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柏の連勝なるか、白星が欲しいG大阪、鹿島、浦和 ~3月17、18日にACL第3節~
2015年03月16日
アジア最強クラブを決めるAFCチャンピオンズリーグ(ACL)2015グループステージ第3節が3月17、18日に開催されます。柏レイソルはノックアウトステージ進出へさらに近づくために、一方、まだ勝点のないガンバ大阪、浦和レッズ、鹿島アントラーズの3チームはグループステージ突破の希望をつなぐために、勝利が欲しいところです。
今節ホームで戦うのは柏レイソルとガンバ大阪で、柏は17日に山東魯能(中国)、ガンバは18日にブリーラム・ユナイテッド(タイ)を迎えます。
柏は初戦を韓国強豪の全北現代とアウェイで引き分けた後、前節はホームでビン・ズオン(ベトナム)に1勝を挙げ、得失点差で全北を上回ってEグループ首位に立ちました。J1リーグでも13日の仙台戦で終了間際に追いつく粘り強さで1勝1分け(7位)として、2月のACLプレーオフでの勝利から5戦負けなしです。
対する山東は、2013年にアトレティコ・ミネイロ(ブラジル)をリベルタドーレス杯優勝に導いたブラジル人のクカ監督の下で2年目を迎えています。昨年の中国FAカップに優勝して2年連続7度目のACL出場ですが、アジアの舞台では2005年大会の8強進出以来、ノックアウトステージ進出がありません。
今大会は初戦でビン・ズオン(ベトナム)に敵地で勝ちながら、本拠での全北現代(韓国)戦を落として1勝1敗で現在3位。2月の中国スーパーカップでリーグ4連覇中の広州恒大をPKで退けたものの、3月7日に始まったスーパーリーグでは1勝1敗と、今ひとつ波に乗り切れていない様子です。
ここまで4試合3得点のFWヤン・シュ(楊旭)とDFダイ・リン (載琳) はそれぞれ退場と累積警告で出場停止ですが、2得点と好調のFWワン・ヨンポー (王永珀) 、1月のAFCアジアカップでプレーしたGKワン・ダーレイ (王大雷) ら中国代表選手3人や、ブラジル人FWジエゴ・タルデッリ、アルゼンチン人MFワルテル・モンティージョらを擁しています。
柏は相手の攻撃を抑えながら前線での決定力が生かされれば、連勝が見えてきそうです。
G大阪はタイ王者と
ガンバがホームで対戦するのはブリーラム・ユナイテッドです。タイリーグでは昨年2連覇で通算4度目の優勝を飾り、タイFAカップでは11年から3年連続制覇の実績を誇ります。ACLでは2013年に8強に進出。今大会ではホームで城南FC(韓国)を、アウェイで広州富力(中国)をともに2-1で下して、現在Fグループでトップを走ります。
2月中旬に始まった国内リーグでは1勝の後に3戦連続で引き分けて、現在18チーム中11位ですが、ブラジル人FWジウベウト・マセナ選手が今季通算5戦5得点と絶好調。パルメイラスから加入したFWジオゴ選手とタイ代表FWプラキット・デープロム選手も2得点ずつしています。
昨季国内3冠を達成したガンバですが、ACLでは2連敗中。J1リーグでも14日の鳥栖戦でFW宇佐美貴史、FWパトリックを中心に多くの得点機を作りながら決めきれずに0-1で負けて、開幕から1分け1敗で13位と苦戦中です。ガンバの長谷川健太監督は鳥栖戦後に、「チャンスの数は増えているが、決めるところで決めないと…」と話しており、改めて、フィニッシュの精度が問われそうです。
鹿島は広州恒大、浦和は北京と
鹿島もACLとJ1リーグでともに2連敗と苦戦が続いています。しかも、今回18日に敵地で対戦するのは、現在Hグループ首位で、2013年大会優勝の広州恒大という強敵です。
今季から元イタリア代表のファビオ・カンナバーロが指揮を執り、チームには今年のAFCアジアカップの中国代表選手が7人と、韓国代表DFキム・ヨングォン選手を擁しています。さらに、今季クルゼイロから加入したブラジル人FWリカルド・グラール選手は、前節オーストラリアでのウェスタン・シドニー・ワンダラーズ戦でのハットトリックを含めACL2戦4得点で、チーム2連勝に貢献しています。チームは国内リーグでも開幕から2連勝で、現在4位と好調です。
鹿島は、14日のリーグ戦で多くのチャンスを作りながら、J1復帰の湘南ベルマーレに逆転負けを許しました。鹿島のトニーニョ・セレーゾ監督は「ACLとJリーグと難しい大会を並行して戦っている。自信を失う必要はない。やるべきことをやり続けることと、ピッチ外で選手に自信を持たせる作業が大事」と話し、チーム一丸となって状況改善を目指しています。今節の試合がそのきっかけになるか、注目です。
一方、17日に敵地で戦う浦和の相手は北京国安(中国)です。昨季リーグ2位となり今回はプレーオフ経由での出場ですが、ACLにはこの8年で7回目の登場です。今大会では開幕2連勝でGグループ首位。国内リーグでも2連勝中で、しかもACLのプレーオフから5戦全てで完封勝利を収めています。
守備陣には主将で元中国代表DFシュ・ユンロン選手、1月のアジアカップの中国代表DFチャン・チェンドン選手を擁し、攻撃ではモンテネグロ代表MFデヤン・ダミヤノヴィッチ選手、アルゼンチン出身MFパブロ・バターリャ選手が好調で、FCソウル主将として2013年大会に準優勝した元韓国代表MFハ・デスンもいます。
浦和は今大会、アウェイの水原三星(韓国)戦で1-2の逆転負け。続くホームでのブリスベン・ロアー(オーストラリア)戦にも0-1で敗れて2連敗中ですが、J1リーグでは14日の山形戦でMF阿部勇樹選手が豪快なミドルシュートを決めて1-0で勝利し、開幕2連勝です。ミハイロ・ペトロヴィッチ監督も「忍耐強くプレーして、完封したことは評価できる」と手応えを口にしています。上向いてきた調子を北京戦でも発揮したいところです。
AFCチャンピオンズリーグ2015
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