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U-24日本代表、ノックアウトステージ初戦 総合力で挑む
2021年07月31日
U-24日本代表は30日(金)、東京オリンピックの準々決勝・対ニュージーランド戦を翌日に控え、冒頭15分以降をメディア非公開として最終調整を行いました。
中2日で試合が続くことから、戦術的な確認のみとし、全体練習は短めに切り上げました。最後は監督の言葉を継いで吉田麻也キャプテンが「勝ちましょう」と声をかけ、全選手・スタッフで円陣を締めました。
一発勝負のノックアウトステージに入り、最初の準々決勝で対戦するのはニュージーランド。冨安健洋選手は「チームとしてオーガナイズされていてアグレッシブさも感じるし、攻守の切り替えも早い」と警戒します。MF田中碧選手も、「固いチームだな、難しい相手だなと。自分たちが思うような試合にならないかもしれないけど、最終的に勝って先に進むことが大事」と話しました。ピッチ上で試合の状況や相手の出方を見ながら冷静に対応する準備を、それぞれの選手が行っています。
コンディションにおいては、オーバーエイジを筆頭に選手たち自身が努力してリカバリーや身体のケアに力を入れているのはもちろんのこと、コーチやメディカルスタッフがオリンピックを見据えて準備してきた数々のコンディショニング調整の対策を普段通り行っています。「スタッフも用意周到に、総合力で知恵を結集してここまで来た」とは反町康治技術委員長。準決勝進出をかけたニュージーランドとの一戦は、茨城カシマスタジアムで31日(土)18:00キックオフです。
選手コメント
DF #13 旗手怜央 選手(川崎フロンターレ)
チーム内には、「まだ何もなしえていない」「グループステージを突破しただけで自分たちが目標としているところにはまだまだ辿り着けていない」という空気が漂っていて、目標を目指してもう一度頑張ろうという、いい雰囲気を感じています。(先発したフランス戦は)試合に入ってから、少しの間ずっと緊張していました。世界大会ならではの雰囲気ですし、日頃感じられない緊張など、こういう大会でないと経験できないものがあり、すごく楽しいと思えた試合でした。この大会に入ってから新たな発見もあって、日を追うごとに成長を感じて、毎日が楽しいです。どの試合も、試合が始まる前に想定していたことと、試合が始まってからの状況は違います。自分が想定していた通りになることはほとんどないので、試合の状況、相手の出方を見極めて、それに応じたプレーをしたいです。
DF #14 冨安健洋 選手(ボローニャFC/イタリア)
この試合も、金メダルを獲るための3試合のうちの一つと捉えています。まずは試合の入りが大事になってくると思います。早い時間帯で失点すると難しくなりますし、逆に先制することができれば優位にゲームを進めることができる。フィジカルも高さもあるFWとはセリエAでも対戦していますし、大事なのはボックス内の勝負、駆け引きだと思っています。相手の特徴に対して、自分ができること、上回れることを判断して、プレーの選択をしていきたいです。
MF #16 相馬勇紀 選手(名古屋グランパス)
試合をやるたびに、いままでにない速さや切り返しを持つ相手とやって、大会の真っ最中ですが、成長を実感しながらプレーできています。チーム全体で成長していくことが優勝までの一番の近道だと思うので、一戦一戦を闘うとともに、チームとしても個人としても成長していければと思います。このチームで、たくさんサッカーがしたいと素直に思っています。ゴールを決めた選手がベンチの方も含めて全員で喜ぶのもそうですし、ベンチからも仲間が倒されたら守りに行くし、ずっと声を出してピッチを鼓舞しています。ベンチ外の選手もロッカーでのサポートをしてくれていて、目に見えないところでも選手、スタッフ全員がチームに関わっています。一つ一つの行動に、このチームが強くなって絆が深まっていると感じています。
第32回オリンピック競技大会(2020/東京)
サッカー競技日程:2021年7月21日(水)~2021年8月7日(土)