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男子が準優勝、女子は優勝に輝く 第4回アジア太平洋ろう者サッカー選手権大会

2018年05月10日

男子が準優勝、女子は優勝に輝く 第4回アジア太平洋ろう者サッカー選手権大会

4月23日(月)から5月6日(日)にかけて韓国の昌原で開催された第4回アジア太平洋ろう者サッカー選手権大会に男子、女子の日本代表が参加し、男子は準優勝、女子は優勝を決めました。

男子は12ヵ国参加予定から9ヵ国参加に変更となり、Aグループ(4ヵ国)とBグループ(5ヵ国)での予選リーグを戦い、準決勝には各グループの上位2チームが進出しました。日本はAグループで、開催国の韓国、マレーシア、ウズベキスタンと戦い、ウズベキスタンに2-0(林滉大選手が2得点)、韓国に2-2(古島啓太選手、吉野勇樹選手が得点)、マレーシアに2-1(古島選手、仲井健人選手が得点)の2勝1分けとし、グループ1位で準決勝に駒を進めました。準決勝のタイ戦では攻撃陣が爆発し、6-1の快勝で決勝進出を決めました。(得点:古島選手、渡邉亮平選手×2、綿貫俊基選手×2、吉野勇樹選手)

決勝戦は、前回王者のイランを破った韓国。グループリーグでの対戦でも、前半の0-2から追いつかれ、2-2と引き分けた手強い相手です。雨のなか行われた試合は前半、東海林直広選手のゴールで日本が先制、前半を日本リードで折り返しました。後半開始早々にコーナーキックから失点、また15分に逆転を許してしまいました。その後、反撃に出るもなかなかゴールを割れず試合終了。優勝は逃したものの、前回大会の3位を上回る準優勝で大会を終えました。3位にはイラン、4位にタイが入り、優秀選手賞に東海林直広が選出されました。この大会は2020年に開催されるデフサッカーワールドカップ2020のアジア予選を兼ねており、出場権も獲得することができました。

女子は今大会が初開催となり、韓国、ネパール、日本の3ヵ国で行われました。初戦のネパール戦に15-0、第2戦の韓国戦に11-0といずれも大差での勝利となり、全勝で初代アジア女王となりました。韓国が準優勝し、ネパールが3位となりました。なお宮田夏実選手が得点王、最優秀選手賞に阿部菜摘選手、最優秀監督賞に久住呂幸一監督が選出されました。

秋には、フットサルのアジア予選の開催が予定されています。

コメント

鈴木猛仁 日本ろう者サッカー協会 会長
第4回アジア太平洋ろう者サッカー選手権にあたっては、2020年に行われるワールドカップの出場権を勝ち取ることが最低限の目標であり、男女アベック優勝が最大の目標でした。今大会は、男子は植松JAPAN、女子は久住呂JAPANとして国際大会での初陣を飾ることになり、結果的には男子が準優勝、女子は優勝という好成績を収め、ワールドカップ出場権も得ることができました。男子は予選で思わぬ苦戦を強いられましたが、アジア全体のレベルも上がってきたなかで、しっかりと決勝まで進めたことを褒め称えたいです。女子はこれまでの強化合宿を重ねてきた結果が如実に表れた内容だったと実感しています。ただアジアはあくまでも通過点。すでに次なる舞台への準備に取りかかっています。男子は決勝戦での敗北を真摯に受け止め、また女子はアジアナンバーワンという称号に奢らず、世界を見据えた新たな進化を遂げてくれることを期待しています。

植松隼人 ろう者サッカー男子日本代表監督
アジアナンバーワンになれなかったことは本当に悔しいです。それでも選手たちが、予選リーグからハードスケジュールのなかコンディションを整えながら戦い抜いてくれたことに敬意を表したいです。アウェイの洗礼を受けながらもそれに動揺することなく、目の前の試合に集中する環境を選手たちが作り出してくれました。今後の国際大会でも考えられることなので、これからもデフジャパンらしい戦いを見せていけるように代表を強化していきます。日本ろう者サッカー協会公式サイトやSNSを通じて、たくさんの声援や激励の言葉を聞いていました。本当にありがたい支えとなり、応援していただいた皆さまに心より感謝しています。引き続き、ろう者サッカー男子&女子日本代表の応援とご支援をよろしくお願いします。

久住呂幸一 ろう者サッカー女子日本代表監督
レベルの差がありましたが、しっかりと結果を出して初代王者となったことを嬉しく思います。代表チームを立ち上げたメンバー、大会に送りだしてくれた家族や会社、学校関係者の方々、合宿でトレーニングマッチの相手になってくださった高校やジュニアユース、そしてデフサッカーを応援している方々に感謝しています。女子は初めて開催ということで、ネパールと韓国がどんなチームなのか情報もなく不安でしたが、優勝カップを持ち帰ることができました。決勝戦の翌日からデフワールドカップに向けて練習を始めています。今後もご支援と応援をよろしくお願いします。

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