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JFAエリートプログラム女子U-13トレーニングキャンプを実施
2021年06月29日
6月24日(木)から27日(日)、福島県のJヴィレッジでJFAエリートプログラム女子U-13トレーニングキャンプを実施しました。女子U-13のエリートプログラムは2021年度、初めてのキャンプとなります。
集合後、選手・スタッフは高円宮記念JFA夢フィールドにてSmartAmp法検査を受け、全員の陰性を確認してから、Jヴィレッジに移動し、活動を開始しました。
初日、Jヴィレッジへ到着した34名の選手たちはまず、ウォーミングアップからフィジカルテストを行いました。緊張の面持ちではありましたが、ピッチに立つと早速、自身の力を出せるよう、それぞれ全力で取り組む様子がうかがえました。
また、夜のミーティングでは、木村リエ監督から、このエリートプログラムの趣旨や、なでしこジャパンを目指すまでに逆算して、U-19、U-16、U-15でどんな活動があるのか、といった話がありました。2日目、3日目は午前・午後のトレーニング、フィジカルテストのフィードバックや、セルフコンディショニング、メディカルのレクチャーを行い、多くのことを吸収する時間となりました。最終日となる27日(日)はAグループ、Bグループでのゲームを行い、キャンプ最後のトレーニングを締めくくりました。3泊4日と限られた時間で、また、感染症対策で制限があるなかでの活動ではありましたが、選手たちは期間中に学んだことや仲間との出会いを胸に、それぞれ帰路につきました。エリートプログラム女子U-13は、今年度あと2回の活動を予定しています。
監督・選手コメント
木村リエ 監督(日本サッカー協会 JFAコーチ/JFAアカデミー今治)
JFAエリートプログラムU-13の立ち上げとなる1回目のトレーニングキャンプを、今回は福島県のJヴィレッジにて実施しました。コロナの影響によりトレーニングキャンプの場所が急遽変更になりましたが、様々なサポートを頂き実施することが出来ました。
今回のキャンプは、「観て、感じて、行動する」「積極的にプレーする」「目標を持つ」「サッカーをしよう」ということをテーマに実施しました。初めてこのようなキャンプに参加する選手がほとんどであり不安のある中、自ら情報を得て感じて積極的に行動することは容易ではなかったと思います。しかし、サッカーにおいても自身で判断してプレーをすることが必要となります。選手は少しずつではありましたが、オン・ザ・ピッチにおいて意欲的に取り組むことを意識し始め、仲間で声を出し要求したり、励まし合いながらチャレンジしていました。
コーチングスタッフも常に関わりテーマについて投げかけ、選手たちの持てる力を導いてくれました。オフ・ザ・ピッチにおいても同じように積極的な行動が見られるのを期待しましたが、まだ自らが積極的にリーダーシップを発揮し行動する選手は少なかったと思います。
オン・ザ・ピッチにおいてもオフ・ザ・ピッチにおいても全てに繋がりがあることを認識し、このトレーニングキャンプで感じたことを、日常の生活やトレーニングで周りに影響を与えられる選手になって欲しと思います。
最後に、このような状況にも関わらず選手を送り出して下さった所属チームの関係者の皆様や保護者の皆様、また様々な面でサポート頂きました関係者の皆様に心から御礼を申し上げます。
GK 栗田若菜 選手(中1/NGUラブリッジ名古屋アスター)
新型コロナウイルス感染拡大が続いている中、このような活動機会を与えていただいたこと、そしてJヴィレッジという素晴らしい環境でサッカーをさせていただいたことにとても感謝しています。この4日間の活動で学んだことは「感謝の気持ちを忘れない」「オンとオフの区別をしっかりとつけること」です。
サッカーでは「ミスを恐れず、積極的にプレーすること」「パスをもらった時のファーストタッチの位置」、「パスの質」、「判断・決断」などの課題を見つけることができました。毎回のトレーニングで自分の中での目標を持ち、目標に対して取り組むことができたのではないかと思います。自分のチームに戻ってからも、トレーニングごとにしっかり目標をもって取り込みたいです。
このエリートプログラムに参加できたのは、いつも指導してくださっているコーチの方々、普段から支えてもらっている家族のおかげです。ありがとうございます。
今回の活動で学んだことを自分のチームに戻ってからも生かし、これからのトレーニングにはげんでいきたいです。将来、必ずプロサッカー選手になって家族やコーチの方々に恩返しをしたいです。
FP 福島望愛 選手(中1/JFAアカデミー福島)
この4日間のトレーニングの中で私は1つ1つの練習に目標を持ち取り組みました。けれども、私自身が思っている以上に高い質を求めなければなと痛感しました。
3日目のトレーニングは攻撃がテーマで、パスを出すときに受け手の選手が前を向ける位置にパスを出すことを意識することができました。この4日間のトレーニングやレクチャーをチームに持ち帰り、高いレベルを求めてプレーしていきたいと思います。そして世界の強豪チームで輝かしい成績を残せる選手になりたいです。
FP 平川陽菜 選手(中1/三菱重工浦和レッズレディースジュニアユース)
今回大変な状況の中、開催するために準備をしてくださった方々に心から感謝しています。全国から集まったみんなと過ごす時間やサッカーを一緒にすることができて、本当に楽しかったです。
私はこのキャンプでたくさんのことを学ぶことできました。毎日夜のミーティングでは「個をみがくこと」「自立すること」を教わりました。私は今まで「個」を中心にボール操作、判断、コミュニケーション、戦う姿勢などを意識して練習に取り込むことが多かったのですが、自立する重要さやサッカーのオン・ザ・ピッチだけでなく、オフ・ザ・ピッチの時の自分で考えて行動することの大切さを知ることができました。今の自分に足りないもの、今後絶対にできるようになりたいことに気づくことができました。私はこのキャンプで教わったことをチームとしても、個人としても今後の活動に生かしていきたいと思います。
FP 梶結南 選手(中1/北海道リラ・コンサドーレ)
私がこのキャンプで学んだことはサッカーのことはもちろん、生活面でも多くありました。守備のプレスの速さ、チームの連動の仕方、攻撃では相手の背後をとる、スペースをつくるということを学びました。今まで気づいていなかった大切なことも学べ、とても勉強になりました。
生活面では誰かに言われなくても自分で考えて行動することが大切だということを学びました。今回キャンプに参加できて、とてもいい経験になりました。このような大変な状況の中、Jヴィレッジという素晴らしい施設でトレーニングをさせていただき、感謝しています。これからも日々努力し、プロサッカー選手になりたいです。
FP 佐藤美おん 選手(中1/マイナビ仙台レディースジュニアユース)
私はこの4日間で今までわからなかった、たくさんことを学びました。その中でも特に感じたことは「プレーの判断のスピード」についてです。私はプレーの判断が遅く、相手に奪われてしまうことが多いのですが、周りを見て、次のプレーを考えると落ち着いてボールを持つことができ、奪われることも少なくなりました。このことに早い段階で気づけたことはとてもうれしいことであると同時に、すぐに気付けたのは他の選手のプレスの速さのおかげであると思いました。
このトレーニングキャンプで経験したことを自分のものにし、「思い出」で終わらせず、これからのひとつひとつのトレーニングで成長していきたいです。そしてどんな壁にぶつかっても、ぶつかったときに感じる悔しさや悩みも幸せだと思い、その状況を楽しみたいです。
私の将来の夢はプロサッカー選手になり、その経験を生かして、指導者になることです。夢を現実にするためにこれからも楽しんでサッカーをしていきます。