ニュース
高円宮杯U-18サッカーリーグ2014 プレミアリーグEAST 第5節試合結果
2014年05月12日
ピックアップマッチ
鹿島アントラーズユース 2-3(前半1-1、後半1-2) 清水エスパルスユース
夏の気配を感じさせる陽気の中、鹿島アントラーズユース(茨城)と清水エスパルスユース(静岡)が一進一退の攻防を繰り広げました。
序盤はホームの鹿島が豊富な運動量をベースに流れをつかみます。マンツーマンの守備で相手を追い込み、奪ったボールはシンプルに前線へ。シュートで攻撃を終わらせる意識の高い攻撃を展開し、守備のリスクを減らします。32分には清水の陣内でボールを奪った平戸太貴選手が色摩雄貴選手とのワンツーで抜け出し、先制点を挙げました。しかし、清水も前半アディショナルタイムに同点とし、リードを許しません。後半、速攻からチャンスをうかがう鹿島は52分、左サイドから中央に切れ込んだ鈴木優磨選手がシュート。相手GKがはじいたこぼれ球を色摩選手が押し込み、再びリードを奪いました。
一方の清水は、戦術変更と選手交代で打開を図ります。2点目を許した後、最終ラインの宮本航汰選手を中盤に、中盤の水谷拓磨選手を前線へと一つずつ前にポジションを変更。「ドリブルで相手を引きつけてマークを外すことを狙っていた」(水谷選手)というプレーによってフリーの選手が生まれ、清水のパスが回り始めます。75分には、ドリブルを得意とする柴田祐輔選手を投入してサイド攻撃を活性化させると、相手陣内深くに攻め込む回数が増えます。88分、右からのクロスのこぼれ球を水谷選手が流し込んで2-2に。清水の勢いは止まらず、後半アディショナルタイムには沼野誠也選手の浮き球のパスに抜け出した柴田選手が逆転弾を決めました。
「追い付いた後も勝てると信じて攻めた」と水谷選手が振り返るように、最後まで諦めずに攻め抜いた清水が、開幕から5連勝を飾り、首位の座を守りました。
監督・選手コメント
熊谷浩二 監督(鹿島アントラーズユース)
前半は前線から積極的にボールを追うことができ、良い流れになりました。清水は首位を走っているチームですし、後半の戦い方には十分に気を付けていたのですが、自分たちが悪い流れに入ったときに修正できませんでした。追い付かれた後、もう一度リードすることができた点は自信につながりますが、今後は前後半の終盤をうまく終わらせることが勝点3を獲得するポイントになってくると思います。鹿島は2年生の選手が多いチームなので、いろいろな経験を積みながら課題を克服していければと思います。
町田浩樹 選手(鹿島アントラーズユース)
清水エスパルスユースは、ここまで4連勝しているチームだけあって攻撃力が高く、良いチームでした。とはいえ、自分たちもいつも通り練習で積み重ねていることを発揮できれば勝てると思っていましたし、実際、後半途中までは良い試合運びができました。勝ち切れないという課題は残りましたが、そこは中断期間中に体力面や精神面を改善し、リーグ再開までに準備していきたい。前節、今節と敗れはしましたが、内容は悪くありませんし、今まで取り組んできたことを最後まで続けることが大事だと思います。
大榎克己 監督(清水エスパルスユース)
もう少し、自分たちが主導権を握ってプレーできればよかったです。特に前半の途中までは相手のフィジカルの強さやスピードに負けてしまい、苦しめられました。攻撃の回数が少ない中、ボールを動かして試合を落ち着かせたかったのですが、縦に攻め急いだことが苦戦した原因の一つかもしれません。ただ、相手の体力が落ち始めた後半、きっちり得点を決め切る集中力は評価したい。リードされて逆に開き直ることができたのか、選手たちは勝負どころの終盤に入ってから、落ち着いてプレーしていました。
柴田祐輔 選手(清水エスパルスユース)
前節の青森山田戦に続き、2試合続けて途中出場からゴールを決めることができて、素直にうれしいです。決勝点の場面は、良いパスが来たので落ち着いてトラップして決めるだけでした。チーム全員で奪ったゴールだと思いますし、仲間のパスに感謝したいです。開幕から5連勝することができたのは、最後まで諦めない気持ちがチーム全体に浸透しているから。毎日、高い意識で練習に取り組んでいるからこそ、今日のような厳しい試合でも勝ち切れるのだと感じています。
その他の試合結果
コンサドーレ札幌U-18 1-5(前半1-3、後半0-2) 青森山田高校
流通経済大学付属柏高校 0-2(前半0-1、後半0-1) U-18市立船橋高校
柏レイソルU-18 5-1(前半0-0、後半5-1) 三菱養和SCユース
JFAアカデミー福島 1-1(前半0-0、後半1-1) 東京ヴェルディユース
アウェーに乗り込んだ青森山田高校(青森)は、コンサドーレ札幌U-18(北海道)に快勝しました。2点をリードして折り返した後半にも着実に加点し、今シーズン初勝利を手にしています。市立船橋高校(千葉)は、藤井拓選手の2試合連続ゴールなどで流通経済大学柏高校(千葉)に2-0で勝利。連勝で3位に順位を上げています。柏レイソルU-18(千葉)は後半に攻撃陣が爆発。白川恵士朗選手の先制点を皮切りに大量5得点を挙げ、三菱養和SCユース(東京)から勝点3を奪いました。JFAアカデミー福島(福島)と東京ヴェルディユース(東京)の一戦は、アカデミー福島が後半アディショナルタイムに失点を喫し、1-1のドローに終わっています。
関連ニュース
最新ニュース
- 日本代表 2024/11/16 【Match Report】SAMURAI BLUE、アウェイでインドネシアに4-0で快勝、首位でアジア最終予選を折り返す
- 大会・試合 2024/11/15 組み合わせ決定 第33回全日本大学女子サッカー選手権大会
- JFA Passport 2024/11/15 【JFA登録者の皆さまへ】「JFA KICKOFF」アプリサービス終了のお知らせ ~選手・指導者・審判登録証の表示はJFA公式アプリ「JFA Passport」へ~
- 選手育成 2024/11/14 JFAアカデミー福島女子 14期生 木村未来選手 ちふれASエルフェン埼玉に加入決定
- 選手育成 2024/11/14 JFAアカデミー福島女子 14期生 樋口梨花選手 ちふれASエルフェン埼玉に加入決定