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流経大柏が気迫の勝利!リーグ優勝に望みをつなげる 高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ2020関東第5節
2020年11月24日
高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ2020関東の第5節が11月22日(日)、23日(月・祝)に神奈川県立保土ヶ谷公園サッカー場などで行われ、関東の各地で熱戦が繰り広げられました。
ピックアップマッチ
流通経済大学付属柏高校 2-1(前半1-0、後半1-1)浦和レッドダイヤモンズユース
流通経済大学付属柏高校グラウンドでは、流通経済大学付属柏高校(千葉)と浦和レッドダイヤモンズユース(埼玉)が対戦しました。試合前の時点で暫定3位にまで浮上していた浦和にとってはより上を狙うためにも勝ちたいゲーム。対するホームの流経大柏は、この1週間前に行われた第99回全国高校サッカー選手権大会の千葉県予選にて、同じプレミアリーグ所属の市立船橋高校(千葉)に惜敗しており、そこから「メンタル的に持って行けるか」(榎本雅大監督)が大きなテーマでした。
「正直に言って、ショックは残っていました」と振り返る榎本監督は、週のトレーニングを本格的に開始する前に、3年生たちを集めて一人一人に今の思いを吐露する場をつくりました。そこで共通して聞かれたのは、再開されるプレミアリーグ、残された公式戦でこの借りを少しでも返したいという思い。気持ちを失っている選手は外して下級生を起用することも考えていた榎本監督ですが、「今年はコロナ禍で試合数も本当に減ってしまって、チャンスも少なくなっていた」3年生たちに、このリーグ戦の舞台で暴れてもらうことを決めます。
この日の流経大柏の先発は全員3年生。交代で入ってくる選手たちの中には今年のリーグ戦出場がゼロの選手も含まれていましたが、「交代で出てくる選手たちを含め、本当にみんな気持ちが入っていました」とDF田村陸選手(#6)が振り返ったように、立ち上がりから気迫に満ちたプレーを披露。伝統の持ち味である激しいプレッシングで相手のミスを誘発し、DF新宮海渡選手(#26)の先制点につなげます。
対する浦和もその後持ち直し、「前半の入りが悪すぎたので、後半の入りはしっかり入ろう」(MF盛嘉伊人選手/#8)と声を掛け合って入った立ち上がりの50分、盛選手の見事な個人技と冷静沈着な判断が光るドリブルシュートが決まり、試合を振り出しに戻します。しかし、その10分後の60分、田村選手の大きく曲がり落ちるCKがオウンゴールを誘い、流経大柏が再び勝ち越します。
その後は浦和が激しく攻め立てる中で流経大柏に退場者も出る流れとなりますが、流経大柏はDF岩崎隆成選手(#21)、MF宮下蓮選手(#31)、大前和飛選手(#41)、FW井上翔太選手(#14)ら交代選手たちも力戦奮闘し、浦和の攻勢を跳ね返しながら2-1のスコアを保持。「優勝の可能性だって残っているんだ」と鼓舞した榎本監督の声に応える勝利で、暫定4位につけています。
監督・選手コメント
榎本雅大 監督(流通経済大学付属柏高校)
(全国高校サッカー)選手権県予選での敗退は本当に悔しいですが、サッカー選手であるならば、これを「負けの一つ」として認識して、次の試合に向かえるようにならないといけないと思っていますし、そういう話を選手たちにもしました。今日は選手たちが本当に気持ちを出してくれたと思います。ただ、選手権の試合が負けたから全部ダメではないように、今日の試合も勝ったから全部良いではありません。しっかり反省するべき点を選手たちに伝えて、また次の試合へ向かいます。
DF #6 田村陸 選手(流通経済大学付属柏高校)
新チームに切り替えてもいいのに、榎本監督が自分たち3年生をもう一度信じてくれたので、本当に気持ちを入れて臨みました。走行距離は前半だけで一人平均6kmくらいの数字が出ていたので、本当にみんなで走った試合だったと思います。後半立ち上がりから失点するまでの流れは良くなかったですが、そこでもう一度みんなで話してもう一度ギアを上げられたのは良かったと思います。勝ち越した後は交代選手たちが本当に走ってくれたので、かなり楽をできました。
池田伸康 監督(浦和レッドダイヤモンズユース)
失点場面はミスをしたことそのものよりも、ミスに至る流れが良くなかったと思っています。ゲームの流れを感じる力をもっと養わないといけない。立ち上がりであれば、相手が激しく前から来ているのは分かり切っている中で、バックパスを続けていれば、そういうことも起こります。それを感じられる選手にならないといけません。ただ、積み上げてきた成果が、少しずつではありますが、確実に形となっていると感じられた試合でもありました。
MF #8 盛嘉伊人 選手(浦和レッドダイヤモンズユース)
負ける試合展開ではなかったと思っています。序盤は相手が前から来ていたので、もっと意識して(裏にボールを出して)ひっくり返せば良かったですが、それがチームとしてできていませんでした。得点場面は、相手DFが戻って来ているのも分かっていたので、一回わざと減速してからシュートに持っていきました。コースは感覚で決めて蹴りました。
その他の試合結果
横浜F・マリノスユース 4-1(前半0-1、後半4-0)市立船橋高校
柏レイソルU-18 延期 FC東京U-18
大宮アルディージャU18 2-0(前半1-0、後半1-0)横浜FCユース
横浜F・マリノスユース(神奈川)は市立船橋高校(千葉)に先制を許し1点ビハインドで試合を折り返しますが、後半に攻撃陣が奮起。53分のMF久保龍世選手(#8)の同点ゴールを皮切りに、4得点を挙げ、逆転で勝利をつかみました。大宮アルディージャU18(埼玉)はリーグ戦無敗の横浜FCユース(神奈川)と対戦。34分にFW前澤拓城選手(#33)のゴールで先制すると後半にも追加点を挙げて、横浜FCに今季初めて土を付けました。なお、柏レイソルU-18(千葉)とFC東京U-18(東京)の一戦は、新型コロナウイルスの影響により、柏レイソルが一部活動制限を設けたため、12月13日(日)に延期となっています。
大会期間:2020年9月5日(土)~2020年12月13日(日)
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