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ろう者サッカー少年・少女たちの国際交流

2016年09月07日

ろう者サッカー少年・少女たちの国際交流

東京京浜ロータリークラブ主催による国際交流プログラムが8月27日から30日、首都圏各地で開催され、タイから聴覚障がいのあるサッカー少年23人が来日し、日本のろう者サッカー少年・少女らとサッカーなどを通じて交流しました。

両国の少年少女は千葉県の白子サンライズオーツカで合流。28日の午前には、タイの少年たちに日本の夏を知ってもらうおうと、海辺ですいか割りやビーチフラッグ大会を実施しました。すいか割りでは、声をかける代わりに背中や肩を叩きながらすいかの位置を伝え、当てた時はみんな大喜びでした。

同日午後からは地元の少年サッカークラブ・長生マリンズFCの小学生33人と共にトレーニングと試合を行いました。夜はバーベキュー。タイから同行した先生方のほか、日本から参加した子どもたちや長生マリンズFCの選手の保護者らも参加し、賑やかな雰囲気の中でバーベキューに舌鼓を打ちました。

29日の午後、タイの少年たちはバスで東京都小平市に移動し、FC東京のスクールの選手とサッカー交流をしました。指導はFC東京のスクールコーチが中心となって行い、アイスブレイクから始まり、最後にサッカーの試合を行いました。

この日も夕方から皆でバーベキューを楽しみました。コーチが肉や野菜を焼いたり、焼きそばを作っている間、子どもたちはグループに分かれて、様々な方法で意思の疎通を図っていました。最後に、FC東京の選手のサインやユニフォーム、タオルなどがあたるくじ引き大会が行われ、大きな盛り上がりとなりました。

最終日の30日には、品川区内にあるろう学校・明晴学園を訪問しました。同学園の生徒が園内を案内。タイの子どもたちのみならず、同行した先生たちも興味深げに園内を見て周りました。体育館ではバスケットボールやドッジボール、サッカーなどを楽しみ、昼食では、みんなが交じり合って、タイ語・日本語の手話を使ってコミュニケーションを図りました。

4日間の交流会はとても内容の濃いもので、子どもたちはたくさんの思い出を胸に、帰国の途に着きました。

国際交流 概要

日程:
2016年8月27日(土)~30日(火)

場所:
白子サンライズオーツカ(千葉県)・武蔵野苑多目的グランド(東京都)

主催:
東京京浜ロータリークラブ

主管:
サインフットボールしながわフットサルスクール

協力:
東日本ろう者サッカー協会、マハメークろう学校、バンセンろう学校、FC東京、長生マリンズFC、明晴学園

後援:
一般社団法人 日本ろう者サッカー協会

企画主催者コメント

植松隼人 サインフットボールしながわフットサルスクールコーチ
タイとの国際交流は今年で3回目で、交換交流という形で昨年は我々がタイへ行きました。国際交流を通じて、日本のろう者小学生がタイの子どもたちを見て感じるものがたくさんあったように思います。こういった交流は毎回気付くことが多く、考えさせられます。毎年継続的に実施していくことに意義があると思っていますので、彼らができることをたくさん増やして自主性が芽生えるように我々コーチも考え直していきながら一緒に成長していきたいです。

参加者コメント

内田颯大 さん(国際交流キャンプ参加者)
僕は、タイの人と初めて会った時とても緊張しました。手話を使って話をすることができ段々と仲良くなることができました。一緒に海でビーチフラッグやスイカ割り、砂山を作ったり、バーベキューも楽しみました。試合になるとタイのチームはとても強くて僕たちは全敗してしまいました。とても悔しかったです。小学校最後の夏休みにたくさんの友達と思い出ができてとてもうれしかったです。

栗山創多 さん(国際交流キャンプ参加者)
国際交流キャンプに参加して気がついたことがあります。今までサッカーをやってきて自分は甘いなと思いました。気持ちが一つになっていないとタイの子たちを見て思いました。まだまだ練習が足りないから猛特訓が必要だと思いました。タイの子たちからタイの手話を教えてもらい少し覚えることができ、良い学びになりました。将来僕はサッカーの日本代表のFWの選手になるためにもっとサッカーをしたいです。

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