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アカデミー福島と浦和Lが決勝進出を決める~第22回全日本女子ユース(U-15)サッカー選手権大会~
2017年07月28日
第22回全日本女子ユース(U-15)サッカー選手権大会は、7月27日(木)に準決勝を開催しました。
準決勝 第1試合
JFAアカデミー福島 2-0(前半0-0、後半2-0)栃木サッカークラブレディース
第1試合は、拮抗した展開が繰り広げられました。「結果、内容ともに今大会一番で一番良い出来」(久保田圭一監督)を見せた栃木SCの守りに苦しんだアカデミー福島は、暑さで運動量が上がらなかったことも相まって序盤から決定機をつくれません。守備でも栃木SCのロングボールを受ける場面が目立ち、16分には関根実咲選手にGKと1対1の場面を与えるなど前半は我慢の時間が続きました。しかし、後半からは流れが一変します。「相手のやりたいことをさせないように前から奪いに行こうと声をかけた」(見汐翔太監督)ことで守備が改善すると、攻撃も落ち着いたボール回しからチャンスが増加。37分には、右CKのこぼれ球をゴール前の林愛花選手が左足で蹴り込み、先制すると、44分には右サイドからのボールを受けた松原星空選手が加点しました。終盤は落ち着いた守りでリードを保ち、連覇に王手をかけました。
監督・選手コメント
久保田圭一 監督(栃木サッカークラブレディース)
初戦から立ち上がりにボールを失い、苦しんだ試合が多かったので、前半を無失点で終えることを目標にしました。後半は前から奪いに来た相手に対し、判断が悪いプレーが増えて、相手にペースを奪われてしまったことが失点に繋がりました。やってみて非常に勉強になったゲームだったと思います。関東予選では点が獲れなかったので、大会までの1ヶ月間はゴール前の練習を徹底してきました。初戦から練習の成果を見せてくれたので、選手はよく頑張ってくれたと思います。
伊藤めぐみ 選手(JFAアカデミー福島)
前半は足元でボールがおさまらなかったのですが、皆が声を出して励ましてくれたおかげで何とか乗り切ることができました。後半は丁寧にパスを繋ぐことを意識しました。皆で考えて工夫してきたセットプレーから先制点が獲れて良かったです。今大会は強いチームと当たる機会が多く厳しい試合が続いているのですが、その分、気持ちをしっかり込めて戦うことが出来ています。声でも他のチームに負けていないと思うで、決勝もしっかり戦って勝ちたいです。
準決勝 第2試合
ノジマステラ神奈川相模原アヴェニーレ 0-4(前半0-2、後半0-2)浦和レッドダイヤモンズレディースジュニアユース
関東予選の決勝と同じカードになった第2試合は、序盤から浦和Lが試合のペースをつかみました。「一番苦しめられた相手だったので、予選と同じように向こうのやりたいサッカーをさせないことを考えた」。浦和Lの神戸慎太郎監督がそう明かすように、キックオフと同時に積極的なプレスでノジマの持ち味である素早いボール回しを分断。奪ってからは、素早く突破力のあるアタッカー陣にボールをつなぎゴールを狙うと、15分には井戸ケイト選手の突破から奪ったCKが相手のオウンゴールを誘い、先制しました。「プラン通り」(神戸監督)に試合を動かした浦和Lは、その後も攻撃の手を緩めず、29分には右サイドを破った島田芽依選手が2点目をマーク。後半は、ノジマの田村笑菜選手らによる高い位置からの守備に苦しむ場面もありましたが、さらに2点を追加し、3年ぶりの決勝進出を決めました。
選手コメント
田村笑菜 選手(ノジマステラ神奈川相模原アヴェニーレ)
今日は前から積極的にボールを奪いにいこうと思っていたのですが、相手に落ち着いてボールを回されてしまいました。浦和Lは関東予選の決勝で戦った時と違って、しっかりチャンスを決めてきて強かったです。攻撃面もいつも通りのサッカーができなかったのですが、全員が気持ちを見せることができたと思います。負けたことは悔しいですが、まだ3位決定戦もあるので、今日の負けを引きずらず、悪かったことをしっかり修正して、絶対に勝ちたいです。
島田芽依 選手(浦和レッドダイヤモンズレディースジュニアユース)
ノジマは関東大会の決勝で、2-1で勝った相手なので、「リベンジを狙ってくるから気をつけよう。勢いに乗らせないよう先制点を取ろう」と前日のミーティングで話していました。ハットトリックは今大会2度目。勢いに乗ってシュートを積極的に打てているのですが、外すことも多いので、決勝ではこれまでの分までしっかり決めて優勝したいです。アカデミー福島はうまい選手が多くて、点もしっかり取るチームですが、スピードのある攻撃と全員守備と全員攻撃は負けていないと思うので、良さを出して勝ちたいです。
JFA-TV
7/27(木) 準決勝ダイジェスト
7/29(土) 決勝戦展望
最終日の7月29日(土)は、大阪・J-GREEN堺で決勝を行います。連覇を狙うアカデミー福島は、4試合無失点の堅守を武器に決勝まで勝ち上がってきました。攻撃も「ミスが多かったけど、試合を重ねるごとに良くなってきた」(見汐翔太監督)と状態は上向き。準決勝も持ち味である技術力を活かしたパスワークからチャンスを演出しており、伊藤めぐみ選手は「自分たちのサッカーができれば、どんな相手でも勝てる自信がある」と胸を張ります。対する浦和Lの武器は4試合で19得点を奪う攻撃力。神戸監督は、「一昨年と昨年は点が取れずに早期敗退してきたので、この1年ゴールを意識させてきました。今大会はその成果が出ている」と話します。決勝でも「1点取っても気を緩めず、どんどん前から奪ってゴールを奪っていく」(島田選手)という攻撃的な姿勢を貫き、5年ぶりのタイトルを引き寄せます。
第22回全日本女子ユース(U-15)サッカー選手権大会
2017/7/22(土)~2017/7/29(土)
J-GREEN 堺(大阪府堺市)
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