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都道府県サッカー協会取り組み紹介-技術委員会の取り組み(島根県サッカー協会)
2015年04月06日
各都道府県サッカー協会の方針や活動内容を、「シニア」「第1種」「第2種」「第3種」「第4種」「キッズ」「女子」「フットサル」「ビーチサッカー」「審判委員会」「施設委員会(環境整備)」「技術委員会」の12テーマの下、ご紹介します。全国でどのような活動が行われているのか、この機会にぜひご一読ください。今回も引き続き技術委員会の取り組みをご紹介いたします。
※以下の寄稿記事はJFA news 2015年3月号「REGIONAL NEWS」コーナーにも掲載されています。
技術委員会の取り組み~島根県サッカー協会
上野敏夫 技術委員長
「夢を力に」~日常を変える取り組み~
島根県の教員選抜は、1998年から2001年まで全国教員サッカー選手権大会で4連覇を果たしました。彼らの活躍は、「勝ったことのない者は勝てない」というそれまでの状況を覆し、県サッカー関係者を大いに勇気づけました。これを機に、本県の育成ビジョンに「諸先輩に敬意を払いつつ、過去を乗り越え、新たな歴史を創造する気概を持った取り組みを展開しよう」という言葉が書き込まれました。
本協会の技術委員会では、少ない人口、高齢化、経済的基盤の弱さという本県の弱点を強みに変えるべく、次のような取り組みをしています。
① トレセン指導者研修
2014年度は5月にJFA育成コーチのフランセスク・ルビノ・セダノ氏を招へいし、U-15県トレセンコーチの研修会を行いました。JFAが同コーチの派遣を打ち出して以降、全国では3番目の実施で、小回りの利く島根ならではの素早い対応だったと考えてます。コーチからは、一度のトレセンでいろいろな要素を詰め込もうとするあまり、選手の成長を阻害している可能性があるとの示唆を得ました。
② 中高指導者研修会
県教育委員会の計らいもあり、20年前から中学・高校が一貫指導を行うための合同研修会を開催しています。平日に出張扱いで取り組めることは先進的でした。JFAが掲げる三位一体の強化策をベースとし、現JFA副会長の田嶋幸三氏や現JFA技術委員長(育成担当)の山口隆文氏に長期間の講師を依頼。2014年度も山口氏を招き、C級養成のトレーニングを用いてコーチングに特化した研修を実施しました。当初より指導実践を重視した「現場の風景を変える」ための取り組みと言えます。
③ 登録時の公認資格の義務付け
プレーヤーズファーストを実現する上で、指導者の役割が大きいことは言うまでもありません。そこで2013年3月の理事会で、2015年度から「公認資格を持つ指導者が所属していること」をチーム登録の条件としました。しかし、例えば山間部の小規模な学校ではサッカー部存続のために、指導資格のない先生が顧問を務めているという状況があります。そういう先生をサポートするため、インストラクターが県内4支部でD級コーチ養成講習会を6回、東西2カ所でC級コーチ養成講習会を各1回開き、D級コーチを80人、C級コーチを40人養成しました。現在、本県では登録選手15人につき1人のコーチが存在します。
小さい県だからこそ一つにまとまり、行き届いた普及活動ができます。人が少ないからこそ、人となりをしっかりと理解して、個性を尊重した指導者養成ができます。老人が安心して生活できる優しい県
だからこそ、子どもたちを大切にした育成ができ、そして互いを大切にできるからこそ、夢を共有し、理想に向かって共に計画を推し進めることができます。
実行あるところに成果がある。「夢を力に、日常を変える」ためにこれからも歩み続けたいと思います。
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