ニュース
U-23日本女子代表 ラ・マンガ国際大会 アメリカとの初戦で白星を飾れず
2014年03月02日
WU-23 Six Nations Tournament / ラ・マンガ国際大会
2014年3月1日(土) 現地時間12:00キックオフ 45分×2本
La Manga Pitch A(スペイン)
U-23日本女子代表 0-1(前半0-0、後半0-1) U-23アメリカ女子代表
得点者
56分 Kealia Ohai(U-23アメリカ女子代表)
スターティングメンバー
GK:武仲麗依
DF:石井咲希、羽座妃粋、乗松瑠華、上野紗稀
MF:杉田亜未、吉見夏稀、柴田華絵、田中陽子
FW:吉良知夏、田中美南
サブメンバー
GK:井上ねね
DF:高村ちさと、三橋眞奈
MF:嶋田千秋、入江未希
FW:佐藤楓、京川舞
交代
57分上野紗稀 → 高村ちさと
63分吉見夏稀 → 嶋田千秋
72分田中陽子 → 京川舞
77分柴田華絵 → 入江未希
86分田中美南 → 佐藤楓
マッチレポート
2月26日に千葉でのトレーニングキャンプで新しくチームを結成してから、6日。初戦の相手はU-23アメリカ女子代表です。
昨日までの青空はすっかり厚い雲に覆われ、肌寒い日となりました。
試合前、中村監督は「相手との適切な距離感をゲーム開始から10分以内につかもう。ピッチにいる君たち自身が相手のシステムを見てゲームを読まなければならない。自分の良さを最大限に出し、チームコンセプトを守ってしっかりチームとして戦おう」と選手に檄を飛ばします。
アメリカボールでキックオフ。1分、日本が最初のゴールチャンスを迎えます。中盤で奪ったボールを田中陽子選手(INAC神戸レオネッサ)がうまくマークを外してアメリカディフェンスラインの裏に左足で浮き球のボールを出します。そこへ走り込んだ吉良知夏選手(浦和レッズレディース)が上手くボールをコントロールしますが、右足のサイドでのシュートは勢いがなく、アメリカGKに止められてしまいます。
その後は徐々にアメリカがペースを握ります。4分には日本ペナルティエリア付近のこぼれ球をMeleana Shim選手がシュートしますが、GK武仲麗依選手(INAC神戸レオネッサ)がゴール上に弾いて事なきを得ます。
その1分後、日本の右サイド裏からMaya Hayes選手がシュート、これは武仲選手が止めますが、ボールはペナルティエリア付近中央でフリーとなっているChioma Ubogagu選手の足元にこぼれます。さらにシュートを打たれますが、ゴールライン上に戻っていた上野紗稀選手(ジェフユナイテッド市原・千葉レディース)がクリアします。さらに13分にも左サイドからアメリカの選手がシュートを放ちますが、日本はクロスバーに助けられます。
16分には吉良選手、24分には杉田亜未選手(吉備国際大→伊賀フットボールクラブくノ一)がシュートを放ちますがいずれもゴールを割ることはできません。27分には田中(陽)選手もFKから直接ゴールを狙いますが、枠外となります。
その後も両チームはチャンスを迎えることができないまま、前半を0-0で折り返します。
56分、アメリカのスローイン。相手左サイドバックがボールを受けて前線に大きく蹴りこんだボールをKatherine Stengelが左足で止め、そのまま日本ペナルティエリアの角に走りこみます。羽座妃粋選手(日ノ本学園高→日本体育大)が必死についていきますが、GK武仲選手が出てきたタイミングでゴール前にグラウンダーで横パスを送られ、走りこんできたKealia Ohai選手に流し込まれ、アメリカに先制を許します。
日本は57分に上野選手に代えて高村ちさと選手(アルビレックス新潟レディース)を起用したのをはじめ、合計5人の新たな選手をピッチに送り出しましたが、最後までアメリカのゴールを割ることはできず、タイムアップとなりました。
3日には中1日でU-23ノルウェー女子代表との試合に臨みます。
コメント
中村順 監督
課題としていたコンパクトな守備はかなり出来たと感じています。攻撃面ではボールを持てましたが、フィニッシュが課題となりました。突破の部分は各選手に積極的にトライして欲しい部分です。敗れはしましたが、この試合中に良いプレー、良い部分もたくさん見えたと感じました。次戦に向け、攻撃面ではサイドチェンジとサイドからの崩し、守備面では最終ラインの押し上げやクロスへの対応をそれぞれ修正して臨みます。
杉田亜未 選手(FC吉備国際大学Charme→伊賀フットボールクラブくノ一)
結果として負けたことは悔しいです。相手がプレスをがちっとかけてくる中、日本の特徴である駆け引きの部分を意識してプレーしました。ボールを支配し、連動してプレーできた時間帯もかなりありましたが、ゴールを奪うことが最大の課題です。今日の敗戦から次の試合までにできることを修正して、ゴールに向かえるようにしたいと思います。
吉良知夏 選手(浦和レッズレディース)
攻撃面では決定的な場面を作りだせましたが、迎えたチャンスで決めきれていれば楽な試合展開になっていたと思うので、悔しいです。チームとしてセカンドボールを拾って回すことができたという手応えはあるので、次に繋げたいと思います。アメリカはプレスが速かったので、ボールタッチ数を減らしてテンポよくプレーできればよかったです。中1日で次の試合を控えているので、気持ちを切り替えて頑張ります。
武仲麗依 選手(INAC神戸レオネッサ)
トレーニングでやってきたように、ボールを味方DFやMFから受けて回すことは有効に出来ていたと思います。(失点の場面は)相手についていた羽座選手が振り切られ、相手選手のドリブルが大きくなったところを狙えたはずでしたが、判断に迷ってしまいました。自分の判断が良ければ、そのボールを奪えたはずなので悔しいです。今日はあまり出来ませんでしたが、近くにいる選手を1人とばしてサイドバックやサイドハーフへパスを出して、攻撃の起点となるようなプレーも今後出していきたいと思います。相手CKに対しては積極的に出ていけたので、次の試合でも同じようなプレーを続けていきたいです。
羽座妃粋 選手(日ノ本学園高校→日本体育大学)
(代表のユニフォームを着て試合をすることについては)沢山の人の想いを背負っているという実感がありました。試合前や試合開始直後は緊張していましたが、年上の人達が「試合を楽しもう」と声をかけてくれたので、気持ち的に楽になりました。海外のチームとの試合は初めてで、しかも相手は強いアメリカで、身体能力やスピードの違いを感じました。日本の、特に高校レベルでの試合では、ボールを持った相手にも身体を当てれば相手の体勢が崩れてボールを奪えましたが、今日の相手には身体を当てると逆にとばされるような身体の強さがありました。また、次のプレーを読んで先に動き出すことを心がけていましたが、相手のスピードが上回って前に行かれる状況が何度もありました。動き出しのタイミングや駆け引き、また、スピードに乗って裏に走らせないこと、攻撃のビルドアップといった部分が今後の課題です。
吉見夏稀 選手(ノジマステラ神奈川相模原)
個人的には日本代表として国際試合を行うのは初めてのことで、国を背負って戦うことへの緊張を感じました。対戦相手のアメリカは日本人にないスピードやリーチの長さがあり、慣れるのに時間がかかりました。素早い判断やパス、ドリブル、ファーストタッチで相手を置き去りにするプレーなど、通用した部分もありました。しかしファーストタッチが少しでも大きくなってしまうと、リーチが長い相手の足が出てきてしまうので、次の試合に向けてファーストタッチやロングシュートの質を少しでも改善したいです。もちろん、絶対に勝つことを第一に考えます。
スケジュール ※時間は現地時間
ラ・マンガ国際大会 | ||
---|---|---|
3月1日(土) | 12:00 | vs U-23アメリカ女子代表 |
3月3日(月) | 13:00 | vs U-23ノルウェー女子代表 |
3月5日(水) | 16:00 | vs U-23イングランド女子代表 |
最新ニュース
- 大会・試合 2024/11/15 組み合わせ決定 第33回全日本大学女子サッカー選手権大会
- JFA Passport 2024/11/15 【JFA登録者の皆さまへ】「JFA KICKOFF」アプリサービス終了のお知らせ ~選手・指導者・審判登録証の表示はJFA公式アプリ「JFA Passport」へ~
- 選手育成 2024/11/14 JFAアカデミー福島女子 14期生 木村未来選手 ちふれASエルフェン埼玉に加入決定
- 選手育成 2024/11/14 JFAアカデミー福島女子 14期生 樋口梨花選手 ちふれASエルフェン埼玉に加入決定
- 選手育成 2024/11/14 2024年JFA・Fリーグ特別指定選手に田口大雅選手(栃木シティフットサルクラブ)を認定