JFA.jp

JFA.jp

EN
ホーム > 最新ニュース一覧 > S級コーチ養成講習会の現場から2018 受講者レポートvol.12 石川隆司さん
トヨタ
ニチバン
明治
モルテン
指導者養成事業

ニュース

S級コーチ養成講習会の現場から2018 受講者レポートvol.12 石川隆司さん

トヨタ
ニチバン
明治
モルテン
指導者養成事業

2018年12月10日

S級コーチ養成講習会の現場から2018 受講者レポートvol.12  石川隆司さん

5月12日からスタートしたS級コーチ養成講習会の受講生たちは、集中講習中期から約1か月半の間、それぞれの指導現場での活動に加え、最終試験に向けての準備を重ねてきました。プログラムも残すはあと2週。第12週は12月3日(月)から6日(木)の集中講習で、2日間の講義と2日間にわたる口頭試験と筆記試験が行われました。

今週は、石川隆司さんより報告します。

今週の担当:石川隆司 さん

5月12日からスタートした2018年度S級コーチ養成講習会も、残すところあと2週間となってしまいました。今週は貴重な講義はもちろんのこと、受講生20名のひとつの関門である『口頭試験』『筆記試験』に、全員で挑みました。

3日(月)の講義『フィジカルコンディショニング(GPSデータの使い方 まとめ)』では、ジュビロ磐田フィジカルコーチの菅野淳さんから、実際のGPSデータを使った講義をしていただき、データから考えられる傾向や課題・成果などを二人一組でディスカッションをし、発表していきました。自チームのデータと比較し、様々なことを考えさせられる貴重な時間となりました。

4日(火)1コマ目の講義は、U-16日本代表監督森山佳郎さんによる『U-16日本代表活動報告』で、主に今年10月に開催されたAFC U-16選手権の大会総括を聞きました。

「お前の武器は何なんだ!と、常に問いかけている」「目標設定の大切さ。より高い目標にしてちょうどいい」「指導者が勝ちたくて自分のサッカーにはめ込むのではなく、一人ひとりの個性を出して勝ちにいく」「負けても次のステップにいく強烈なエネルギーに変えられるのが育成」というフレーズが心に残りました。

2コマ目の講義は、U-19日本代表監督影山雅永さんによる『U-19日本代表活動報告』で、主に今年10月に開催されたAFC U-19アジア選手権の大会総括及び、立ち上げからの取り組みについて聞きました。「上手いよりも強いチーム!」「言い続けないと、習慣にならない」「しっかりとした個が合って、集団を作っていく」「仏作って魂入れず」という言葉が印象的でした。

お二人ともサッカーへの愛が感じられ、日本サッカーのために本当に情熱的で言葉にパワー・エネルギー、人間的に引き込まれていくオーラを持っておられ、非常に印象に残る講義でした。

3コマ目の講義『クラブマネジメント』では、鹿島アントラーズ強化部長の鈴木満さんにお越しいただきました。「アントラーズの哲学」「強化部アラカルト(監督とGMの関係)(チーム編成の基本)(スカウト体制と権限)(アントラーズスタイル)(方針がぶれる原因)」と、我々現場レベルでは普段聞けない貴重な話をしていただき、クラブ・チームを大きくしていく上で大切なことを、たくさん学ばせていただきました。

5日(水)からはいよいよ受講生の関門のひとつである『口頭試験』『筆記試験』が行われました。『口頭試験』は、2018年のさまざまなJリーグのゲーム分析です。自分の順番が回ってくるまではハラハラ・ドキドキ、終わった後の達成感・解放感は至福のひと時でした。『筆記試験』は、「サッカー専門」「コーチング・マネジメント論」「スポーツ科学(全般)」の三分野から構成され、論文形式で回答していくという内容のものでした。空き時間や宿泊者は夜の時間などで、みんなで問題のポイントを整理しあいながら試験に挑みました。最近の文明の進化により、普段字を書くことが格段に少なくなったことで、回答中に急に漢字が出てこない、字の書き過ぎで腕がパンパンになってしまうなど、普段味わえない経験などもしながら、受講生全員で乗り越えました。

いよいよ、来週で最後となってしまいます。受講生最大の関門である『指導実践最終テスト』を控えていますが、今、それ以上にこの1年、沢山の想い出が詰まったこの空間、インストラクターの方々・20名の受講生の方々との別れが来ると想うと、感極まるものが沸いてきます。20名みんながライバルですが、みんなで力を合わせて『日本サッカーの発展の為に』『ワールドカップで勝つ日本を作っていく為に』、未来へ進んでいきたいと思います。

アーカイブ
JFAの理念

サッカーを通じて豊かなスポーツ文化を創造し、
人々の心身の健全な発達と社会の発展に貢献する。

JFAの理念・ビジョン・バリュー