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第38回全日本少年サッカー大会の準決勝に併せ、指導者研修会を実施
2014年08月12日
8月8日(金)、静岡県愛鷹広域運動公園にて開催された第38回全日本少年サッカー大会の準決勝と並行して公認指導者研修会(リフレッシュ研修会)を行いました。
研修会の内容は90分間の講義と準決勝第1試合の観戦で、平日開催ながら58名の方にご参加いただきました。
講義ではU-12テクニカルスタディグループ(TSG)チーフの猿澤真治氏とゴールキーパーコーチの望月数馬氏の2名が講師を務めました。今大会のここまでの分析や、ブラジルワールドカップでの日本の課題やU-12年代の課題、この年代に必要なテクニックや指導者の関わり方についてのお話がありました。その後は準決勝の第1試合を観戦。攻守の課題を講義で聞いた後の試合視察はわかりやすいと好評で、第2試合の観戦は希望者のみとしていましたが、多くの受講者が残って観戦していました。
指導者コメント
猿澤真治 ナショナルトレセンコーチ四国チーフ
今年の8人制の全国大会について、選手に対する指導者の関わり方とゲーム環境の重要さを中心に、映像とパワーポイントを用いてお伝えしました。受講者の皆さんが熱心に聞いてくださりうれしく思いました。また、今年の大会から「ウェルフェアオフィサー」を導入しました。「ウェルフェア」とは、幸福、快適な生活、福利等を意味します。サッカー、スポーツを楽しむ大前提である、子どもたちの安心・安全を守ることが「ウェルフェアオフィサー」の役割です。この大会では、指導者、選手だけでなく大会に関わる全員でより良い大会にしていくことを目的としており、「ウェルフェアオフィサー」の導入は、暴力根絶の問題に取り組むという意志表示でもあります。
この取り組みは改めて大人の関わりの大切さを伝える良い機会となりました。
参加者コメント
野口尚哉 氏
昨年も参加させていただきましたが、TSGの方々がデータを細かく取って昨年のデータと比較して説明してくださるので、非常にわかりやすかったです。また、U-12年代の指導で必要な考え方や関わり方の基本となる部分において「選手への温かい目、積極的な関わりの重要性」を熱く語っていただきました。指導者として選手にどう関わるべきであるかということについて、ポジティブな働きかけはこのU-12年代のトップレベルの選手においても同様だということを再認識しました。
島﨑一二 氏
長野県で指導者をしており、全国レベルとの差を痛感している日々ですが、4年ぶりの本研修会に参加させていただき、日本のU-12のレベルが着実に上がっているということを実感しました。講義の中では、ゴールキーパーがクローズアップされていたこと、本大会の映像を見ながら攻守の切り替えについて話を聞いたことが印象的でした。良いチームを作ることと良い選手を育てることを一緒に行うことは難しいと感じていますが、普段の自分の指導、選手との関わりが間違っていないこと、良い方向に向かっていると確信できる貴重な機会でした。
守屋充敬 氏
レベルの高いゲームを観ることができ、もっと勉強しようと思いました。
講義では、世界のサッカーが現在向かっている方向や、その中での日本の課題についてのお話があり、U-12年代の課題は何かということや、指導者に求められているものについて考えさせられました。そして、日々の選手との関わり、指導の積み重ねでチーム力がより強くなること、また日本代表の強化にも繋がると感じました。
今年の大会から導入された「ウェルフェアオフィサー」については、今後も大会ごとにウェルフェアオフィサーがいれば、保護者も含め、少しずつ良くなっていくと思いました。「ウェルフェア」という言葉に、自分も気をつけて思い返す機会を常に持ちたいです。
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