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FIFAワールドカップカタール2022 世界各国の現在地 コロナ禍でも熱を帯びる「カタール」への戦い

2021年10月04日

FIFAワールドカップカタール2022 世界各国の現在地 コロナ禍でも熱を帯びる「カタール」への戦い

新型コロナウイルスの世界的な感染拡大は、アジアのみならず、各地域のFIFAワールドカップカタール2022予選にも大きな影響を与えてきた。予選が中断した期間もあり、残る試合消化の日程はタイト。FIFAインターナショナルウィンドウでは2試合開催が普通だったが、今予選では3試合のケースもある。開幕まであと1年余りとなった本大会の期間は来年11月21日~12月18日で、カタールの8スタジアムが舞台となる。なお、外務省ホームページによると同国の面積は秋田県よりやや狭い1万1427㎢で、ワールドカップを開催する史上最も小さな国となる。

出場枠が最多13の欧州は、5または6チームずつ10グループに分かれて予選が行われている。各グループ1位が出場権獲得。残る3つの枠は、各グループ2位(10チーム)に、UEFAネーションズリーグの成績を基に2チームを加え、計12チームで争われる。これを4チームずつ3ブロックに分けて、それぞれでシングルマッチの準決勝、決勝を実施し、その勝者が本大会への切符を獲得する。戦いは9月シリーズを終えて、強豪がほぼ順当に首位の座を占めた。グループAはエースのクリスチアーノ・ロナウドが健在のポルトガルがトップ。同Bではスペインが2位スウェーデンに勝点4差も、ライバルは消化試合が二つ少ない。UEFA EURO 2020(欧州選手権)優勝のイタリアは同Cの首位だが、9月シリーズは1勝2分とやや失速。世界王者フランスも9月は同様の成績ながら、同Dで2位ウクライナに勝点7差。FIFAランキング1位のベルギーは、同Eで2位チェコに勝点9差をつける。同Fのデンマークは唯一の6戦全勝。同Gはオランダとノルウェー、同Hはクロアチアとロシアが同勝点でしのぎを削る。EURO準優勝のイングランドは同Iをリードし、9月を3位で迎えたドイツは3連勝で同Jの首位に躍り出た。

南米予選では、9月5日のブラジル対アルゼンチンが試合開始間もなくで中止となる事態が起きた。アルゼンチンの選手に新型コロナウイルス感染防止対策違反があったとされ、関係機関の係官が試合を止めた。それでも二強は10チームによるホーム&アウェイ総当たりの予選で上位を占めており、ブラジルが8戦全勝で首位。今年6~7月のCONMEBOLコパアメリカ2021で優勝したアルゼンチンも無敗で、ブラジルとは勝点6差の2位につけている。予選は4位までが自動的に出場権を確保し、5位は大陸間プレーオフに進出。9月シリーズで前半戦を終了し、3位ウルグアイ、4位エクアドル、5位コロンビア、6位パラグアイなどが小差で競り合っている。

アフリカ予選に出場している各国は厳しいスケジュールが控えている。現在、4チームずつ10グループに分かれたホーム&アウェイ総当たりの2次予選が行われており、各グループ1位の計10チームが突破する。最終予選はこれを2チームずつ5つのカードに組み合わせ、ホーム&アウェイによって本大会出場の5チームを決める。その両ステージ間の来年1~2月、カメルーンで開催されるアフリカネーションズカップに出場する国も多い。まだ各チームが9月に2試合を終えた段階だが、全勝はチュニジア、ナイジェリア、リビア、セネガルの4チーム。北中米カリブ海の最終予選は、8チームのホーム&アウェイ総当たりで実施されている。上位3チームが出場権を獲得し、4位は大陸間プレーオフに本大会への望みをつなぐ。こちらは9月に3試合を終えて勝点7のメキシコが首位。カナダ、アメリカ、パナマが勝点5で続いている。オセアニア予選の詳細はFIFA(国際サッカー連盟)から明らかにされていないが、勝者は大陸間プレーオフに出場する。最終予選(Road to Qatar)が進行中のアジアからは、開催国のカタールの本大会出場が決まっている。

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