来月12日に開幕するFIFAワールドカップ・ブラジル大会に出場する日本代表チームが5月21日(水)、鹿児島県指宿市で国内合宿をスタートしました。

初日は大会メンバー23人のうち、FW本田圭佑選手、DF長友佑都選手、GK川島永嗣選手を除く20人が集合。トレーニングパートナーとして参加している杉森考起、坂井大将の2選手を加えて、初夏を思わせる快晴の空の下で練習を開始。約2時間強、汗を流しました。

報道陣に公開された冒頭約20分間では、FW大久保嘉人選手、MF山口蛍選手、DF内田篤人選手らがフォーメーション練習を行い、ボールを使わずに全体で動きを合わせる確認をしました。

岡崎選手は練習後に、「コンディションが一番大事。チームとして一週間で土台を作って、そこからさらに進化できるといい。（この合宿は）もう一回ワールドカップへ気持ちを高める期間になる」と話しました。

DF今野泰幸選手は、「ワールドカップへ向けて、1日も無駄にしたくない。もう一度チームとして戦うことを思い出したい」と意気込んでいました。

この日、鹿児島空港で大勢のファンの歓迎を受けて指宿に入ったチームは、練習開始前のグランドで鹿児島県知事の伊藤祐一郎氏と指宿市長の豊留悦男氏臨席のもと、激励会で迎えられました。チームには黒豚や花かつおなどの地元特産品と共に、地元の小学生たちから、日本代表チームのワールドカップでの成功を祈願して、サムライブルーの青色で折られた千羽鶴が贈られました。

日本代表のアルベルト・ザッケローニ監督は、「以前こちらに滞在したことのある選手やスタッフから、いいところだと聞いていたので、こちらで合宿しようと決めました。『始め良ければ終わり良し』ということわざがありますが、我々にとって幸先の良いスタートになりました」と挨拶しました。

日本代表チームは25日まで当地で練習を重ねる予定です。その後、27日にはキリンチャレンジカップ2014　キプロス戦（埼玉スタジアム）を戦い、29日に日本を出発。アメリカ・フロリダで強化合宿を行った後、ワールドカップの舞台であるブラジルへ入ります。

コメント

アルベルト・ザッケローニ 監督
今日はいいトレーニングができましたし、みんなに昂揚感があります。（ケガから回復した長谷部選手、内田選手、吉田選手も）久しぶりに見ましたがが、非常に順調そうだと感じました。この合宿では代表チームのやり方を復讐し、フィジカル面でのコンディションの調整が狙いです。コンディションは選手によってばらつきがありますが、個々の状態を把握しながら、できるだけ多くの作業をこの合宿でやっていきたい。アメリカとイトゥの合宿では、スピードと精度を求めていく計画で、それをやるためにはコンディションが重要になりますから。目標はワールドカップの1試合目で、キレのある良い状態で臨めるようにしたいと考えています。

香川真司 選手（マンチェスター・ユナイテッド/イングランド）
ワールドカップの初戦まで約1ヵ月ぐらいなので、基礎的な体力を上げて行かないといけないと思います。みんな集まってこれからワールドカップへ向かうというモードになりつつあります。大会では日本が勝つことが重要で、個人のアピールとかではない。選ばれた仲間とやりたい。ボールを支配してコンビネーションで崩す日本の形は、いまさら変える必要はないと思います。

山口蛍 選手（セレッソ大阪）
今まで試合が続いていて、ここからはワールドカップまでそんなに試合はないので、そこで体調を崩したりケガをしたりしないようにしたいですね。まずは自分のコンディションと技術面をしっかり上げて、練習からしっかり出すことが大事だと思っています。 

スケジュール

 ※時間は現地時間