ピックアップマッチ

京都橘高校　0-4（前半0-2、後半0-2）　京都サンガF.C. U-18

共に開幕から3連敗を喫し、下位に位置する京都橘高校（京都）と京都サンガF.C. U-18（京都）。双方のキャプテンが「特別な相手」と意識する両チームが、今シーズン初勝利を目指して戦いました。
京都橘は開始2分、左サイドでボールを奪った山村龍平選手が相手DFの背後のスペースへフィード。このボールに反応し、抜け出した岩崎悠人選手がシュートを放ちます。京都橘はその後も両サイドからチャンスをつくったものの、「決めるべき場面で決め切れず、流れを失った」と林大樹選手が振り返る通り得点を奪えず、ペースをつかむことができません。すると32分、奥川雅也選手のパスに反応した大西勇輝選手が決めて京都が先制。その3分後にも大西選手が加点し、京都がリードを広げます。

京都橘は後半立ち上がりに好機を迎えますが、GK遠近眞明選手とDF麻田将吾選手を中心とした京都の守りを崩せずに、得点には至りません。一方の京都は前半同様、粘り強い守備で流れを呼び込むと、68分に奥川選手が、アディショナルタイムには門司康成選手が追加点を挙げて4-0とします。試合はこのまま京都が制し、今シーズン初白星を手にしました。

監督・選手コメント

米澤一成 監督（京都橘高校）
中盤でボールを奪えればと思っていたのですが、良い形で奪うことができませんでした。相手に突破された際もチームとして対応しましたが、守備陣の間にパスを通され、ピンチを招いてしまいました。守備に回る時間が長く、マイボールになったときにも良い形に持ち込めず、攻撃の回数が少なくなりました。現状のままでは夏のインターハイ予選を戦い抜くことは厳しいので、プレミアリーグが中断期間に入る前に戦い方を改善していきたいです。

中野克哉 選手（京都橘高校）
完敗です。自分を含め、チーム全員が思っていたようにプレーできませんでした。決めるべき場面できっちり決められなかったことが結果に表れたと思いますし、先制点を許したことで苦しい展開になりました。敗戦が続いていますが、通用する部分もあります。結果がついてこないからといって下を向くのではなく、自信を失わないようにしたいです。僕たちは失うものがないので、一試合一試合、全力を尽くして頑張ります。

川勝博康 監督（京都サンガF.C. U-18）
やっとチームとして戦えるようになってきました。これまではうまくいかない時間が続き、何かきっかけが必要だと思っていました。選手たちは自信を持っていますが、それが良い方向に出ることもあれば、悪い方向に出ることもあります。そのバランスを取れるようにこの一週間練習に励んできました。今回、それが結果となって良かったです。ただし、まだ課題もあるので、それを修正して、これからの試合に挑みたいと思います。

大西勇輝 選手（京都サンガF.C. U-18）
ここまで勝ち星がなく、得失点差で僕たちが最下位でした。加えて、京都橘には知り合いが多くいるため、負けられないという気持ちから熱くなってしまう可能性もありました。でも、そこをグッと抑えてチャレンジャーのつもりで相手に立ち向かえたことが、今日の勝利につながったと思います。連敗中は精神的につらかったので、こうして1勝を挙げられたことにホッとしています。

その他の試合結果

東山高校　1-1（前半0-0、後半1-1） ヴィッセル神戸U-18
セレッソ大阪U-18　1-2（前半0-0、後半1-2）　名古屋グランパスU18
東福岡高校　4-0（前半1-0、後半3-0）　富山第一高校
ガンバ大阪ユース　1-1（前半0-0、後半1-1）　サンフレッチェ広島F.Cユース

ヴィッセル神戸U-18（兵庫）と対戦した東山高校（京都）は、守備でリズムをつくり、先制に成功するなど互角の試合を展開。終盤に追い付かれて勝利はなりませんでしたが、勝点1を手にしました。セレッソ大阪U-18（大阪）と名古屋グランパスU-18（愛知）の上位対決は池庭諒耶選手と川崎健太郎選手の得点で名古屋が2-1で競り勝ち、首位に浮上しました。富山第一高校（富山）をホームに迎えた東福岡高校（福岡）は、赤木翼選手のハットトリックなどで4-0と大勝。共に連勝を狙ったガンバ大阪ユース（大阪）とサンフレッチェ広島F.Cユース（広島）の一戦は、1-1の引き分けで終わりました。

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