ニュース
日テレ、I神戸など準決勝に進出 ~皇后杯JFA第41回全日本女子サッカー選手権大会~
2019年12月09日
皇后杯JFA 第41回全日本女子サッカー選手権大会は、12月8日(日)に準々決勝の4試合を行いました。愛知県のパロマ瑞穂スタジアムでは、日テレ・ベレーザ(なでしこ1部/東京)と日体大FIELDS横浜(なでしこ1部/神奈川)、INAC神戸レオネッサ(なでしこ1部/兵庫)とノジマステラ神奈川相模原(なでしこ1部/神奈川)が、ベスト4への切符をかけて対戦しました。
ピックアップマッチ1
日テレ・ベレーザ 5-0(前半3-0、後半2-0)日体大FIELDS横浜
パロマ瑞穂スタジアムの第1試合は、前回女王の日テレと、F日体大との対戦です。日テレは、11月23日(土・祝)の2回戦から、韓国での国際大会を挟み、この準々決勝まで15日間で6試合を消化するスケジュールにも関わらず、キックオフから疲れを感じさせない出足で、ゲームを支配します。
3分、土光真代選手の正確なフィードから田中美南選手がシュート。左ポストに当たって戻ってきたボールを菅野奏音選手が詰め、早々に先制します。勢いに乗る日テレは9分、再び土光選手のパスを受けた田中選手が、今度は自ら決めて追加点。田中選手は22分にも左クロスからヘディングシュート、GKがセーブしたこぼれ球を押し込みます。
これに対してF日体大は、日テレのゲーム回しに翻弄され、なかなかボールを持つことができません。前半終了間際に、日テレ出身のキャプテン・嶋田千秋選手のコーナーキックから橋谷優里選手が頭で合わせようとしますが、日テレの守備陣もしっかりとブロック。後半も、茨木美都葉選手らが懸命の食い下がりを見せますが、シュートシーンを生み出せません。
逆に日テレは、59分に小林里歌子選手、試合終了間際にはゴール正面の守備ブロックを攻略した長谷川唯選手が加点。最終スコア5-0で勝利した日テレは、準決勝でちふれASエルフェン埼玉(なでしこ2部/埼玉)と対戦します。
ピックアップマッチ2
INAC神戸レオネッサ 1-0(前半0-0、後半1-0)ノジマステラ神奈川相模原
準々決勝最後の試合に登場したのは、I神戸とノジマ。序盤はノジマが勢いで上回りますが、20分過ぎに岩渕真奈選手がシュートを放ったあたりから、一気にI神戸へ流れが傾いていきます。それでも、ノジマも体を張った守備で応戦し、得点を許しません。前半は両チーム無得点で折り返しました。
後半に入ってもなかなかゴールをこじ開けられないI神戸でしたが、得点力不足を打開するために練習してきたセットプレーから先制点を奪います。59分、中島依美選手のCKにニアサイドへ飛び込んだ三宅史織選手が左足で合わせます。貴重な1点はI神戸にもたらされました。
試合終盤にはノジマも反撃。アディショナルタイムには相手陣内のセットプレーで、キック力のあるGK森田有加里選手をプレースキッカーとするパワープレー。そのこぼれ球から、北方沙映選手、國武愛美選手、大賀理紗子選手らがゴールを狙いますが、I神戸のディフェンスに阻まれます。
結局、I神戸が、虎の子の1点を守り切り、3試合連続の無失点勝利。準決勝へ向かう切符を獲得しました。準決勝では、浦和レッズレディース(なでしこ1部/埼玉)と対戦します。
選手コメント
土光真代 選手(日テレ・ベレーザ)
今日は攻撃よりも、守備のリスク管理を中心におこなおうとしましたが、100%できたとは言えません。(攻撃では1、2点目の起点に)ベレーザは足下でつなぐのが上手ですが、1本のロングボールで打開するというのは、意識をしています。F日体大の最終ラインが高いので、田中選手と「狙って行こう」というのは話していました。(日程が詰まっているが)疲れはありません。水曜日の3回戦で途中交代したのが本当に悔しかったくらいです。
嶋田千秋 選手(日体大FIELDS横浜)
(日テレを相手に)リーグ戦とカップ戦では、前から行ったり、引いて守ったり、いろいろとやってきて、今日はそのどちらかというより、相手の状況を見て判断していこうとしました。立ち上がりの2点はもったいない感じでしたが、攻撃の部分では徐々にできることが増えてきましたし、結果は出ませんでしたがチームの成長を感じました。みんなが成長してくれたおかげで、ここまで来られた。「連れてきてもらったな」と思っています。
三宅史織 選手(INAC神戸レオネッサ)
(ゴールは)頭ではなく、足だったので「入るかな」と思いましたが、(中島選手からの)ボールがとても良かったので、ちょっと触るだけでした。なかなか点がとれていなかったので「何かを変えていかなくちゃ点は取れない」という思いはありました。私たちのチームには競り合いに強い人が多く、昔からニアでもファーでもセットプレーは強かった。そこで点を取れたことは大きいと思いますし、今後につながる勝利だったかなと思います。
松原有沙 選手(ノジマステラ神奈川相模原)
「この試合に勝ってメダルを取りに行こう」と話をして、全員が高いモチベーションで挑めていました。結果につながらず、とても残念です。ミスからバタついて本来の攻めができず、ピンチを招いて、相手にずっとボールを回されている状態でした。それでもゴール前では全員が体を張って守り、流れの中からは失点しませんでした。それが成長と、気持ちの表れだと思います。それだけに、あの1本で負けたのは本当に悔しいですね。
開催期間:2019/11/2(土)~2019/12/29(日)
【1回戦】2019年11月2日(土)・3日(日)
【2回戦】11月23日(土)・24日(日)
【3回戦】11月30(土)・12月1日(日)
【準々決勝】12月8日(日)
【準決勝】12月22日(日)
【決勝】12月29日(日)
関連ニュース
- 大会・試合 2019/12/06 令和初の皇后杯優勝に向けて8強が激突!マイナビはユアスタで浦和を迎撃 ~皇后杯 JFA 第41回全日本女子サッカー選手権大会~
-
大会・試合
2019/12/05
アジア女王の日テレが快勝!ベスト8が出そろう 皇后杯JFA第41回全日本女子サッカー選手権大会トヨタニチバン明治モルテンJFAアカデミー
-
大会・試合
2019/12/02
白熱のなでしこ1部対決を制した日体大FIELDS横浜、マイナビベガルタ仙台レディースがベスト8進出 皇后杯JFA第41回全日本女子サッカー選手権大会トヨタニチバン明治モルテンJFAアカデミー
-
大会・試合
2019/12/01
3回戦を開催!浦和レッズレディースは静岡産業大学磐田ボニータの挑戦を退ける 皇后杯JFA第41回全日本女子サッカー選手権大会トヨタニチバン明治モルテンJFAアカデミー
-
大会・試合
2019/11/28
第41回皇后杯 3回戦 全試合をインターネットライブ配信トヨタニチバン明治モルテン国内競技会開催事業
最新ニュース
- 日本代表 2024/11/28 選手変更のお知らせ フットサル日本女子代表候補 国内トレーニングキャンプ(11.28-12.1 千葉/高円宮記念JFA夢フィールド)
- グラスルーツ 2024/11/28 第10回アジア太平洋ろう者競技大会(マレーシア)にデフサッカー男子日本代表が参加
- JFA 2024/11/28 JFA×花王「アタック」 JFAソーシャルバリューパートナーとJFAサポーター契約を締結 ~オフィシャル衣料用洗剤として日本代表活動やイベントへ提供、環境・教育に対する取り組みを協業~
- 日本代表 2024/11/27 「潜入ツアー ~JFAハウス編~」を初開催! サッカーに関わるすべての方へ!今年もありがとうキャンペーン2024
- 日本代表 2024/11/27 ビーチサッカー日本代表候補 国内トレーニングキャンプ メンバー・スケジュール(12.1-5@沖縄/宜野湾市)