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大分トリニータ、PK戦を制して初の決勝進出 天皇杯 JFA 第101回全日本サッカー選手権大会

2021年12月13日

大分トリニータ、PK戦を制して初の決勝進出 天皇杯 JFA 第101回全日本サッカー選手権大会

川崎フロンターレ 1-1(PK:4-5)大分トリニータ

両チームが死力を尽くした一戦は延長を含め120分を戦っても決着がつかず、PK戦の末に大分が制しました。川崎の7人目、山根視来選手のキックをGK高木駿選手が止めると、仰向けになって喜んだ片野坂知宏監督は「絶対王者の川崎に勝って決勝進出。私自身も信じられなかった」と、声を震わせました。

J1で2連覇を達成し、今大会でも2年連続優勝を狙う川崎に対し、来季のJ2降格が決まった大分。試合は大方の予想通り、川崎が圧倒的にボールを保持して猛攻を仕掛けました。

しかし、川崎の前に立ちはだかったのがGK高木選手。前半27分に大島僚太選手のシュートを左手一本でセーブすると、その後も好守を連発。エンリケ・トレヴィザン選手を中心とした守備陣も耐えに耐え、0-0のまま延長に持ち込みました。

延長後半8分に川崎の小林悠選手に先制点を許しましたが、決して諦めませんでした。同ロスタイム、下田北斗選手のクロスをエンリケ・トレヴィザン選手が頭で決め同点。勢いを持って臨んだPK戦ではGK高木選手が2本防ぐなど川崎の3選手が失敗し、勝利を手繰り寄せました。古巣を相手に大活躍した高木選手は「等々力のサポーターは温かく見守ってくれるのでやりやすい。楽しんでできた」と満面の笑みで振り返りました。

今季限りで退任の決まっている片野坂監督の下でチームが結束し、Jリーグの九州勢として初めて決勝まで駒を進めました。同監督は「国立競技場でタイトルが懸かる試合をできる。こんな幸せなことはない。感謝の思いをぶつけたい」と集大成となる舞台へ意気込みました。

監督・選手コメント

鬼木達 監督(川崎フロンターレ)
最初は難しい時間もありましたが、それでも徐々に自分たちのペースでやってくれたと思います。ただ、今日は相手のGK高木駿選手がすごく当たっていました。それをこじ開ける作業を、来年に向けてやらなければならないと思っています。1年を通して選手はよくやってくれましたし、最後まで戦ってくれました。

谷口彰悟 選手(川崎フロンターレ)
90分、もしくは120分で決着をつけたかったですし、つけられたと思っています。それぐらいのチャンスはありました。それをものにできなかったのが悔やまれます。GKを含め、DFラインも身体を張って最後のところをやらせない。そこで差を付けられませんでした。PK戦は仕方がない。外した選手を責められません。その前に決着すべきでした。

片野坂知宏 監督(大分トリニータ)
正直、試合が終わったあとでも勝てたという実感がありません。夢のような、ちょっと信じられない結果になったと感じています。今日の川崎戦に向けて、我々は4バックのシステムでチャレンジしました。絶対王者の川崎に対して、どういうふうに勝てるかをスタッフと共に準備し、選手はそれを信じて粘り強くやってくれました。

高木駿 選手(大分トリニータ)
全員で戦い、途中までずっと無失点に抑えることができました。失点しても最後の最後で1点を返せたのが本当に大きかったと思います。今日は少し自分でもびっくりするくらいの良いプレーができました。等々力ではいつも気持ちの入ったプレーができます。川崎は本当にうまいチームですが、それを楽しみながらやれたので良いプレーができたと思います。

【1回戦】5月22日(土)、23日(日)[予備日:5月24日(月)]
【2回戦】6月9日(水)、16日(水)
【3回戦】7月7日(水)[予備日:7月14日(水)]
【ラウンド16(4回戦)】8月18日(水)[予備日:10月13日(水)]
【準々決勝】10月27日(水)[予備日:11月17日(水)]

【準決勝】2021年12月12日(日)
【決勝】2021年12月19日(日)

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