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JFAファミリーフットサルフェスティバル2009 with KIRIN スペシャルステージ in 山梨 10月25日に山梨県中巨摩郡昭和町押越押原公園 人口芝グランドで開催
2009年10月30日
「JFAファミリーフットサルフェスティバル2009 with KIRIN スペシャルステージ IN YAMANASHI」が10月25日、山梨・昭和町押原公園人工芝グラウンドで開催された。それぞれ家族や友だち、地域の仲間とで作った、延べ38チームが参加。「普段は(サッカーを)観戦する側」で「ボールを蹴るのも初めて」という人も、フットサルを楽しんだ。
ファミリー賞・フェスティバル賞
混合チーム(20歳以上の男女各1人、15歳以下の選手が2人常時参加)のリーグ戦を制し、「ファミリー賞」に輝いたのは「RSCD」だ。竜王町にある2つの小学校の子どもたちと保護者、指導者で編成されたチームで、この日は「RSCD」(竜王小FCドラゴン)と「RSCK」(竜王小FCキング)の2チームに分かれて参加した。 「昨年はこの2チームで優勝、準優勝したんです。もちろん今年もそれを狙っていたのですが…」と両チームの監督・和田博さん(37)。「RSCK」は惜しくもリーグ戦3位で「フェスティバル賞」に。「だけど、子どもたちが本当に頑張っていて、のびのびとプレーできていたのが何よりです」。
アラフォー世代の保護者たちも、子どもに負けないくらいに頑張った。「RSCD」の相山紀子(39)さんは「毎週水曜日は、みんなで集まってフットサルの練習をしています。私にとって今一番の生きがいです!」と、この日もほとんど休憩なく全試合に出場し、一生懸命にピッチを駆けた。思うように体が付いていかない場面もあったが、パワフルなキックで相手チームを翻弄(ほんろう)した。
優勝を懸けた最後のPK戦でキーパーを務め、活躍したのは内田淳さん(38)。長男の佑歩君(13)次男の遥君(12)長女の朱夏ちゃん(8)と、親子そろってチームに参加している。「普段の(親子の)会話もサッカーやフットサルのことが中心。今日は、子どもよりも私のほうがアツくなってしまっていたかも(笑い)」。PK戦では、佑歩君と遥君もゴールを決めた。佑歩君は「チームみんなで一丸となって戦えたから勝てた」とにっこり。遥君も「緊張したけれど点を決められて良かった」と照れくさそうに笑った。
また、決勝進出を逃し、3位になった「RSCK」のメンバーは、「悔しかったけれど楽しかった。リベンジを果たすため来年も出場します!」と声をそろえた。
フットサル賞
混合チームのリーグ戦で準優勝し、「フットサル賞」を手に入れたのは、都留市のスポーツ少年団に所属する子どもたちと、その保護者によるチーム「チャ・チャ・チャース・ラウロ」。優勝は逃したものの、見事なパス回しを連発し、全試合を通してチームの団結力の強さをみせつけた。
「優勝できなくて悔しかった! だけど、みんなで一緒に参加できたから面白かった」と子どもたち。チーム全員普段から仲がよく、ほとんど毎日一緒に遊んでいるとか。「ボクらも仲が良いけど、親同士も仲良し。いつも集まってはお酒ばっかり飲んでいます(笑い)」。もちろんこの日も、大会が終わったときにはすでに打ち上げの予定が立っていた。
「試合も楽しいけれど、やっぱりその後の打ち上げは格別」と藤江哲也さん(44)。フットサルを通じて、仲間同士のきずなは深まる一方のようだ。
大会では、通常の混合チームに加え、U-6(6歳以下)U-8(8歳以下)U-10(10歳以下)シニア(40歳以上)の部がそれぞれ設けられ、ボールを追った。
U-6とU-8は、それぞれ8人、6人と、通常のフットサル(5人)よりプレーヤーを増やす特別ルールで行われた。子どもたちは元気よくピッチを駆け、保護者は「頑張れ!」と声援を送った。またシニアの部では、40歳以上の大人たちがハッスル。子どもたちに負けじとボールを追い掛け、汗を流していた。
キリンフットサル教室
午前と午後の試合の合間には、元日本代表のプロサッカー選手でJFAアンバサダーの小村徳男さん(40)によるキリンフットサル教室が開かれた。約100人の子どもたちが参加し、楽しみながらサッカーの技術を学んだ。途中、小村さんは華麗なボレーシュートと力強いオーバーヘッドシュートを披露。子どもたちは大きな歓声をあげ、目を輝かせて喜んだ。「自分もオーバーヘッドゴールを決めたい!」という子どもが多く、その中から選ばれた8人がチャレンジした。
小村さんは「(僕は)各地の子どもたちにサッカーを教えていますが、今日参加してくれた山梨の子どもたちは、驚くほど積極的。最近は指導者のレベルが上がり、技術的なことを学ぶ機会は多いかもしれないが、自分をアピールすることや積極性を身に付けることも大切。子どもたちには、プレーしたいという気持ちをあきらめずに、どんどん自分をアピールしながらサッカーを続けてもらいたい」と話した。
文・写真提供:日刊スポーツ