JFA バーモントカップ 第32回全日本U-12フットサル選手権大会は8月6日(土)、大会第2日を行い、ベスト8が出そろいました。

16強が出そろう1次ラウンド最終戦には、さまざまなドラマがありました。グループBでは、首位の五戸すずかけSC U-12（青森）と、同勝ち点のサカエFC（三重）が直接対決。得失点差で追う立場のサカエFCが気迫の2点リードで第1ピリオドを終えますが、五戸すずかけが怒とうの反撃に移ります。残り2分に追い付くと、引き分けでも突破が決まる状況ながら、さらに攻撃を仕掛けます。残り24秒で逆転弾、さらに残り12秒で追加点を奪い、堂々とベスト16進出を決めました。

グループEは2チームが勝ち点、さらに得失点差まで並ぶ激戦でしたが、直接対決に勝利したパレイストラ U-12（群馬）が決勝ラウンドへ進みました。各組でギリギリの攻防が繰り広げられましたが、最終的に一番の混戦になったのはグループA。3試合を終えて3チームが勝ち点6で並ぶ大混戦を、最終戦で10得点したFCトッカーノ（東京）が抜け出しました。

涙をのむチームもありましたが、各組2位の中から成績順に選ばれたワイルドカードの4チームが、ラウンド16で大逆襲に移りました。13得点と爆発したエスペランサFC（神奈川）、相手の戦略と気迫に苦しみながら残り8秒で決勝点を奪った江南南サッカー少年団（埼玉）、2度追い付かれながら突き放したレガーロFC山口（山口）と、3チームが準々決勝へ進出。真夏の激戦は、まだまだ続きそうです。

大会最終日の7日(日)には、いよいよU-12年代のフットサル日本一のチームが決まります。

コメント

永田尚輝 監督（五戸すずかけSC U-12）
引き分けても勝ち上がれるという状況が逆に第3戦を難しくすると考え、選手たちにはそういう話をまったくしませんでした。私の隙がゲームの入りに出たと反省していますが、選手の頑張りのおかげで逆転できました。県大会の決勝でも、延長戦で勝ち越されたのに逆転しました。選手たちは本当に底力があるというか、すごいとしか言えません。ほぼ初めてと言っていい全国大会ですが、よく諦めずに頑張ってくれたと思います。120%の力を出してくれました。

山内崇義 代表（エスペランサFC）
実力が別次元のブリンカールFCさんに負けた第2戦の直後から、ワイルドカードを狙おうと話していました。初出場ですが、しっかり力を出せれば勝ち上がれると常に言ってきました。このクラブはフットサルチームとして発足して、人数が増えたことでサッカーも始めました。珍しい流れかもしれませんが、その分、ノウハウの蓄積があります。もう一度ブリンカールさんと対戦して雪辱したい気持ちもありますが、まずは次の準々決勝に勝てるよう、子どもたちとしっかり準備をします。

裵閏徳 監督（FCデノバ札幌）
初めての全国大会出場で硬さがあったのか、3戦すべて接戦になりました。それでも最後の試合には勝てましたし、選手全員出ることができたので良かったです。急にはうまくいかないので、一歩ずつ進んでいきます。今回は会場の雰囲気を知ることもできました。札幌は雪が多いので、冬の4カ月くらいは室内で練習することになります。次はもうちょっと頑張れればなと思います。

乾良祐 監督（ディアブロッサ高田FC U-12）
1次ラウンド最終戦では、後ろでボールを持てて、良い形で得点でき、逆転突破できました。選手たちには、「慌てずに自分たちのリズムでやろう」と話していました。もともとボールを持ってショートパスで崩すことを目標にしているので、フットサルは普段やっている僕らのサッカーに通じるものがあります。全国大会で対戦するフットサルチームには、予想しない動きや速さがあるので、1つでも多く試合をすることで、子どもたちの良い経験になると考えています。

大会期間：2022年8月5日(金)～2022年8月7日(日)
会場：東京都／駒沢オリンピック公園総合運動場　体育館・屋内球技場

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