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FC東京と浦和、8強進出へアウェイで挑む ~ACLラウンド16第2戦~

2016年05月23日

FC東京と浦和、8強進出へアウェイで挑む ~ACLラウンド16第2戦~

AFCチャンピオンズリーグ(ACL)はラウンド16(ノックアウトステージ1回戦)第2戦を迎え、FC東京は中国の上海上港と5月24日(火)に、浦和レッズは韓国のFCソウルと5月25日(水)に、いずれもアウェイでの戦いに臨みます。

東京も浦和もアウェイでは厳しい戦いが予想されますが、第1戦勝利の優位性を活かして、ベスト8進出を決めたいところです。

ノックアウトステージでは2戦を通じて勝利数の多いチームが勝ち抜きとなります。勝敗で並んだ場合は総得点の多いチームの勝ちとなり、それでも並んだ場合にはアウェイゴールの多いチームが勝者となります。

失点を抑えたい東京

4年ぶり2度目のラウンド16進出を果たした東京は、先週17日(火)のホームでの第1戦をMF水沼宏太選手の2ゴールで2-1の勝利を挙げました。第2戦で勝つか引き分けると初の8強入りが決まります。

しかし、失点を許して敗れ、総得点で並ぶとアウェイゴールの多さが勝敗を分けるため、上海の激しい反撃が予想されるなか、相手に得点を与えないことや限られたチャンスでもアウェイゴールを奪えるかが、東京にとって重要なポイントになります。

週末のJリーグの試合もなく、第1戦から中6日で臨む東京に対して、上海は21日(土)に国内リーグ戦で杭州緑城と対戦。1-0で勝利して3位をキープし、国内リーグとACLでの連敗を2で止めました。

上海のスヴェン・ゴラン・エリクソン監督は東京との第1戦の後半に見せた反撃に手応えを覚えており、「2戦目がある。なんでも起こり得る」と巻き返しに自信を見せています。

東京と第1戦では負傷明けだったFWエウケソン選手も週末のリーグ戦にはフル出場し、ホームでの第2戦へ向けて復調が予想されます。また、第1戦で得点したFWウー・レイ選手、ゲームメーカーのアルゼンチン出身MFダリオ・コンカ選手、彼らとの絡みでチャンスを作る左ウィングのFWルー・ウェンジュ選手も要注意です。

東京の城福浩監督は、「失点をすると得点ゼロでは上(準々決勝)へ進めない。走り負けてはいけない」と警戒を緩めていません。しかし、チームが第1戦で持ち前の堅守と攻守にうまく連動したプレーを見せて勝利したことは、第2戦へ向けて好材料です。

前線からの守備でチームの勝利に貢献した元日本代表FW前田遼一選手は、「次は守備だけでなくゴールを決めたい」と話し、決勝ゴールをアシストしたDF徳永悠平選手は、「次も戦って勝って、歴史を作っていきたい」と意気込んでいました。

試合は、24日(火)20:30(現地時間19:30)キックオフの予定です。

浦和、競り負けずに勝機を

浦和は18日(水)のホームでの第1戦を、MF宇賀神友弥選手のゴールで1-0の勝利を挙げました。この結果、浦和も第2戦で勝つか引き分ければ、2008年以来の8強入りを手にできます。仮に負けた場合でも、0-1であれば延長戦となり、得点した上での1点差であればベスト8進出が決まります。

一方、FCソウルが逆転するには2点差以上での勝利が必要で、今回、ホームで猛攻を仕掛けてくることは明らかでしょう。しかも、現在首位をキープしている国内リーグでの試合がなかっただけに、今回の浦和戦への準備期間は浦和と同じ中6日。渡航もなく、調整十分で臨むことができます。

昨年、韓国の監督として最年少かつ最短(197試合)で公式戦100勝をマークしたFCソウルのチェ・ヨンス監督は、第1戦終了時に悔しさを滲ませながら「まだ全て終わったわけではない」と話し、「ノックアウトステージの試合は180分勝負。我々の攻撃陣の威力は十分ある」と、ホームでの反撃へ自信を見せていました。

2点差勝利へ期待がかかるのが、国内リーグとACLで得点ランクトップに立つFWアドリアーノ選手です。自分で持ち込むだけでなく、相手の裏を取るプレーで得点を量産しています。浦和は彼を自由にさせないだけでなく、彼へのフィードを抑えたいところです。

しかし危険な存在は彼だけでなく、第1戦では不調で途中交代となったFWデヤン・ダムヤノヴィッチ選手も、1週間の調整で復調十分と考えられます。彼に代わって出場したFWパク・チュヨン選手も、韓国代表だけでなくモナコやアーセナルで活躍した経験は侮れず、第1戦終盤に登場した長身FWシム・ウヨン選手の高さを活かしたプレーにも注意が必要です。また、スペイン出身MFオスマール・バルバ選手は、中盤で浦和の攻撃の芽を摘みながら機を見て攻め上がるため、厄介な存在です。

彼らと絡んで攻撃を組み立てる元広島の日本人MF髙萩洋次郎選手は、「(第1戦の)内容は悪くなかった。180分の戦いなのでポジティブに捉えている」と、第2戦へ気持ちを切り替えています。

浦和はアウェイでも冷静さをキープしながら、走り負けず、競り負けないことが求められています。

浦和のミハイロ・ペトロヴィッチ監督は、「選手は強い気持ちで臨んでよく走り、『日本人選手はフィジカルが弱く競えない』というのは違うと示した」と、第1戦で見せた選手たちの積極的で闘志溢れるプレーを高く評価しています。「第2戦は非常に厳しい試合になるが、同じように戦いたい」と、選手たちに信頼と期待を寄せています。

浦和レッズ対FCソウル戦は、25日(水)19:30キックオフの予定です。

AFCチャンピオンズリーグ2016

2016年1月27日(水)〜2016年11月26日(土)

ラウンド 16
日程K.O.対戦カード会場
5/17(火) 19:30 FC東京 2-1 上海上港
(中国)
東京スタジアム
5/18(水) 19:30 浦和レッズ 1-0 FCソウル
(韓国)
埼玉スタジアム2002
5/24(火) 19:30 上海上港
(中国)
vs FC東京 上海体育場
5/25(水) 19:30 FCソウル
(韓国)
vs 浦和レッズ ソウルワールドカップスタジアム

※上記のキックオフ時間は、すべて現地時間です。

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