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U-20日本代表候補 全日本大学選抜と対戦し、遠征を終える

2021年06月04日

U-20日本代表候補 全日本大学選抜と対戦し、遠征を終える

千葉県市原市でトレーニングキャンプを実施しているU-20日本代表候補は、遠征最終日に全日本大学選抜と45分×3本のトレーニングマッチを実施し、4-5で惜敗しました。

対戦相手の全日本大学選抜チームは関東だけでなく、関西、四国、九州と、全国の大学から選手を招集しました。試合は序盤、日本がテンポ良くボールを動かしリズムをつかみ、MF樺山諒乃介選手が得意のドリブルで決定機を迎えますが、シュートは枠を外れ先制点を奪えないと、13分相手FWが巧みな反転から一気に右サイドをドリブルで突破され、豪快にシュートを決められ先制点を与えてしまいます。その後も日本は、攻守の連係面が乏しく、距離感も遠いので、相手に何度も攻め込まれる場面が続きます。34分には、左サイドのクロスをクリアしきれないところを押し込まれ2失点目を許します。その後も相手に決定機を許しますが、GK小畑裕馬選手が1対1を何とか防ぎ、試合はそのまま日本が攻撃のチャンスをほぼ掴めず、0-2で終了します。
2本目も試合序盤は相手のペースで、46分にはゴール前ボールがこぼれた所を相手に拾われ、強烈なシュートを打たれますが、今度はGK中川真選手が必死で体全体を使い防ぎ、3失点目は免れます。その後は、反撃に出たい日本が積極的に攻めます。1本目と異なり、前線でボールを動かす時間が続き、何度もゴール前へ進出しますが、なかなか決定機は作れず、膠着状態が続きます。すると、83分にはイージーなパスミスから左サイドにボールを展開され、豪快なロングシュートを決められ痛恨の3失点目を許します。1点を返したい日本は84分、右サイドにボールが流れボールを受けたMF柴山昌也選手が相手をかわしてクロスをあげますが、MF松木玖生選手には僅かに合わず、試合はそのまま0-3で終了します。
最後の45分。試合は予想外の展開で進みます。100分、日本は相手DF背後に走り込んだFW佐藤恵允選手がFW千葉寛汰につなぎ、粘り強くつないだパスを受けたMF田村蒼生選手が豪快に決めて1点返します。さらに攻撃意識を高める日本は一気にギアを上げます。108分、相手からボールを奪ったボールが流れ、ボールを拾った佐藤選手が勢いよく駆け上がり、相手DFを上手くかわし、右サイドネットに豪快に決めて2点目を奪います。しかし、直後の109分、安定しない守備陣が守りきれません。ズルズルとラインが下がり、簡単に裏を取られると、混戦から一度はシュートを防ぐも押し込まれ4失点目を許します。しかし引かない日本は118分、右サイドでボールを繋ぎ、MF田中克幸選手のクロスを千葉選手がニアに飛び込みダイビングヘッドで見事に合わせ3点目を奪います。激しいシーソーゲームを見せる展開は続き、127分、相手に攻め込まれクリアし切れずにいると押し込まれて5失点目。最後まで諦めない日本は、その後も必死に攻め続き、アディショナルタイム1分には、佐藤選手のシュートが相手に一度防がれますが、ボールを拾ったDF小澤亮太選手のクロスに千葉選手が合わせ、田村選手が押し込み4点目を奪います。試合はそのまま終了。最後まで粘りを見せた日本でしたが1点及ばず、4-5の打ち合いにて敗れました。初めて日本代表に招集された選手も多い活動でしたが、個々及びチームの課題は多く、より高いレベルの判断、技術、フィジカル、メンタル面含めた向上が求められる結果となりました。次週も選手は変わりますが、U-20日本代表の活動を実施、今後も激しい競争が続いていきます。

選手コメント

影山雅永 監督
U-20日本代表のトレーニングキャンプを千葉県市原市で3ヶ月ぶりに開催することが出来ました。本来ならばまさにこの時期にインドネシアで開催されるはずだったFIFA U-20ワールドカップに出場していました。中止による影響は非常に大きいですが、次へ繋げることが今年のU-20日本代表の大きな課題であり、トレーニングキャンプの目的としては、下記としました。

①強化の継続
②パリオリンピック世代
③優秀な大学生のタレント発掘
④10月のAFCU-23選手権への準備

昨今、大学4年間で力をつけ活躍するJリーガーや代表で活躍する選手が多いこと、彼らはユニバーシアードが無くなったこと、10月のAFC U-23選手権には大学生からも招集する可能性もある、これらの理由から大学生を多く招集出来たことは意味が大きかったと思います。ただ、その中には持っている力を発揮出来なかった選手も多かったように感じます。今後に向けて更なるチャレンジを期待したいです。来週はU-20日本代表として、Jリーグに所属する選手中心で同じく4日間トレーニングキャンプを行います。彼らの将来に繋がる強化の場にしたいと思います。

MF 田村蒼生 選手(筑波大学)
久々に日本代表に招集されて嬉しかったです。今回のメンバーは大学生が多いながらもJリーグで活躍している選手も多かったですし、個人的に意義ある遠征でした。プロ選手になれず悔しい思いをしたので、この4年間で、所属チームで成長すれば、プロ選手や代表でも活躍できると思いますので、先を見据えて同世代のライバル達に追いつく気持ちで頑張りたいです。今日の試合はゴールという形で結果を残せましたが、もっとトレーニングからアピールできたと思います。この4日間で、あらゆる刺激を受けて、やはり日本代表は特別ですし、継続して選ばれたいです。それには日常が大事なので、まだまだ所属チームでは、結果も十分出せてないので、数字や内容にこだわり頑張ります。

FW 千葉寛汰 選手(清水エスパルスユース)
5月上旬のU-18日本代表に続きU-20日本代表に招集されて、素直に嬉しく思います。このチームはAFC U-23選手権やパリオリンピックを目指すチームであり、現在の東京オリンピックを目指すU-24日本代表と同様にライバルも多いですし、非常に狭い門だと思います。ミーティングなどでも聞いて、このチームに入れるよう頑張りたいですし、今日の試合でも少しはアピールできたと思います。今日のゴールはクロスに入ることや相手DFの前に入ることが得意なので、自分の特徴が出てよかったです。なかなか厳しい展開で出場が回ってきましたが、FW佐藤恵允選手とのコンビネーションも良かったですし、初めて会ってもお互いが遠慮なく、良いコミュニケーションがとれたと思います。今後は所属チームで活躍することはもちろんですし、やはり上の年代で早くプレーできるよう、所属チームで誰よりも頑張りたいと思います。

FW 佐藤恵允 選手(明治大学)
日本代表でプレーできるとは考えていなかったので、招集されて非常に驚きでしたし、先日の関東大学選抜でU-18日本代表と試合をした際に、影山雅永監督や冨樫剛一コーチにアピールできたからだと思います。今後も目の前のチャンスはしっかり掴みたいと思います。今日の試合は、なかなか苦しい展開での出場で、自分のゴールで挽回できればと思い、集中して試合に臨みました。千葉寛汰選手ともトレーニングから相性が良く、試合に入る前からチャンスだと思い、お互いゴールを奪えてよかったです。所属チームで、「切り替え・球際・運動量」は徹底的にこだわっているので、その基準は落とさず、得点力に磨きがかかればと思います。日本代表に招集されて、注目度は高まると思いますので、普段の行動やピッチ外の意識も変えないといけないと痛感したので、日々意識して今後も取り組みたいと思います。再び日本代表でプレーできるよう頑張ります。

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