JFAプレミアカップ2015は5月4日（月・祝）に大会2日目を開催し、1次ラウンド第3節と準決勝を行いました。1次ラウンドを通過し、準決勝に進んだのは各グループで首位に立った京都サンガF.C. U-15（関西地域代表／京都）、コンサドーレ札幌U-15（北海道地域代表）、サンフレッチェ広島F.Cジュニアユース（中国地域代表／広島）の3チームと、2位の中で最も成績の良かった長岡ジュニアユースFC（北信越地域代表／新潟）という顔ぶれ。1次ラウンド終了後に抽選を実施し、準決勝の組み合わせが決まりました。

準決勝第1試合

札幌と長岡による準決勝第1試合は、序盤から白熱した攻防が繰り広げられました。まずは5分に長岡が左サイドからゴール前に長いパスを配球。小池晴輝選手が反応しましたが、相手DFが先にカットします。長岡はこの後もサイドからロングボールを入れて好機をつくるも、「ここぞという場面での精度が足りず」（西田勝彦監督）、ゴールネットを揺らすことができません。対する札幌も守備から攻撃に素早く転じ、山保璃空選手が得点を狙いますが、決定機をものにすることができません。均衡が崩れたのは44分。札幌の中村友哉選手のパスを受けた船戸一輝選手がゴール左隅に流し込んで先制すると、54分にはゴールポストに当たったこぼれ球を宮脇健太選手が押し込み、勝負あり。2-0で勝利した札幌が初優勝に王手をかけました。

コンサドーレ札幌U-15(北海道地域代表)　2-0　長岡ジュニアユースFC(北信越地域代表/新潟)

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準決勝第2試合

第2試合は、ともに2度の優勝経験を持つ京都と広島が激突しました。京都の岸本浩右監督が「互いが持ち味を発揮した試合」と振り返ったように、両者は立ち上がりからアグレッシブに戦い、前半を0-0で終えました。試合が動いたのは32分、右CKのこぼれ球を江川慶城選手が頭で押し込んで京都が先制します。その後、京都は集中力を切らさない守りを見せましたが、53分、左サイドからのボールにFW棚田颯が合わせて広島が同点に追いつき、試合は延長戦に突入します。ここでも両チームが気力を振り絞り、白熱した攻防を繰り広げます。63分にペナルティーエリア左でボールを受けた福岡慎平選手の左足シュートがネットを揺らし、京都が再び勝ち越しに成功。時間を有効に使い、京都が決勝に駒を進めました。

京都サンガF.C. U-15(関西地域代表/京都)　2-1　サンフレッチェ広島F.Cジュニアユース(中国地域代表/広島)

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大会最終日となる5月5日（火・祝）は、札幌と京都の決勝を開催します。日本一に輝き、プレミアカップ・ワールド・ファイナルズ2015の出場権をつかむのはどちらのチームでしょうか。

監督・選手コメント

中村友哉 選手（コンサドーレ札幌U-15）
立ち上がりは相手に押されて苦しかったですが、ハーフタイムに監督から「自分たちで（攻撃の）スイッチを入れよう」と声をかけられ、修正できたことが大きかったです。後半、うまく2点決めることができて良かったです。最初は決勝まで来られると思っていなかったですが、勝つことで「自分たちならいける！」と自信を深め、準決勝進出が決まってからは優勝する自信も出てきました。ここまで来たからには、世界に行くしかありません。決勝でも全力を出し切って勝ちたいです。

西田勝彦 監督（長岡ジュニアユースFC）
われわれはセレクションを行うチームではないので、毎年、メンバーの人数にバラつきがあります。力がある年もあれば、今年のように限られた戦力でやり繰りしなければいけない年もあります。そのような中、選手たちは本当に良くやってくれました。体力的に苦しく判断力が落ちていたため、シュートを打てずに終わるなど、もったいない場面もありましたが、運動量やタフさが必要ということを、身を持って体験したと思います。今回、得た課題と収穫を今後に生かしたいです。

岡崎優樹 選手（京都サンガF.C. U-15）
相手が昨年の王者・広島だったので、みんながやる気でいましたし、絶対に勝ってやろうと思っていました。失点の時間帯は2年前に先輩たちが決勝で負けたときと同じでした。僕が京都に来て初めて見た先輩たちの試合ということもあって、失点時は当時のことが頭をよぎりましたが、その後も集中して対応できて良かったです。ここまでの試合で最も強い相手に対し、難しい試合になりましたが、気持ちの面や、一人ひとりの運動量で上回ったことが勝因だと思います。

迫井深也 監督（サンフレッチェ広島F.Cジュニアユース）
選手たちが本当に良く頑張ってくれて、昨年優勝した先輩たちと同じ経験をしたいと必死に戦ってくれたと思います。一方で、もっとやれたんじゃないかと思う選手もいるでしょうし、ピッチ上でできないことも多かったです。持っている力は全部出せたと思いますが、いまの実力が結果として表れました。個人的には、広島らしく勢いづかせてあげたかった。もう1試合、経験させてあげたかったと強く思います。

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JFAプレミアカップ2015

2015年5月3日(日)～5月5日(火・祝)
J-GREEN堺 (大阪府堺市)

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