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【Match Report】U-23日本代表、ドーハの地でイラクを撃破し決勝進出とパリ行きを決める
2024年04月30日
U-23日本代表は4月29日(月)、AFC U23アジアカップ カタール2024の準決勝を迎え、Jassim Bin Hamad StadiumでU-23イラク代表と対戦しました。
ここまで試合ごとに大きくメンバーを入れ替えてきた大岩剛監督ですが、この試合は大会が始まってから初めて中3日を経てのゲームということもあり、準々決勝から2名を入れ替えたのみのラインナップとなりました。
GKに小久保玲央ブライアン選手(ベンフィカ/ポルトガル)、DFに関根大輝選手(柏レイソル)、高井幸大選手(川崎フロンターレ)、木村誠二選手(サガン鳥栖)、大畑歩夢選手(浦和レッズ)が入り、中盤の中央には藤田譲瑠チマ選手(シントトロイデンVV/ベルギー)、松木玖生選手、荒木遼太郎選手(ともにFC東京)が入り、左サイドに平河悠選手(FC町田ゼルビア)、右サイドに山田楓喜選手(東京ヴェルディ)、前線中央に細谷真大選手(柏レイソル)が入りました。
勝てばオリンピック出場権が得られるこの試合、日本は立ち上がりから主導権を握ってイラク陣内へ攻め込みます。負ければ即予選敗退だった準々決勝と異なり、3位決定戦のチャンスも残る状況だけに「プレッシャーは少なかった」(藤田選手)と重圧による動きの悪さも感じさせない日本は意欲的な攻撃を繰り返していきました。
10分には藤田選手の縦パスを荒木選手がライン間で受けて鋭いスルーパスを細谷選手へ通すビッグチャンス。これは相手GKにセーブされましたが、一つの狙いとする形でした。
そして迎えた28分、藤田選手の裏へのパスを「(得点を取る)感覚が戻ってきている」と言う細谷選手が受けると、巧みな反転で相手DFのマークを外し、右足シュートを見事に流し込み、先制点を奪い取ります。
さらに43分には左サイドで粘り強くボールを奪い返した大畑選手がドリブルで運んで中央へパスを通すと、藤田選手がワンタッチでラストパス。これを受けた荒木選手が「ファーストタッチで自分が打ちたいところに置くことにこだわった」と言う見事なボールコントロールから相手GKを破るシュートを流し込み、2-0とリードを広げます。
後半はイラクの猛反撃を受ける時間帯もありましたが、GK小久保選手を中心に声を掛け合いながら無失点で乗り切った日本はそのまま逃げ切りに成功。2-0の快勝で決勝進出とオリンピック出場権を手にすることとなりました。
「次は決勝があるので」と語った大岩監督。チームはこの勢いのまま、U-23ウズベキスタン代表と5月3日(金)の決勝で対戦します。
コメント
大岩剛 監督
前半から選手たちが自信を持って、我々がやるべきこと、狙うべきところを共有して戦ってくれました。誰かが1人でやるのではなく、チームとして共有して戦えたことが、良い攻撃と良い守備に繋がったと思っています。積み上げがしっかりと表れた1試合だったと思っています。今日は相手が5バックだったけれど、「俺たちは(サイドに)餌をまいて、真ん中へ行くんだよ」という話はいつも言ってきたことでもあり、選手たちがそれを実行してくれました。もっとバリエーションを増やしていければいいかなと思っています。
DF #21 大畑歩夢 選手(浦和レッズ)
カタールに勝ったあと、もう一回気を引き締めようという意味で、選手だけのミーティングを全員でしました。その結果、しっかり良い準備をした上で試合に入れて、チームとして前半からあのようなプレーができたのかなと思います。(ボールを)奪われても自分がもう一回取りに行ったところの切り替えの場面でやれたのが良かったです。球際は負けられないという気持ちでやっていましたし、ボールに行かないと後手に回ってしまうとも思っていました。そこについては選手全員が本当に戦っていたと思います。
MF #8 藤田譲瑠チマ 選手(シントトロイデンVV/ベルギー)
(オリンピック出場権は)自分たちの最低限の目標だったので、まず達成できてよかったなと思います。でも、まだもう一つ(決勝が)あるので、もう一つ締めて、チームとして優勝を持ち帰れたらいいなと思っています。イラクの寄せ方的に真ん中が空くようなフォーメーションだったので、自分たちもそこをうまく使いながらプレーできた時間がありました。でも簡単なミスで相手のチャンスを招いてしまうシーンもあったので、そこは修正したいと思います。結果に繋がるパスを出せたことについては自信になりますし、もっと続けていきたいと思います。
FW #13 荒木遼太郎 選手(FC東京)
本当にテンポよくボールを回せたと思いますし、前半は自分たちの攻撃で終始主導権も握りながらやれたと思っています。ゴールの場面は藤田選手からもらったときにファーストタッチだけは自分が打ちたいところに置こう、と。そこだけこだわって、あとはGKを見ながら、冷静に流し込むだけでした。藤田選手はあそこに出してくれるだろうと思っていました。自分のプレーを出しながら日本のために戦おうと思っていて、チャンスメイクも何本もしましたし、自分自身もゴールを決められたので今日の仕事はできたかなって思っています。
宮本恒靖 会長
8大会連続でオリンピック出場を決めた監督、スタッフ、選手、関係者のこれまでの努力に敬意を表します。また、FIFAマッチデーではない大会期間にもかかわらず、選手を派遣してくれたクラブの皆様にも心から感謝をしています。イラクとの準決勝ではチームは生き物だと改めて感じた試合でした。大会が進み、試合を重ねるごとにチームが成長していることをとても感じています。この勢いで決勝も戦って優勝して欲しいと願っています。
YouTube(AFC):#AFCU23 | S-Final : Japan 2 - 0 Iraq
AFC U23アジアカップ カタール2024
大会期間:2024年4月15日(月)~5月3日(金)
グループステージ
第1戦 4月16日(火) 22:00 [日本時間] ◯1-0 vs 中国代表
第2戦 4月20日(土) 0:30 [日本時間] ◯2-0 vs UAE代表
第3戦 4月22日(月) 22:00 [日本時間] ●0-1 vs 韓国代表
ノックアウトステージ
準々決勝 4月25日(木) 23:00 [日本時間] ◯4-2 vs カタール代表
準決勝 4月30日(火) 2:30 [日本時間] ◯2-0 vs イラク代表
決勝 5月4日(土) 0:30 [日本時間] vs ウズベキスタン代表
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