素晴らしい晴天に恵まれた9日（火）、U-23日本女子代表候補が山形県内でトレーニングキャンプを開始しました。
この年代の活動は、2月のラ・マンガ国際大会に続いて今年2度目となります。大会での活躍が認められ、5月にはなでしこジャパンのAFC女子アジアカップメンバーに吉良知夏選手、杉田亜未選手が選出されています。
今回のトレーニングキャンプにはラ・マンガ国際大会出場の6名を含む18名の選手が揃いました。
初日はウォーミングアップ後に測定を行い、個々のコンディションをチェックしました。

測定後に選手を集め、今回チームを指揮する高倉監督は「いつもと違うメンバーと組んでトレーニングや試合をするけれど、これを新たな気付きの場としてこのキャンプから何かを持ち帰ってほしい」「みんなは来年のFIFA女子ワールドカップの代表候補でもある。ワールドカップのメンバーに選ばれたいという強い気持ちをピッチ上でしっかり出してほしい。それぞれが、自分がリーダーというつもりでピッチ内外で自覚を持って過ごしてほしい」と語りました。

その後は小さなエリアでボールを使ったパスゲーム、展開を意識したキープゲームなど、徐々に実践的なトレーニングへとつなげました。
GKを入れた3対2から、最後はハーフコートよりやや広いピッチで7対6＋GKを行い、試合を意識したトレーニングで締めくくりました。

監督・選手コメント

高倉麻子 監督
U-23日本女子代表候補トレーニングキャンプの目的は、（23歳以下の年齢制限のある）ラ・マンガ国際大会につなげることと、選手の強化育成を図りなでしこジャパンにつなげていくことです。
選手個々が自分の良さを十分に発揮してくれるのと同時に、なでしこジャパンに入り込んでいけるようなアピールをしてくれることを期待しています。即席のチームですが、選手たちがチームとして何をすべきかを考え、表現していくことが重要です。
初日となった今日は、どの選手も積極的なプレーをしてくれていましたが、無難でおとなしい印象を受けました。その殻を破ってほしいと思います。
練習試合では勝ちに行くことを前提としながら、個々の良さを選手自身が出し、チームプレーと自分のプレーの折り合いをつけながら、勝ちにこだわってほしいと思っています。

杉田亜未 選手（伊賀フットボールクラブくノ一）
代表キャンプに呼んでもらえるのは貴重な経験です。ラ・マンガ国際大会に一緒に出場した選手も何人かいますが、同世代の選手たちとプレーすることは良い刺激になります。コミュニケーションを積極的にとって、試合をやるからにはこのメンバーでの勝利にこだわりたいです。
（4月から伊賀FCに移籍して）環境が変わり、自分のプレーを活かすことの難しさと、結果を出すことの難しさを感じています。
今回のキャンプでは最年長の立場ですので、もっと他のメンバーとコミュニケーションをとっていきたいですし、このキャンプの数日間で自分自身も感じることが多いだろうと思います。持ち味のドリブルで仕掛けながらシュートまでいくプレーと、豊富な運動量を活かしたいです。

横山久美 選手（AC長野パルセイロ・レディース）
所属チームで90分間試合に出してもらい、恵まれた環境でプレーが出来ていると思います。今日のトレーニングでは、同年代の高いレベルの選手たちとプレーし、普段よりもパススピードが速く、刺激を受けました。自分の得意なドリブルをアピールするだけではなく、スルーパスや判断の良さといったところも積極的にトライして出していきたいと思います。
試合になれば、前線のポジションなので得点をまず狙うことになりますが、他の選手の得点にも絡むプレーをもっと増やしていきたいです。
学んだことをしっかりと持ち帰り、所属チームにも還元したいと思います。

田中真理子 選手（スフィーダ世田谷FC）
代表カテゴリーの合宿参加は初めてなので、招集を聞いた時は緊張しました。今日も緊張してしまい、硬かったと思います。人見知りの性格だと思いますが、所属チームではよく冗談を言ったりしています。
ダイナミックな展開や空中戦の強さ、相手にボールを渡さない懐の深さといった特徴を出しつつ、みんなとコミュニケーションを取って、少しでも自分やまわりの選手が良いプレーができるようにしたいです。
チャレンジリーグでプレーをしているため、代表スタッフに見てもらえる機会は少ないですが、このキャンプで見てもらえるチャンスが出来ました。貴重な機会をしっかり活かしたいと思います。

スケジュール

※スケジュールは、チームのコンディションや天候等により急きょ変更される場合があります。