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チャンスをものにして勝つ。シュート練習で攻めの意識を高める ~FIFA女子ワールドカップフランス2019
2019年05月31日
なでしこジャパンはFIFA女子ワールドカップフランス2019前最後の強化試合となるスペイン女子代表との国際親善試合を6月2日(日)に控え、フランス北部の街 ル・トゥケでトレーニングをスタートしました。
5月22日(水)のキャンプインから守備に主眼を置いて取り組んできましたが、この日のテーマは「シュート」。高倉麻子監督は練習の冒頭で、「どこからでも、誰でもゴールを狙えるチームにしたい。シュートをもっと意識してほしい」「ポゼッションは大事、しかしボールをまわすことが目的になってはいけない」と話してトレーニングをスタートしました。
ペナルティエリアの外からのシンプルなシュート練習や、サイドからのクロスにゴール前で合わせるパターンなど、シュートに特化したメニューに続いて、ピッチの1/3程度を使ったスモールサイドゲーム形式で、スペースがない分シュートシーンが多く生まれるオーガナイズでゴールを奪うことに集中してトレーニングを行いました。
そしてシュート練習は同時にゴールキーパーのトレーニングでもあります。池田咲紀子選手、山下杏也加選手、平尾知佳選手の3人のゴールキーパーは次々に飛んでくるシュートを黙々と受けますが、フィールドプレーヤーたちに気持ちよく打たせることはなく、際どいコースに飛んできたシュートも涼しい顔で止めるなど、最後の砦にふさわしいパフォーマンスを見せていました。
なでしこジャパンは6月2日(日)のスペイン戦を経て、10日(月)にワールドカップ初戦のアルゼンチン戦を迎えます。
選手コメント
MF #7 中島依美 選手(INAC神戸レオネッサ)
今日は攻撃のトレーニングが中心でした。コンビネーションを活かすなど、プレーの質を高めて得点を奪いたいと思います。個人的にはクロスや、パスを出してさらに次のプレーに絡むような動きを繰り返して、得点に繋げたいです。日本の良さを活かすために、うまくボールを動かしながら、相手の逆を取ったり、相手を見ながらしっかりやらなければいけません。これから対戦する相手はスピードがあり、考えている時間が長いと寄せられてしまうので、今以上に早く考えてプレーしないといけないと思っています。
MF #15 籾木結花 選手(日テレ・ベレーザ)
攻撃する時間を増やしたいという意図があっても、それができない時間も長くなるという予想もあります。数少ないチャンスを決めきることが生命線になってくるいうことを意識して、今日のシュート練習に取り組みました。自分は体が小さい分、高くて早くて強い海外の選手に対して、タイミングを外したり、駆け引きで優位に立って、攻撃にアクセントを加えたいと思います。スペイン戦はワールドカップ前の最後の試合なので、今まで積み上げてきたものを全て出して、その上で何が足りないかを確認したいです。
MF #6 杉田妃和 選手(INAC神戸レオネッサ)
フランスでのトレーニングも今日で3日目ですが、チームもメリハリをつけてトレーニングに集中できています。ワールドカップのグループステージでは、もちろんしっかり勝ちたいという気持ちもありますが、その中でも楽しむことを忘れずにいきたいと思います。
スケジュール
FIFA女子ワールドカップフランス 2019
大会期間:2019年6月7日(金)~2019年7月7日(日)
グループステージ:
2019/6/11(火) 01:00キックオフ(日本時間)
vs アルゼンチン代表
2019/6/14(金) 22:00キックオフ(日本時間)
vs スコットランド代表
2019/6/20(木) 04:00キックオフ(日本時間)
vs イングランド代表
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