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無失点勝利の浦和とAC福島が準々決勝へ 高円宮妃杯 JFA 第27回全日本U-15女子サッカー選手権大会
2022年12月12日
高円宮妃杯 JFA 第27回全日本U-15女子サッカー選手権大会は、11日(日)に2回戦8試合が行われました。磐田スポーツ交流の里 ゆめりあ球技場には、昨年準優勝のJFAアカデミー福島(東海2/静岡)など、前日の初戦を勝ち抜いた4チームが顔を揃え、疲れを感じさせない好ゲームを展開しました。
ピックアップマッチ1
三菱重工浦和レッズレディースジュニアユース 2-0(前半1-0、後半1-0) 北海道リラ・コンサドーレ
第1試合は、三菱重工浦和レッズレディースジュニアユース(関東1/埼玉)と北海道リラ・コンサドーレ(北海道1)の対戦となりました。浦和は前線から連動した守備で、コンサドーレのボールホルダーを追い込み、その組み立てを寸断します。
自陣内でゲームを続けるコンサドーレは、GK伊藤楓夏選手、キャプテンの小林愛梨選手らが懸命にゴールを守ります。23分には、右サイドから髙橋彩羽選手が突破を図り、右足でシュートを放ちますが、得点には至りません。
一方、浦和は、髙橋佑奈選手、平川陽菜選手のドリブルからチャンスをつくります。そして髙橋選手が右サイドから長い距離を持ちあがって逆サイドに上げたクロスを平川選手が決めて先制に成功します。
後半に入ると、コンサドーレも梶結南選手らが相手を引き付けてボールをさばく場面も出てきましたが、浦和は熊田姫依選手らがリスク管理を行い、決定機を与えません。そして71分、左からの折り返しを辻あみる選手が決めて、勝負を決する2点目を奪います。浦和が2-0でコンサドーレを退け、ベスト8へ進みました。
ピックアップマッチ2
JFAアカデミー福島 2-0(前半1-0、後半1-0) INAC神戸テゾーロ
第2試合は、JFAアカデミー福島とINAC神戸テゾーロ(関西3/兵庫)の対戦です。両チームは、昨年度も同じ2回戦で顔を合わせ、AC福島が勝利しています。両チームは、連戦にも関わらず、力のこもったゲームを繰り広げました。
I神戸は、金月夏萌選手が左足のロングフィードでボールを前線へ送り、山脇菜花選手らが打開を図ります。AC福島も前日に4ゴールを決めている原ひばり選手のドリブルなどで好機をつくります。一進一退の攻防が続く中、先手をとったのはAC福島でした。29分、ゴール正面で得たFKで、松井望花選手のキックは一度は壁に防がれますが、こぼれ球を再び右足で捉えると、これがI神戸のゴールネットを揺らしました。
後半に入った53分にも、AC福島はセットプレーからチャンスをつくります。福島望愛選手の左CKから、ゴール前に上がっていた旭田好里選手が体で押し込みました。その後、野村七虹選手の仕掛けから反撃の糸口を探したI神戸ですが、AC福島も古川心尋選手の体を張った守備などで対応し、得点を許しません。前年と同じ2-0のスコアでAC福島が勝利し、ベスト8進出を決めました。
監督・選手コメント
MF #46 熊田姫依 選手(三菱重工浦和レッズレディースジュニアユース)
連戦でしたが、チームメートがしっかり走ってくれたので、きつい中でも楽しい試合になりました。攻撃時のパス回しを練習からずっとやってきて、初戦、そして今日の前半とパスを何本もつなぎながら得点に持っていけたあたりが強みです。この後は、練習してきたドリブルを出したり、公式戦で取ったことがない点を取りたいと思います。チームとしては無失点での日本一が目標です。
藤村茉由 監督(北海道リラ・コンサドーレ)
押し込まれる展開は予想していましたが、それを跳ね返せませんでした。ボールを奪うシーンは何度かあったのですが、つなぎの一本目がなかなかうまくいきませんでした。ハーフタイムではそこを修正しました。1年を通じて、ボールを保持しながら前に進んでいくことに取り組んできて、それが何回かできたことが今回の収穫であり、ゴールにつなげられなかったことが今後の課題だと感じました。
DF #23 旭田好里 選手(JFAアカデミー福島)
攻めているのになかなか点が取れずに悔しかったのですが、最終的に決めることができました。練習のときから、古川選手が当たりにいって、私がこぼれ球をクリアというのは多くて、それがこの試合で生きたと思います。(2点目は)自分も狙っていたCKで、最後に詰めることができました。チームも盛り上がっているので、予測をさらに早くして、丁寧なパスを心掛けて、さらに上へ行きたいと思います。
岸田茂樹 監督(INAC神戸テゾーロ)
選手はチームでやろうとしていることをやり続けてくれました。ただ、止める、蹴るという技術の部分で差が出てしまいました。アタッキングサードで技術を発揮するのはこだわってきたところですが、相手のプレッシャーが強く、フィニッシュの精度も落ちてしまいました。強度が強い相手でも、ゴール付近までボールを持っていけたことは、今後の自信につなげたいと思います。
大会期間:2022年12月10日(土)~2022年12月27日(火)
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