JFA.jp

JFA.jp

EN

日本代表

年代・カテゴリーを選ぶ

表示したいカテゴリーを
以下から選択してください。

1.年
  • 2024年
  • 2023年
  • 2022年
  • 2021年
  • 2020年
  • 2019年
  • 2018年
  • 2017年
  • 2016年
  • 2015年
  • 2014年
2.年代別
  • SAMURAI
    BLUE
  • U-24
  • U-23
  • U-22
  • U-21
  • U-20
  • U-19
  • U-18
  • U-17
  • U-16
  • U-15
  • 大学
  • フットサル
    (男子)
  • U-25フットサル
    (男子)
  • U-23フットサル
    (男子)
  • U-20フットサル
    (男子)
  • U-19フットサル
    (男子)
  • U-18フットサル
    (男子)
  • フットサル
    (女子)
  • U-18フットサル
    (女子)
  • ビーチサッカー
  • eスポーツ・サッカー
ホーム > 日本代表 2021年 > 最新ニュース一覧 > 【Match Report】なでしこジャパン、オランダ女子代表とスコアレスドロー ~国際親善試合@オランダ/ハーグ~

ニュース

【Match Report】なでしこジャパン、オランダ女子代表とスコアレスドロー ~国際親善試合@オランダ/ハーグ~

2021年11月30日

【Match Report】なでしこジャパン、オランダ女子代表とスコアレスドロー ~国際親善試合@オランダ/ハーグ~

なでしこジャパン(日本女子代表)は11月29日(月)、オランダ・ハーグで国際親善試合を戦い、オランダ女子代表を相手に0対0で引き分けました。25日(木)にアイスランド女子代表と対戦し敗れていたチームには池田太監督体制での初勝利を目指しましたが得点を挙げることはできず、スコアレスドローに終わりました。

11月26日(金)に予定されていた試合が翌27日(土)に延期となり、なでしこジャパンとの試合に中1日で臨んだオランダ女子代表。想定外のスケジュールとなったこともあり、招集されていたDominique Janssen選手、Vivianne Miedema選手、Jill Roord選手の3選手は登録外に。一方で新たに6選手を追加招集し、フレッシュなメンバーを加えてこの試合に臨みました。対するなでしこジャパンは25日(木)のアイスランド女子代表との一戦から先発メンバーを7名変更。ゴールキーパーには田中桃子選手(日テレ・東京ヴェルディベレーザ)が入り代表初キャップをマーク、また28日(日)に22歳の誕生日を迎えた宮澤ひなた選手(マイナビ仙台レディース)がなでしこジャパンとして初の先発出場を果たしました。キャプテンマークは、今回の遠征中に池田太監督よりチームキャプテンに指名された熊谷紗希選手(FCバイエルン・ミュンヘン)の腕に。貴重な欧州での遠征で勝ち星を挙げるべく、アイスランド女子代表戦から中3日の準備期間を過ごし、この日の一戦に臨みました。

試合は序盤からなでしこジャパンのペース。体格で勝る相手に対し、複数の選手で距離を詰めながら相手の自由を奪い、こぼれたボールを近くの選手が回収していきます。失ったボールも素早い切り替えからすぐにマイボールにし、相手の時間を作らせません。連戦でやや疲労感の見られるオランダ女子代表に対し、なでしこジャパンは連動した守備から攻撃にテンポよく転じていきます。敵陣に進入してからは効果的に斜め前方へ送るボールを駆使し、長谷川唯選手(ウェストハム・ユナイテッド)の浮き玉のパスに抜け出した宮澤ひなた選手がペナルティエリア内でドリブルを仕掛け、また19分には宮川麻都選手(日テレ・東京ヴェルディベレーザ)のクロスに清水梨紗選手(日テレ・東京ヴェルディベレーザ)が走り込むなど、両サイドバックが高い位置を取りオランダを自陣に押し込みます。またセットプレーでは37分、ペナルティエリア付近からのフリーキックで長野風花選手(マイナビ仙台レディース)が鋭いボールをゴール前に送ると、南萌華選手(三菱重工浦和レッズレディース)が左足でボレーで合わせます。しかしこれも枠に飛ばず、前半はスコアレスで折り返します。

後半は選手交代でフレッシュな選手が入ったオランダが、徐々に息を吹き返します。最終ラインからの裏へのロングパスでスピード感ある攻撃を仕掛け、日本のサイド裏のスペースの攻略を図りますが、アイスランド女子代表戦での失点シーンからラインコントロールの改善に取り組んだ日本が対応しチャンスを作らせません。また裏に流れてくるボールに対してはGK田中桃子選手が落ち着いて対応し、カバーしたボールをすぐさま味方最終ラインにつけ試合の流れを止めません。一方の攻撃では74分、途中出場の隅田凜選手(マイナビ仙台レディース)が左サイドからグラウンダーのボールをゴール前に送ると、同じく途中出場の岩渕真奈選手(アーセナル)が繋ぎ、菅澤優衣香選手(三菱重工浦和レッズレディース)が裏へ抜け出します。しかしここは追いすがったオランダ女子代表DFがブロックし、シュートは打たせてもらえません。

試合終盤まで両チームともゴールに迫る意欲を失わず、ボールを動かし続けましたがスコアは動かず試合終了のホイッスル。引き分けに終わり、なでしこジャパンのオランダ遠征は1分1敗という結果となりました。

2020年3月以来の海外遠征となった今回のオランダ遠征では、海外でプレーする選手を加えチームコンセプトのさらなる浸透を図る時間となりました。新チームとしては初勝利を挙げることができず悔しさをにじませる選手、スタッフですが、2022年1月に開催されるAFC女子アジアカップインド2022に向け、今回の遠征で見られた課題に取り組みながら準備を進めていきます。

監督・選手コメント

池田太 監督
攻撃のところで選手同士が関わりを持って進入するトライはありましたが、まだまだそこでのコンビネーションや回数、タイミングを作って突破していく部分は、実際にゴールを生むこともできなかったので、もっと高めていかなければいけないと思っています。守備はしっかり規律を持って、コンパクトさを保つためにラインコントロールを含めて集中できたと思います。
今回の遠征に参加している選手だけでなく、色々な選手がいるなかで何ができるかを常に考えています。海外に来て親善試合2試合を中3日でやれたというのは、アジアカップでも考えられる日程で試合ができ、そういった準備において有意義な2試合でした。その中で守備や攻撃での共通理解を選手たちと共有できたと思います。
コンビネーションの部分では、自分の空けたスペースに味方が上手く入るとか、複数の人数がお互いの動きを見て判断を変えたり、ボールを持っている選手の状態を見てアクションを起こせるかなど、そういった繋がりをゴール前ではもうひと工夫、もうひと精度欲しいなと思っています。色々なことにトライしている中で、共通のことを積み上げながら選手にもひとつ物差しができたと思います。色々な選手がそれに沿ってプレーできる理解力の高さがあるなと、それぞれの選手に対して思いました。それが今回の遠征の収穫だと思っています。世界で戦う上での質を上げていかなければならない部分は多々ありますし、そのために色々な経験を積んでいかなければならないと思います。そのために日常での厳しさはもっと選手に求めていきたいと思います。

GK #21 田中桃子 選手(日テレ・東京ヴェルディベレーザ)
初出場ではありましたが緊張も特に無く、いつも通りにやることが大事だと思っていました。試合は押し込む時間が長く自分がボールを触る機会は少なかったので、集中するのがすごく難しい試合だなと感じていました。そこは常に味方に声をかけることで集中を保とうと、今までもそうだったように今日の試合もやろうと思っていました。背後の対応についても相手には裏への一発があると言われていて、自分も意識していたところなので、そこの集中をいかに切らさないかは考えていました。相手の背後への走りをいかに見逃さずに予測できるかが勝負だなと思っていました。
まだ1試合出られたというだけで何を掴んだわけでもありません。所属チームに戻ってからもそうですし、今後のトレーニングキャンプでもしっかりそこで自分の良さを出せるかが大事です。前回のトレーニングキャンプでも今回の遠征でも個人的な課題がすごくたくさん見えたので、そこを少しでもプラスに捉えて改善していく、一つひとつの積み重ねだなと思っています。ただ今回の遠征で手応えを感じたところもあったので、方向性を変えずに常に自分のできることをやっていこうと思います。

DF #4 熊谷紗希 選手(FCバイエルン・ミュンヘン/ドイツ)
今日のオランダは勝たなければいけない相手だったなとやりながら思っていました。相手が中1日で試合に臨んでくるという情報は持っていましたが、相手どうこうというより自分たちがやるべきこと、チームとして積み上げたいことをやろうと試合に臨みましたが、率直な感想としては勝たなければならない試合だったと思います。日本にはポテンシャルのある選手が多い中、それでも世界で戦うにはまだまだな部分もありますし、個々として戦えていない部分は今日の試合でもすごくあったと思います。自分を含めてもっともっと戦えるようにならなければいけないと思っています。
アイスランド戦は奪うという意識のもと前から行った中で、ちょっとしたミスをピッチの中で修正できないところに反省がありました。今日はピッチの中で気がついたことは伝え合うということ、プレーしていて合わないところはコミュニケーションを取って形を変えて行くということを、前半からすごくできていたかなと思います。だからこそ奪えたボールをいかに味方に繋ぐかや、自分たちがボールを持っている時間帯にどれだけ前に運べるかが大事ですし、ゴールが遠かった間隔はあるので、シュートに結び付けていくという課題は出たと思います。前から行く意識と守備はアイスランド戦から改善できたと思います。

MF #15 長野風花 選手(マイナビ仙台レディース)
アイスランド戦から守備のプレッシャーの掛け方を改善して、狙いをはっきりさせました。攻撃では決めきれるチャンスは少なくともあったと思います。もっともっとコミュニケーションをとって噛み合わせていかなければならないと感じた試合でした。チームコンセプトが奪うというところで、ボールに連続してプレッシャーを掛けに行き、奪ったら前を見るという守備の部分は浸透してきていると感じますが、もっと攻撃の部分でみんなのアイディアや意思が出てくれば良いと思います。
欧州の選手はシンプルに日本人とは違うスピードや強さがあると思いますが、フィジカル面で劣ってしまう中でも相手の隙を突くことや、私たちが共通意識を持って攻撃の狙いをはっきりさせられれば、もっと自分たちのサッカーができて勝利を得られると思います。もちろん球際で勝つことも大事ですし、これからもやっていかなければならないですが、海外の選手相手でもしっかり自分たちのサッカーができるようになればと思います。常に世界を意識して日々トレーニングしていますが、いざ海外の選手と対戦するとひとりで打開できる力強さやスピードは日本人と比べるとどうしても違うところがあります。今回世界の基準を、久しぶりに海外の選手と対戦して体感できたので、今いる環境でしっかり意識してやると、言葉で言うのは簡単ですが、しっかり行動に移していきたいと思います。

FW #10 岩渕真奈 選手(アーセナル/イングランド)
個人的には3週間弱ぶりに試合をして、自分が持っているものを100%出せたかと言われればそうは感じていませんが、その中でも今できることはやれたかなと思います。プレーしている中でゴールを目指しつつも遠いなと感じていました。ゴールを意識するという中にも色々な要素があると思いますが、点を取らなければ勝てないですし、今日はディフェンス陣が本当に良かったと思うので、こういう試合を勝ちきれなかったのは攻撃の選手として責任を感じています。もっともっとやるべきことはあるなと思いました。
意識の部分の共有は日を追うごとにできていると思います。それをピッチでいつやるのかが大事で、今日の試合でできなければ意味はありません。個人的には今日のゲームは勝つべきだったと思いますし、そこで点が取れなかったというのはまだまだだと感じています。個人的には最終的に個で剥がせるようになること、個でゴールに向かうことの重要性はすごく感じています。

国際親善試合

なでしこジャパン 対 オランダ女子代表
開催日時:2021年11月29日(月) 19:40(日本時間 11/30(火) 3:40)
会場:Cars Jeans Stadion(ハーグ/オランダ)
テレビ放送:BSフジにて生中継

大会情報はこちら

アーカイブ
JFAの理念

サッカーを通じて豊かなスポーツ文化を創造し、
人々の心身の健全な発達と社会の発展に貢献する。

JFAの理念・ビジョン・バリュー