに向かう姿勢はとても真剣で、嬉しく感じました。
ゲームの時間、どうやったら「全員で」ゴールができるか真剣に作戦を練ったり、手を取り合ってゴールまで走る姿は、私が夢の教室でお伝えしたい「仲間がいたから頑張れた」ということと重なり、競技だけではなく、学校生活などの様々な場面で仲間と共に励まし合ったり、手を取り合いながら、色んなことに挑戦・諦めずにトライするきっかけになってもらえたらと思います。
毎回、子どもたちから笑顔のパワーをもらっていますが、このパワーを日本全国に広めている「夢の教室」に参加させていただいていること、ご協力いただいている皆さまに心より感謝いたします。
また、今回は地元である岐阜で授業をさせていただき、とても嬉しかったです!ありがとうございました。

自治体関係者コメント

神戸俊明 さん(下呂市 まちづくり推進部 まちづくり推進課 スポーツ係 主査)
下呂市では、令和元年度よりJFA「夢の教室」を開催しております。今回はコロナ禍のオンライン開催を経て、4年ぶりに対面式の教室が実現しました。
緊張気味の子どもたちに対して、「夢先生」がやさしく語りかけ、アイスブレイクで心と体をほぐしていきます。前半の「ゲームの時間」は、みんなで楽しめるゲーム作りやミッション達成のために「夢先生」と子どもたちが一緒に考え、それを実行することによる成功体験、達成感やチームワークの重要性を学べる時間となっていました。
後半の「トークの時間」では、「夢先生」の実体験に基づき、夢を持つことや挫折、努力、仲間の助け合いなど夢への曲線を描きながらお話をされ、子どもたちが真剣な眼差しで聞き入っていた姿が印象的でした。子どもたちにとって「夢先生(トップアスリート)」から直接話を聞けることは、心に残るとても有意義な時間であったと思います。
子どもたちが今後の人生設計の中で「夢の教室」の学びを振り返り、生かすことができたら担当者として嬉しい限りです。
このような貴重な機会をいただきました日本サッカー協会、夢先生、アシスタントの皆様に心より感謝申し上げます。

担任コメント

葛本磨美 先生(下呂市立萩原小学校 5学年主任)
「夢の教室」は、児童にとって素晴らしい経験であったと感じました。
「ゲームの時間」には、みんなで作戦を立て、協力することで達成できる楽しさを味わいました。
「トークの時間」には、夢先生のお話を聞くことで、自分の夢を考えるきっかけをもらいました。
あの2時間、児童たちは生き生きとゲームを楽しみ、夢先生が語る言葉に耳と心を傾け、そして、自分自身の夢と真剣に向き合おうとしていました。
本校には、新体操元日本代表の松原梨恵さんにお越しいただきました。「オリンピックにも出場したアスリートの「夢の教室」を受けられる!」と、児童たちは夢先生との出会いをとても楽しみにしていました。
本校近隣には新体操クラブがなく、テレビ等で新体操を観たことがある児童は数人でした。ですから、夢先生の身体の柔軟性や新体操の道具を使ったデモンストレーション、そして競技映像に驚きの声を上げていました。
児童たちが憧れの眼差しを向ける中、夢先生が語られたのは、小学生の時には身体が硬くて上級クラスの試験になかなか合格できなかったこと。オリンピック出場までに何度も挫折や不運があり、悔しい思いをしてきたこと。そして、その度に「夢をあきらめない」という思いで努力を続けたから、一歩ずつ夢に近づくことができたこと。夢先生の実体験からくる説得力あるお話に、多くの児童が「『あきらめない』という言葉が心に残った」と、夢シートに記していました。
最後に、自分の夢を仲間の前で発表することができた児童がいました。「夢はまだない」と言っていた児童が、じっと夢シートに向かって考える姿もありました。自分の夢や将来の目標について真剣に考えたあの時間にとても価値があったように感じます。
「夢の教室」で教わったことが、これから先の一人ひとりにどう芽吹いていくのか、期待されます。本当にありがとうございました。

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