ニュース
SAMURAI BLUE 国内組が合流、海外組の練習に熱視線
2021年06月01日
SAMURAI BLUE(日本代表)は5月31日(月)、千葉市内で練習を行い、週末のJリーグでの戦いを終えた国内組の選手たち10人が合流しました。
この時期らしいカラッとした気候の中、夕方から始まった練習では、FIFAワールドカップカタール2022アジア2次予選のミャンマー戦を戦った海外組と、この日から練習参加となった国内組に分かれて調整しました。
前日までの試合を受けてリカバリーに専念した国内組には、約3年半ぶりの代表復帰となったDF谷口彰悟選手(川崎フロンターレ)、前回3月の活動を直前の負傷で辞退したMF坂元達裕選手(セレッソ大阪)の姿もあり、終始和やかな雰囲気の中でランニングやストレッチなどで体を動かしました。グラウンドでの調整を早めに切り上げた後は、ピッチ脇から海外組の練習を見守っていました。
一方、海外組の10人はランニングやアジリティを上げるステップワークなどで体をほぐした後、5対5にフリーマンを1人加えたミニゲームを実施。狭いエリアにコーンを立てて小さなゴールを用意してGKを置き、GK1人がフリーマンを務めて、素早い切り替えを意識して相手ゴールを狙うプレーを繰り返しました
GK川島永嗣選手(RCストラスブール)がゴールに立つと、よく響く声で「中を絞れ!」「切り替え!」などの細かい指示が飛び続けて注意を喚起。フィールドの選手たちも、互いに声を掛け合いながらプレーを展開し、ゴールが決まると選手たちから歓声が沸いていました。
全体練習後にはそれぞれが思い思いに体を動かし、FW大迫勇也選手(ヴェルダー・ブレーメン)、MF南野拓実選手(サウサンプトン)、MF鎌田大地選手(アイントラハト・フランクフルト)らはシュート練習を実施。MF浅野拓磨選手はサイドから運んだ形でのシュートにも取り組んでいました。
また、DF植田直通選手(ニーム・オリンピック)は齊藤俊秀コーチとともにロングキックやクロスボールへの対応や、クリア後の押し上げなどの動きを入念に確認していました。
この日、最後までフィールドに残ったのは川島選手で、コーチの蹴るボールを体の位置を変えながらセーブする動きを繰り返していました。
なお、MF伊東純也選手(KRCヘンク)は疲労を考慮して、ランニング以外は別調整となりました。
代表練習に初参加となった坂元選手は、「代表は誰もが憧れる場所。チャンスを与えられたが、定着していかないと意味がない。しっかり自分の良さを出して結果を残して絶対的な選手になれるようにチャレンジしていきたい」と話しています。
また、谷口選手は代表センターバックとして定着している吉田選手と冨安選手について「二人の壁は高いが、甘んじているようではだめだと思う。二人の存在を脅かすようなパフォーマンスをしたい」と力強く語りました。
選手コメント
GK 権田修一 選手(清水エスパルス)
日本代表でトップトップの選手と一緒に練習できることは、代表の醍醐味で一番の楽しみです。より高いレベルの選手とやることで彼らの良さを学びながらやれています。正GKについては監督の判断なので、僕はいつでもプレーできるように準備するだけです。自分は最終予選に出たことがないのですが、ワールドカップで世界へ出た時に、最終予選で試合に出て勝ち抜く経験が大事だと考えています。今度のワールドカップは自分の中ではすごく大きなウェイトを占めてるので、最終予選をしっかり戦って、もっと成長しなければならない。そういう思いを持ち続けながらやっています。国内組と海外組との活動は3月にもあったので、スタジアムや練習でしかコミュニケーションを取れませんが、イメージはできています。今回自分が国内組では最年長なので、チームの役に立つようにやっていきたいと思っています。
DF 谷口彰悟 選手(川崎フロンターレ)
今回吉田選手と冨安選手がオリンピック代表へ行って入れてもらいましたが、チャンスだと思っています。自分ができると練習などで証明していかなければならないですし、数少ないチャンスを活かしたいという思いが強いです。クラブでリーグタイトルを獲りましたが、代表へつながらなければ本当の充実感や達成感は得られないと感じて、自分にできることや課題を見つめながら地道にやってきました。その結果呼んでもらえたと思っていますし、前回参加した時よりもできるようになったことも間違いなくあります。やってきたことの成果を信じて思い切りやりたい。自分自身の引き出しは徐々に増えているので、バチバチのバトルや駆け引きをうまく使い分けて、強い相手をしっかり押さえたいと思います。
MF 川辺駿 選手(サンフレッチェ広島)
代表へ続けて選ばれることがどれだけ大変なことか感じているので、再び呼ばれてうれしかったです。前回参加して、練習でのスピードや強度の高さはJリーグとは違うレベルにあると感じましたし、自分が思うよりも速いと感じました。練習で肌で感じることでしか自分のものにはならないですし、その差を感じることで成長につながります。前回から、少しずつそういうスピードを意識してプレーしてきたつもりです。自分がどれだけ成長したか試したいですし、まだまだ感じて成長するために吸収したい。自分のプレーを出して周りの選手と合わせる作業が必要ですが、チームとして自分が局面で戦うところから、チームの一員になれるようにしたいと思っています。3列目からの飛び出しや飛び出した先でのプレーの質は自分の強みで、シュートやスルーパス、決定的なパスを出していけます。結果を出さないと自分は呼ばれない立場なので、常に結果を意識するプレーをしたいと思います。
MF 坂元達裕 選手(セレッソ大阪)
前回は直前で怪我をして(辞退という)悔しい思いをしたので、今回しっかり結果を残してチームに貢献できる形にしたいです。モンゴル戦、ミャンマー戦を見て自分の良さをどうアピールするか考えてきました。相手の守備の仕方や状況に応じて、中へ行くか縦へ突破するか判断できる選択肢を持っていることが自分の強みです。パスやシュートなどよりゴールに近い位置で自分の良さを出すことが大事だと思っていますし、守備で当たり負けしないことも、上に行くには大事になります。自分はプロに入れるかもわからない中でここまでチャレンジする場を与えてもらえました。這い上がってきたからこそ、代表の舞台で結果を残して、今くすぶっている若い選手たちに夢や希望を与えられるかと思っています。
FIFAワールドカップカタール2022アジア2次予選兼AFCアジアカップ中国2023予選
2021年6月7日(月) 19:30 キックオフ(予定)vs タジキスタン代表
会場:大阪/パナソニック スタジアム 吹田
2021年6月15日(火) 19:25 キックオフ(予定)vs キルギス代表
会場:大阪/パナソニック スタジアム 吹田
2021年6月11日(金) 19:25 キックオフ(予定)vs セルビア代表
会場:兵庫/ノエビアスタジアム神戸