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なでしこジャパン候補、集中力高くセットプレーの確認を行う
2021年10月22日
千葉市内でのトレーニングキャンプを続けるなでしこジャパン(日本女子代表)候補は活動4日目となる10月21日(木)、セットプレーを中心としたトレーニングに約90分間取り組みました。翌22日(金)に予定しているこのチーム初めての練習試合を視野に入れ、実戦を意識したトレーニングに多くの時間を割いています。
トレーニングはこの日もステップワークを中心としたドリルからスタート。スプリントで締めくくった後にGKはクロスボール対応、フィールドプレーヤーは4人1組で動きながらのロングキック、ヘディングを行い、それぞれのトレーングを進めます。その後2色のビブスでチームを分け、セットプレーの確認に入ります。
左右両サイドでのコーナーキック、ゴール付近でのフリーキックなど複数の場所から蹴り込まれるボールに対し集中力は高く、特に守備側は熱量を持って身体を張り、ゴールを割らせまいとする姿が印象的でした。またより実戦を意識し、クリアボールに対してのアプローチや2次攻撃に対する対応など、ボールが止まった状況以外での攻防でも意気を感じる時間となりました。
セットプレーに続いて行ったのはクロスからのシュート練習。ゴール前には守備の選手も2人入り、ここでも攻守両面で熱のこもったプレーが見られます。守備側の選手がブロックし、こぼれたボールに対して池田太監督から「セカンドボール!」という声が掛かると、次に順番を待つ選手が積極的に詰めてミドルシュートを放つなど、ここでもあらゆる選手が常にトレーニングに関わる姿勢を見せました。終盤にはこぼれ球に対しほぼ全選手が動き出すなど、集中力高く、かつ明るい空気でトレーニングは終了しました。
この日も夕食後にはミーティングを行い、ピッチ上各エリアでのチームとしてのプレー原則を全員で共有しました。全7日間のキャンプは1分1秒を無駄にすることなく、トレーニング、メンテナンス、ミーティングのサイクルを回し、チームの成長を図っています。
選手コメント
DF 宮川麻都 選手(日テレ・東京ヴェルディベレーザ)
(今回のチームは)メンバーが若いのですごく活気のあるチームかなと思います。監督がすごく盛り上げてくれるので、それにみんなが付いていきながらも、色んな選手がチームを盛り上げようとしたり引っ張ろうとしているので、良いチームだと思います。
東京オリンピックでは自分のできたこと、できなかったことがすごく明確に分かったので、足りないものにこれからもっともっと取り組んで世界大会に臨んでいきたいと思います。このチームのサッカーはアグレッシブさであったり、守備でもボールを奪いにいくことが求められますが、自分にはまだまだ足りない部分だと思うので、これからの練習でも取り組んでいきたいです。
今日のクロスの練習は(中央にディフェンスが入ることで)より試合に近い状況でできたので、やりがいがありました。セットプレーの守備はチームとして合わせていかなければならないので、そういう話は多くしています。
MF 成宮唯 選手(INAC神戸レオネッサ)
(メンバー選出については)素直に嬉しかったです。所属チームでの結果が認められたというか、見ていただけたのかなと思います。池田監督はサッカーに対して真摯で情熱のある方ですし、この4日間キャンプをやっている中でも世界一を目指すんだという覚悟を持った声を掛けてもらっています。思いが伝わってくるので非常に楽しみです。
一緒のチームでプレーする山下(杏也加)選手、三宅(史織)選手とはオン、オフ問わず普段一緒にいる時間が長いので、2人の影響もあってより代表を目指さなければというのは感じていました。2人がオリンピックに行ってから本当に色んな話をしましたし、代表を目指す上で2人の影響は私自身にとってとても大きいです。ここから生き残っていくのが一番大事だと思うので、池田監督が目指すサッカーに対してどれだけのことが自分にできるかが鍵になると思います。今回のキャンプでも、普段のWEリーグでの結果でもそうですし、より質にこだわってこれからも呼ばれ続ける選手になっていきたいと思います。
MF 宮澤ひなた 選手(マイナビ仙台レディース)
どのポジションをやってもしっかり自分のプレーを出していきたいですが、やはり攻撃的なポジションでゴールにどんどん関わっていきたいと思います。ただサイドでも中盤でも、自分のプレーを出せればゴールに関わっていけると思うので、どこでやっても自分の良さを出していきたいです。
選ばれたことは率直に嬉しいですし、(池田太)監督のもとでまたサッカーができるのは嬉しいです。代表にもっと食い込んでいけるように頑張っていきたいと思います。U-20ワールドカップで優勝したときから結構時間が経っているので、監督のサッカーやミーティング、やり方はすごく懐かしく感じます。ただこの何日間か合宿をやっている中で、その懐かしさが、もっとここでやりたいという気持ちに変わってきています。チームの雰囲気もすごく明るくて楽しいので、良い雰囲気でやれていると思います。
オリンピックのメンバーには選ばれませんでしたが、下を向いている時間もなかったので、そのときはマイナビ(仙台レディース)が良い方向に進むようにプレーしようと、悔しかったですが自分自身前向きに捉えることができていました。今こうやってまた代表がスタートして呼ばれて、あの時に前を向いて良かったなと感じています。
FW 小林里歌子 選手(日テレ・東京ヴェルディベレーザ)
池田監督のチームでプレーするのは初めてですが、選手一人ひとりに対してオープンに話してくれますし、ピッチ内外両方で本当に熱を持って雰囲気を良くしてくれています。ひとつひとつのプレーに対してプラスの声掛けがあるので、私たちもそれを聞いてもっと頑張ろうと素直に思いながらプレーできています。選手自身からももっとそういうプレーを増やしていきたいと思います。チームとして求められていることは攻守両面で発揮したいと思っています。攻撃では裏へのアクション、守備では強度、身体を張るという部分。求められていることははっきりしていますが、その中でも選手が考えることや自由さは尊重してくれているので、自分たちのアイディアをうまく融合してプレーできれば良いなと思います。FWは攻撃でも守備でもたくさんのことが求められますが、その中でも一人ひとり異なるプレーの特長を全面に出せるように、尊重し合いながらやっていきたいです。
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